タイトル:時の渚 著:笹本稜平
元刑事の私立探偵が、死期迫る老人から人探しの依頼を受ける。
尋ね人は、35年前、生まれてすぐに手放した息子。
この一件の依頼が、主人公の過去、老人の過去を巡りめぐって
全てを紐解いてゆく……
題材的には奇をてらったものではなく、普遍的なものだと思います。
読んでいるうちに、「ひょっとしてこういうことじゃないの?」と
思わせながら、実は最後でそれをひっくり返すような内容となっていて
最後まで読ませてくれます。
もちろん、いくらなんでも都合がよすぎだろうとか、調査が順調に
進みすぎるんじゃないかとか、そういう展開は避けられませんが
仕方ないところですかね。
最後の方のある部分では、ありがちというか、普遍的ながらも
ちょいと目がウルウルしてしまう部分もあったりして。
何作か読んできましたが、この人の作品は安心して読めそうです。
他の人の書評のところでも書かれていましたが、微妙に真保裕一氏を
思わせるような作品感というか、そんな感じです。
総評 : 7.5点
ミステリ度 : 7.5点
元刑事の私立探偵が、死期迫る老人から人探しの依頼を受ける。
尋ね人は、35年前、生まれてすぐに手放した息子。
この一件の依頼が、主人公の過去、老人の過去を巡りめぐって
全てを紐解いてゆく……
題材的には奇をてらったものではなく、普遍的なものだと思います。
読んでいるうちに、「ひょっとしてこういうことじゃないの?」と
思わせながら、実は最後でそれをひっくり返すような内容となっていて
最後まで読ませてくれます。
もちろん、いくらなんでも都合がよすぎだろうとか、調査が順調に
進みすぎるんじゃないかとか、そういう展開は避けられませんが
仕方ないところですかね。
最後の方のある部分では、ありがちというか、普遍的ながらも
ちょいと目がウルウルしてしまう部分もあったりして。
何作か読んできましたが、この人の作品は安心して読めそうです。
他の人の書評のところでも書かれていましたが、微妙に真保裕一氏を
思わせるような作品感というか、そんな感じです。
総評 : 7.5点
ミステリ度 : 7.5点