夜は 熊野古道に眠る

日常を気ままに綴っています

ハムバーガー

2017-07-26 15:35:03 | 日記

中央アジアの遊牧騎馬民族のタタール人の肉を軟らかくする方法…

朝出かける前に、板状の厚い肉を鞍の下に入れ、上下運動によって肉を打ち砕かせるというもの

一日馬を乗り回せば、肉はやわらかくなります。

これに塩こしょう、タマネギの汁で味をつけ、適当な大きさにまとめてタルタルステーキとして食べていました。

19世紀の中頃、アジアで商売をしていたドイツ生まれの男が、タタール人のこの方法を見て、ドイツに帰ってからハンバーグ・ステーキとして紹介しました。

後にハンバーグ・ミートとも呼ばれるようになりますが、これを1800年代のはじめに、ドイツ移民がアメリカ合衆国に伝えたといわれています。

1904年にセントルイスの万国博覧会で、挽肉をパティにしたものを焼き、丸いパンに挟んだものがはじめて売られました。

これをハンバーガー(hamburger)と呼ぶようになりました

アメリカ人はham+burgerと解釈し、さまざまなバーガーが生み出されました。

チーズバーガー、ベーコンバーガー、チキンバーガーなどなど。

というわけで、hamburger(ハンバーガー)のhamはハムではなく、ドイツのハンブルグ、英語読みにするとハムバーグ、そこに「~生まれのもの」を意味する「er」をつけてhamburgerと呼んだのでした。

スーパーのカニ缶と進物用のカニ缶

2017-07-19 10:09:17 | 日記

スーパーの缶詰売り場を見ると、定価300円ほどのカニ缶がさらに値引きされて売られていたりします。

いっぽう、年末には正月用にもっと高いカニ缶が並べられていますし、進物用にするような商品には1缶1万円するものまであります

量の違いが3~4倍程度あるにしても、グラム単価は10倍ほど違います。

これほどの値段の差はどうして生まれるのかという疑問がわいてきます。

大きな違いは、ズワイガニかタラバガニなのかに関係します

缶詰に使われるカニは、おもにこの2種類のどちらかで、値段の高い缶詰は高価なタラバガニ、安い缶詰はお手頃価格のズワイガニが原料になっています。

また、カニの肉の場所によっても差がでます。

もっともおいしいのは、胴に一番近い部分の脚肉で、高価な缶詰にはこの脚肉がたくさん入っています。

これに対して、安価な缶詰には、脚肉におなかの部分の肉をほぐしたものが混ぜられています。

つまり、1万円もするような超高級カニ缶は、タラバガニの脚肉のみが入っているのに対し、スーパーでいつも安く売っているのは…

ズワイガニの身をほぐして入れた上に脚肉をほんの少しだけのせたものだったり、全部ほぐし肉ばかりだったりするのです