くしがた山からの風

櫛形山の自然と県民の森 森林科学館の活動

はるのあめ

2012-02-23 | 山のかぜ
「春雨」と呼ぶには季節的にまだ早いのか、「慈雨」と呼んで良いのだろうか
今日の雨、まさしく食べる「はるさめ」名称由来そのものの降り。
寒くもなく風もなく、しとしと降る。霧に煙る櫛形山麓の風景もまた良し。


午後からは雨もやんで、気の早いクロモジの冬芽の一部がほころび
かけている。暖かそうな毛、脱ぎ捨てるのは、もう少し我慢じゃろう。


ちょっと落ち葉を、ごめんなさいよ。シュンランも準備は整っているようだ。
彼らの場合、クロモジと違いドーム上の屋根を持っているから安心。

こうして一雨ごと行きつ戻りつしながら、春はやってくる・・・・そう願いたい。

春の思惑

2012-02-22 | 山のかぜ
筆者に驚き飛び立つカモガモ。今冬最盛期に比べるとすでに半減。
今朝のように暖かいと、彼らの旅支度も忙しくなるのだろう。
この冬、県内へのガンカモ類飛来数減少ニュースは、もちろんここでも
当てはまる。彼らが去れば、さらに寂しくなるなぁ。


今朝の南伊奈ヶ湖。湖面は完全に氷解、湖水開き宣言発令。
湖畔には緑萌える兆しもなく、一年で最も寂しい光景かもしれない。

けれどそれは、もうすぐやってくる「春」への喜びを、より劇的にする
ための、春自身による「演出」だったりするのかもしれない。

ここにもかすかに

2012-02-21 | 山のかぜ
山麓の植物はもちろん、山中でも活動し始めた生き物の気配が強くなってきた。
しかし渓流を遡れば、まだ氷の存在感は強大である。こんなのなら可愛らしいが


こんなのに行く手を阻まれたら、滑落の危険性大、美しいとは言っていられない。
這いつくばって氷塊を乗り越えていると、遠い4本足時代の記憶が、かすかに蘇る・・・・?


たどり着いた大淵。渓の向きの加減なのだろう、貴重なお陽さまが差し込む一瞬。

あぁ、たしかに水面を跳ねる光線と水音は、冬のそれではないようだ。

首こり、ご用心

2012-02-20 | 山のかぜ
寒い朝でも、陽射しと青空、稜線に残雪のオマケがあれば、言うことなし。


フクジュソウもおそらく気持ちは同じ。朝日に真向かいながら開花準備中。


ポカポカ陽射しに、しばしウトウトして目を覚ます。パラボラアンテナが
少しばかりながら向きを変え、どうやらお陽さまを追いかけているらしい。


そして、お陽さまが山の端に隠れる前から、早々と店じまい。
ただ日向ぼっこしているだけかと思えば、彼らなりに懸命に生きている。

まだまだ寒さ厳しき毎日。フクジュソウよ、首振りに夢中になるあまり
首コリには、くれぐれもご注意を。
そして、大雪に難儀している北国の皆様に、ひと時の「ホッ」お届け。

クール便

2012-02-19 | 山のかぜ
こんな雲を見た朝、心が躍るのはなぜだろう。そう、冬の雲じゃないから。


先日、神社脇ヤマアカガエルの声を聞いたので、標高の低いいつもの池へ。
また冷え込んだせいか、全面結氷。手前の氷がモクモク盛り上がっているのは、


ああ、やはりアカガエルの卵塊。ほとんどがまだ黒い粒粒、産卵間もないらしい。
こんなんで大丈夫なんだから、すごい。氷を押すと、水中卵塊がユラユラユラ〜

こんなのクール便で届いたら、ツルツルッと、喉越しごっくん。いけそうであるな。

フリーズどない

2012-02-18 | 山のかぜ
冬晴れの甲府盆地。当館周辺は穏やかだが、遠く大菩薩連峰北部から
奥秩父にかけては雪雲に隠され、吹雪模様の様子。難儀なことで。


当館脇、春の気配を感じる陽射しのなか、小鳥の古巣が抱卵中?


暖め溶かそうとしているのは、そうか冬の名ごり・・・


枯れ木にひっかかったミカンの皮? 誰かが落っことしたマーマレード?
いいえ、枝から生まれたのに、このところの寒さでフリーズドライキノコ。

食えるかどうかが、木に掛かる。


骨の有無

2012-02-17 | 山のかぜ
「雪を溶かして顔出すフキノトウに負けてて良いのか!」 
山麓、南向き、風なし雪なしのポカポカ斜面。ちったぁ骨のある
フキノトウは居ないのか? 昨日に引き続きフキノトウ探し。 


そんな筆者の声に誘われたのかどうかは知らぬが、しっかり顔を
出しておりました。まあ、こんな恵まれた処で顔を出しても、
骨のある奴!って事になるのかどうかは、ご意見の分かれる処。


大雪にお困りの雪国の方々には恐縮ながら、ようやく寒さに体が
慣れる今頃になると、決まって春の気配を探したくなるのである。

こいつは既に開花中。多少は骨があるらしい。 あぁ、とっても春色やなぁ〜

お守り?

2012-02-16 | 山のかぜ
「季節はずれの紅葉か?」
と見れば、丘全体がヤマコウバシ状態。あっ、コレ樹木の名前です。
冬の間も緑葉をつける木はいくらもある。が、既に枯れているのに
親木からなかなか離れないというのはクヌギなんかも同類。

こう見れば、寒い冬を眼でほっこり暖めてくれるという点では、
ニンゲンには貴重品。だが、冬に親業大開店のフユノハナワラビに
すれば、日照権の観点から嫌いなタイプなのかもしれない。たしかに
この下では開店していないようだ。

「葉が、なかなか落ちない」
という点で一部業種の間では、縁起の良い木だと重宝されているらしい。
そんな文句にすがりたくなる気持ちは、まあ理解できる。

だが同じ木を見て、こう感じてしまう筆者はロクデナシなのか。
「なかなか親元を旅立たない、スネカジリ」

ホッと もっと

2012-02-15 | 山のかぜ
「ククククッ・・・・・」
「・・・・コココココッ」
当館からほど近い神社脇、ヤマアカガエルの産卵池。今年もまた雪の中で
数頭が鳴き交わしている。何を好き好んで、こんな寒い時期なんだろうねぇ?


ここから流れ出す小川の岸辺。一部だけ大きく雪を融かして、小さな灯が
ポッとともる。あ〜ぁ、フキノトウ。


もっとずっと低地、山麓辺りでもまだ見ていないのに、何を好き好んで、
まだこんな雪深い場所なんだろうねぇ。

それぞれの生き物が、それぞれの場所で、それぞれの季節カレンダーに
従って生きている。こいつぁ、オイラも寒さに縮こまってなんかいられない。

♪もうすぐ春ですね

2012-02-14 | 山のかぜ
・・・・・・本日、市内小学校「校庭で木の顔探し隊」をプロデュース。
初めての試みで大人数、しかも小雨パラパラ。元気が有り余っているらしい
1年生が相手。写真を撮る余裕もなく、精気を抜き取られ虚脱状態で報告不能。

それでも「けっこう面白かった。また探したい」というお子たちのコメントと
「このプログラム、いけます!」次なる段階への手応えを得たとの担任の言葉で、
どうにかここまで書いてきたが、ダウン・・・。恐るべし1年生パワー。

ということで本日、なんだか寒気もパワーダウンしつつあると感じる風景を

大雪に喘ぐ雪国の皆様と、季節はずれの「強烈豆?台風」にノックダウンを
喫した筆者に奉げようと思う。もうすぐ春・・・・・・・・・・ですよ。

入居者

2012-02-13 | 山のかぜ
とあるバス停の昼下がり。コンクリート壁水抜き穴入居者が気になり・・・


かなりな古株。刺ありの名前知らず。この間取りじゃ将来が思いやられる。


キヅタ。街中のお飾りとしても遜色なし。上下左右、将来行く末有望株。


羊歯の、たぶんイノモトソウの仲間。余裕の間取り。かなりイケてる。


新入り空き缶。広さ手ごろ、奥行き十分、こんな使い方もあるんだ。

植物入居者多く、空き部屋僅少。ご利用の方は、お急ぎください。

冬はなび

2012-02-12 | 山のかぜ
冬晴れの櫛形山麓、すっかり葉を落とした雑木林の中は明るく気持ち良い。
中には葉をつけたままの、いわゆる常緑樹なるものもいるが、ここで紹介
する方は、そんな木は嫌いだそうだ。


木々が葉を落とし縮こまって冬越ししている最中に、ようやく葉を開き
冬じゅう生き生きしているのは、フユノハナワラビ。シダの仲間。


しかも、胞子を旅立たせるという大きな仕事もこなして、ほっと一息。
寒いけれど、木々が葉を落とす時期だからこそ、光を独占できる。だから
こそ、こんな林で生きられる。その他大勢のシダの仲間と同じ生き方を
したんじゃ、林の中で生き抜くのは面倒だ。だからこそ木々には葉を落として
いただかないと、わざわざ寒い時期に生きる意味がない。それなのに・・・・

「冬じゅう、後生大事に枯葉をつけた奴が居るんじゃ・・・・」

審美眼

2012-02-11 | 山のかぜ
櫛形山麓、冬枯れの明るい林。クヌギ落ち葉をザクザク踏んで歩く、気持ち良い。
すぐ近くに団地があり、お子たちの声も聞こえるのだが、人が来て遊んだ形跡はない。


もっぱら利用しているのは、小鳥や動物たち。その証拠がコレ。倒木を利用した
小規模なタメフン。根っこの部分は空中に突き出ており、高所恐怖症ではムリ。
倒木上を向こうからやってきて、くるりっと向きを変えてウンチ・・・・


タヌキかハクビシンあたりか。一応樹上となればハクビシンの可能性?。
ハシゴを器用に上り下りする、知り合いのタヌキが居るので、どっちとも言えない。
中身は何か・・・エノキ、ヤブラン、オオバジャノヒゲ、ミズキの種子が見える。
上下を人家に挟まれた狭い雑木林ながら、実に多くの果実が実る美しい場所。

その豊かさをしっかり利用する動物たち。それに気づかず、ごみ不法投棄場所
として利用するニンゲン。いったい、どっちが賢いのやら・・・・

レンジでチンッ

2012-02-10 | 山のかぜ
当館裏は、ちょっとしたミヤコザサ原となっており、周囲のヒノキ林の中で
いい味のアクセントになっている。そこが一夜にして丸裸。


作業者は、こんなの残してくれた面々らしい。わざわざ拾いに行かなくて
助かるが、ヒノキ幼木等も齧られたりするから安心してばかりも居られぬ。
近くで行っている雑木林育成エリアの細い樹皮が次なるターゲットか。

金網を巻くか、エリア全体を柵で囲うか。作業を急ぐべきか、春まで待てるか。
・・・シカよ!お腹の空き具合はどうですか?

そして当館前芝広場へ移動。雪解けが進み、顔を出した枯れ芝がお目当て。
やってきたのは良いけれど、融けた雪が凍って氷菓子状態。冷凍食品を
いただく場合、ニンゲンはこうしますが、シカがこう言ったかどうか・・・

「レンジでチンッ! してくれませんか」

フカシギグサ

2012-02-09 | 山のかぜ
冬枯れの林に、ちょっとした彩・・・・とはいえ、これもまあ、枯葉ではある。
ツルとなって木をよじ登り、最高点は地表から2メートル57センチ。これだけなら
他にも木登り名人のツルは多くて驚くに値しない。


地上付近、落ち葉を被っていた部分はしっかりと緑色を残している、カニクサなる
シダ植物だそうな。こいつの凄さは、木に巻き付いている部分全体が一枚の葉という
事にあるらしい。本当の茎は地上をはい回り、1枚の葉の先端がツルのように伸びて
「無限成長」するのだという。こう書く筆者自身、良く理解できてないが、
とにかくスゲーらしい。


生きるための知恵という言葉しか思い浮かばぬが、いろいろ考えるものである。
ここまでの学問的な事とは、まったく無関係ながら、この光景に出合った時に
思い浮かんだのは、

「蜘蛛の糸」めがけて走り寄る筆者の姿・・・