5/22~5/29にかけて沖縄県の黒島に行ってきました。
内容はサンゴの採卵と石西礁湖(石垣島と西表島の間の豊かなサンゴ礁海域)内36箇所のスポットチェック。
5/22~23はサンゴの採卵を行いました。
22日に産卵を直接見ることはできませんでしたが、周辺のサンゴが産んだ卵を船上で採取しました。
翌日、即空輸しました。
24日~28日まではスポットチェック。
スポットチェックとは、近年各地で行われているサンゴが生息する環境を広域に記録していくモニタリング方法である。
利点は少人数で調査ができ、幅広い情報が収集できる。一方、欠点は目視観察のため主観的にないりやすく精度が粗い。
24日
この日は荒天のため5箇所を終えた時点で終了。雨と雷が激しかった。調査エリアは石垣島の南側でした。
25日
荒天のため中止。 暇なので海がめが良く上がる浜の測量をお手伝い。
26日
雨はおさまったものの風が強い日でしたが、10箇所を調査。 カヤマ島の礁の外側での調査は波が高く大変でした。
27日
くもり。10箇所を調査。西表島の鹿の川という所の調査が印象的でした。ソフトコーラルが多い場所で、濁っているのですが明らかに今までに見たことのないサンゴに出会えました(注:私がただ知らない可能性が高い)。ナポレオンフィッシュにも出会えこの日は満足!
28日
概ね晴れ。11箇所を調査。黒島のキャングチという礁の外と内をつないでいる水路のような調査場所が印象的でした。流れが速く、油断してメモを取っていると沖の方へ・・・・。しかし、アオサンゴ(八放サンゴ)の群落やマダラトビエイの優雅な泳ぎを見ました。
29日
満足して帰国。
石西礁湖や黒島は3年ぶりに泳ぎました。大変驚いたことは、全体的にサンゴの状態がいい!良すぎ!
場所によっては少し悪くなってたり変化の無いところもありましたが、ほんとにすごかった。オニヒトでも36箇所で見た数は3人で10匹以下。白化も一部干出するところで見られたが、ほとんど無し。ミドリイシの加入もよく見られました。
沖縄本島辺野古で潜ったときはサンゴがあんまり無いなーと思ったけど、石西礁湖では被度、加入ともに状況が良かったです。1970年代前半のサンゴ礁の写真が黒島研究所に飾ってあるのですが、それと比較すると確かにサンゴは減っているのかもしれませんが、今回調査した現状なら環境が悪化しなければ元に戻るのでは!?と感じました。
(め)