クレオは我が家の白雪姫

クレオは年8年前に我が家に1Kg位でブリダーさんから譲り受けた。真っ白のオリエンタルショーヘアー女の子です。

アロマも危険

2009-04-03 15:35:11 | 3匹
以下の記事はANKOさんのブログからコピーさせて頂きました。。

アロマ製品は家ではつかはないのですが、、そんなに猫には危険な物も

有るとは知りませんでした。。

先週、猫や犬など大切な家族を取り巻く危険についての記事に、
(『ありがとうございます&お願いします』)

アロマ製品にも危険な物がある」といったコメントを何通か頂きました。
私自身オーガニック・ハーブ・アロマについて殆ど知識が無かった為、

今までそれらにも危険があるとは知らず、
逆に「自然な物だから安心」とさえ思っていましたが、

これを機会に"アロマ"に付いて調べてみました。

確かに猫にとってアロマ成分が危険を及ぼす事がある
(犬への危険度は低い)という事が判りました。

しかし"薬"だって用法/容量を誤れば"毒"になる。

また個体やその時の体調によっても影響/効果が違う。

そして「危険らしい」と言った程度の知識で、

ただ怖がったり全てを危険と決めつけるのも問題だと思います。

アロマも上手く使えば化学合成品を使用するよりも、

身体に負担が少ない/副作用が少ないといったプラス面が。
その為には正しい情報と知識を持ち、
上手く付き合う事が大事だと思います。
そこでアロマに付いて調べた事を記事にしましたので、
参考/お役に立てれば幸いです。


■アロマは危険?ーエッセンシャル・オイルに要注意

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どの動物は体内に摂取した毒物は、

"肝臓"で酵素(UDP-グルクロン酸転移酵素)により、
解毒/水溶化されて尿や便から排泄される。

しかし猫は肝臓で解毒に関係する酵素を一部合成できないことが
判明しており、
あるエッセンシャル・オイル(以下精油)(※)の
芳香成分を代謝できない。

精油の主成分は"テルペン"という揮発性の成分で、
大部分はそのままでは水に溶けないなわち疎水性である。
そのなかでも特に"モノテルペン類"は上手く解毒出来ないと言われている。
口から入ったテルペンは、胆汁酸で排泄されやすい形にして
肝臓にまわり10%は腸経由で便として排出、
60~80%のテルペンを48~72時間かけ水溶化し、
尿と一緒に排出。排出されずに残った分は体内に蓄積される。

従って猫に精油を使ったアロマセラピーを行うと、
精油の成分が完全に代謝できずに体内に蓄積され、
肝臓にダメージを与え、死に至ることさえある。

猫は「真の肉食動物」と言われているように、
積極的に植物を体内に取り込む必要性がない生活を営んできており、
植物の成分を代謝する機構が十分に整っていないと考えられている。
そのため人工的に濃縮された植物成分である精油は、
解毒ができなくて当然なのかも知れない。

※ただしこれらの学術的データは無く、
どの位の量/濃度で害を及ぼすかなど、具体的には解っていない。


また猫以外にフェレットにも代謝機能の異常が報告されており
(雌の方が代謝の速度が遅い)、
精油/精油を用いた製品の使用に関しては注意が必要。

尚、犬は高い代謝/解毒能力を持っているため精油に強く、
用法/濃度さえ間違えなければ問題ない。

しかしアロマセラピーを行う時は、
良いエッセンシャルオイルやハイドロゾルを使うという
ことが絶対条件であり、
それぞれのエッセンシャルオイルのラベルに記載されている成分を
注意深く調べ、適正な使い方をする事が重要で、
あまり安価なものは人工香料・合成香料を使用している恐れがる。
また、アルコールや添加物を使用しているものもあるので注意が必要。
その他、日光など強い紫外線に反応する光毒性のものもある。
(ベルガモット、アンジェリカ、レモン、グレープフルーツなど)

万が一中毒を起こした場合下記の様な症状が見られる。
直ちに獣医師による診断/治療を。
口腔粘膜の炎症・神経症状・眩暈・よだれ・下痢・筋肉の振るえ・
運動失調・低体温・食欲不振・吐き気など。
局所的には眼の異常(角膜潰瘍・発赤・痛み・
涙流・眩しがる)や皮膚の異常(炎症・赤み・腫れ・痛み・痒み)が
みられる。
特に猫はグルーミングをするので、皮膚への被覆は口腔内の症状にも
発展しやすい。

※植物から抽出したエッセンスをエッセンシャル・オイル(精油)と呼ぶ。
また、精油は植物油ではなく、テルペノイド(テルペン類)
から構成される有機化合物。


■特に注意すべき芳香成分

モノテルペンを多く含むのは、主に柑橘系の精油で、
柑橘系にはモノテルペン炭化水素類の、
リモネンという成分が多量に含まれている。
(レモン・オレンジ類・ベルガモットなど)

そしてティートゥリー(※)にもモノテルペン類の成分が含まれている。
その他ジュニパーやサイプレスなど「森っぽい香り」のする
精油は含有量が比較的多い。

また特定のフェノール類を比較的多く含む精油は、
皮膚や粘膜を痛める可能性があるので注意が必要。
一般的に刺激の強いフェノール類はオイゲノール(クローブ・シナモン)、
チモール(タイム )、カルバクノール(オレガノ)。

精油の芳香成分について詳しくはこちら→http://www.juliaalcock.com/houkouseibun.html
(上記以外でも個体によって相性があり、稀に中毒や
アレルギー反応を起こす事もある)

※ティートゥリーに関しては、1990年代初期に
アメリカのthe National Animal Poison Control Center (NAPCC) で、
猫のティートゥリーオイル中毒(3匹が中毒症状を起こし、
二匹は快復一匹が死亡)が報告され、

ネット上でも時々「ティートゥリーオイルより猫が死亡」
の記事や記述を目にするが、
この事例はティートゥリーの精油を"原液で広範囲に
"猫に塗布したために起こったもの。

アロマセラピーは精油を使って行う自然療法のひとつだが、
精油は植物から抽出した成分が凝縮されている。
そのため原液で使用することはなく、必ず希釈して使用する。
(アルコールやキャリアオイルなどの基材で薄めて使用)
濃度はヒトで1%が目安とされ、猫へのトリートメントは
0.05%程度が望ましいと言われる。
なのでこの事例は精油による被害と言うよりも、
用法を誤った人為的事故とも言える。


■安全なアロマ?ー"ハイドロゾル"

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エッセンシャル・オイル以外のアロマ物資に
"ハイドロゾル"という物がある。
ハイドロゾルとは水蒸気蒸留法でエッセンシャル・オイルを
採取する際に、副産物として得られる水溶液のことで、
猫に精油/精油製品を使用したい場合は、
安全性の高い良質の"ハイドロゾル"の使用が推奨されている。

ただし、近年では精油採取の副産物として得られた時代の
ハイドロゾルとは、香りも成分もずいぶんと異なる製品、
すなわち類似品/粗悪品が出回るようになっている。
また、蒸留水にエタノールを添加し、
精油で香りづけした"フローラルウォーター"も数多く出回っており、
猫には特に注意しなければいけない。

そしてハイドロゾル自体の成分分析が義務付けられていない為、
ハイドロゾルの成分分析データも、
現在では限られたものしか入手出来ておらず、
猫に危険性がある可能性もあるとの意見もあり、
100%安全とは言い切れないようである。


■アロマ製品ー使用上の注意
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<アロマセラピー>
アロマセラピーは正しく行えば、
心身によい影響を与えストレスや不調を和らげてくれる。
しかし使用方法を誤ると事故に繋がる可能性もある。

ちなみに「アロマオイル」として販売されているものは
「芳香浴専用」のものがほとんど。
これは「香り付けしたオイル」であってアロマセラピーで
使用する「エッセンシャルオイル」とは異なる。
肌に刺激のある成分が混じっている可能性があるため、
アロマオイルの肌への使用は控えたほうが良い。

また猫は皮膚が薄いので経皮吸収しやすい。
直接身体に付けるのは勿論、空気中に漂う成分が
皮膚に付く事にも注意が必要。
猫はグルーミングを自ら行うため、
毛に付着した成分も同時に体内に取り込むこともある。
アロマオイルを焚く場合は上記に留意し、
猫の近くで行わない/長時間行わない/機器(用具)を
出しっぱなしにしないetc.

<お香>
インドや東南アジア産のお香や香水には、
エッセンシャル・オイル成分などが含まれているものがある。
部屋でお香を焚いていて、猫が原因不明で衰弱していった例が
何件かあるとの記事も。
(記事の信憑性及び原因となった成分や詳細は不明)

<その他の製品>
洗剤・人間用化粧品及びグルーミング製品・
動物用グルーミング製品など、身の回りの多くの物に
アロマ成分が使われている。
動物に使用また直接触れる可能性のある場所に使用する際には、
配合成分の確認や使用方法に注意。
ハンドクリームなども戯れて手を舐めたり噛む事で、
間接的に摂取することも気に留めておきたい。
また、床用洗剤やクリーナー、台所洗剤などには、
リモネンを含む物やその含有量が多いので要注意。


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※記事に誤り/説明不足な点などございましたら、
お知らせ頂けますと幸いです。
また今後もこうした家族(犬や猫、動物達)の
健康や生命に関わる情報を取り上げて行きたいと思います。
皆さまからの情報も頂ければ大いに役に立ちます。
何卒ご協力の程、よろしくお願い致します。

尚、当ブログを訪問して下さっている方々からも情報
(関連記事)を頂きましたので、そちらも是非ご参照下さい。
・『キャンプ猫Gaviーおウチの人たち、気をつけてね!』
他にもカテゴリー「健康・病気」に役に立つ情報が。
・『多頭飼育の猫ちゃんたちー猫に有害なアロマ関連、のお話。』
追記記事もあり。
・『長毛猫ら~と暮らす日々Vol.1ー猫のお散歩について』
自然派の虫除けスプレーや、アロマの話など。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
猫用 (クレママ)
2009-04-03 16:07:19
臭い消しは????
返信する
Unknown (ANKO)
2009-04-03 17:33:02
臭い消しにも色んな成分があるみたい。
だけど明らかに「ティートゥリー・オイル」とか、
柑橘系のオイルが入ったものでなければ。
直接猫の身体に使う物は、注意が必要だけど、
空気や物の臭いを消す物なら、直接猫にかかったり、
吸い込まない様、猫が居ない時に適量使えば、
それ程神経質にならなくても良い様な気がします。
因に置き型の芳香剤を使う時は、猫が触ったり舐めたりしない場所で。
また柑橘系の香りは避けた方が良いかも知れません。
ただし含まれる化学成分も危険だから、
使わない方が良いという意見もあります。
返信する
身体に (クレママ)
2009-04-03 20:24:57
付けるものではなくて、、玄関とか
猫トイレの回りに散布するものです。。。
返信する
Unknown (ANKO)
2009-04-03 21:44:47
成分表示に、柑橘系オイル/ティートゥリーとある物は避けた方が無難。
信頼出来るメーカーの、ペット用なら危険度は低いのでは?
猫が居ない時にスプレーし、撒布した場所を舐めたりしない様注意して、
もし体調/皮膚に異常があれば、即使用を止めれば良いと思います。
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