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クリームソーダ的宇宙

金曜サスペンス「名探偵マイケル~愛と嫉妬の京都鴨川納涼殺人事件~大文字焼きに消えた男」 2

2013-08-16 12:30:00 | うよん JWY

八雲紗里の部屋


 

「明日から京都?まさか、男とじゃないよな」

サリーは何も答えず、ツンとしてウーのとなりからするりと抜けだした。

冷蔵庫から水をだし、一口飲む。

 

怒らせたか

 

「ゴメン、疑って。でもサリーと離れたくないんだ」

”それがどうしたの”という刃(やいば)のような鋭い目線でウーを見る。

ああ、この目線がたまらない。キミは俺をどこまで狂わせる気だ?

ウーは体の芯が高揚するのを感じた。

 

「おいで。離れてしまうぶんまで、サリーに俺の跡を、残すから。」

サリーは”仕方ないわね”という風に気怠く歩み寄ると、もといたウーの腕に再び戻った。

 

 

マイケル探偵事務所。

マイケルは京都の知人に電話をかけていた。

「もしもし。マイケルです。」

『あら、久しぶり。どうしたの?』

「ええ、ひとつご相談が。この時期京都行く理由って、何ですかね?このくそ熱いなか盆地に出かける理由」

『理由、そうね、きっと送り火ね。大文字焼きよ。知ってるでしょ?」

大文字焼き・・・

なるほど。

「ありがとうございます、助かりました、またご相談するかもしれません。」

『はいはーい、いつでもどーぞー』

大文字焼きか。

一度も見たことないな。

 

―つづく(たぶん)-

 

 

 


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