中央アジアの遊牧騎馬民族のタタール人の肉を軟らかくする方法…
朝出かける前に、板状の厚い肉を鞍の下に入れ、上下運動によって肉を打ち砕かせるというもの
一日馬を乗り回せば、肉はやわらかくなります。
これに塩こしょう、タマネギの汁で味をつけ、適当な大きさにまとめてタルタルステーキとして食べていました。
19世紀の中頃、アジアで商売をしていたドイツ生まれの男が、タタール人のこの方法を見て、ドイツに帰ってからハンバーグ・ステーキとして紹介しました。
後にハンバーグ・ミートとも呼ばれるようになりますが、これを1800年代のはじめに、ドイツ移民がアメリカ合衆国に伝えたといわれています。
1904年にセントルイスの万国博覧会で、挽肉をパティにしたものを焼き、丸いパンに挟んだものがはじめて売られました。
これをハンバーガー(hamburger)と呼ぶようになりました
アメリカ人はham+burgerと解釈し、さまざまなバーガーが生み出されました。
チーズバーガー、ベーコンバーガー、チキンバーガーなどなど。
というわけで、hamburger(ハンバーガー)のhamはハムではなく、ドイツのハンブルグ、英語読みにするとハムバーグ、そこに「~生まれのもの」を意味する「er」をつけてhamburgerと呼んだのでした。