今年度の事業仕分けも、今週末の長野県と宗像市を残すのみとなりました。今年度1年間で、過去6年分くらいの仕分けを実施したことになったのです。
それだけ事業仕分けが存在を認められたと、感慨もひとしおですが・・・
たくさんやって、問題点も改善点も見えてきました。
ただし、よく言われるような批判、たとえば「議論の時間が短い」とか「わが町の事を知らないよそ者にはわからない」とか、そのような事に対する改善ではありません。
私が思うに、そのような批判はこのスタイルを続けている以上なくならないし、批判する内容は逆を言えば「短時間」で「よそ者」だからこそ結論が出るという長所でもあるからです。
それよりも大事なことは、市民の方に不合理だったり矛盾があることを開示し、理解していただき、改革の協力者になっていただくこと。そのための改善点を考えることを優先したいんです。
昨年度から熱心に取り組んでいる、市民による判定を行う「市民参加型事業仕分け」は、従来課題としていた「行政にお任せ意識」がかなり解消され、自治体経営に関心を寄せられたことが最大の効果だったと思います。
新年度は、仕分けで指摘される問題のうち、「縦割り」、「他部署との重複」の解消を図りたいと思っています。
議論のなかで、行政職員の私たちなら他部署でもやっている「重複事業の弊害」を指摘できますが、目の前の1つの事業だけしか示されない市民の方はピンとこないと思います。
そこで、類似事業を寄せ集めた「目的別事業仕分け」や、施設の全体最適化を図るための「施設事業仕分け」を考えています。
「目的別事業仕分け」では、子育て支援とか労働者支援とか、他部署にまたがって実施している事業ってかなり多いんです。
また、「施設事業仕分け」では、利用率40%の施設がある一方で、120%超えて困っている施設があったりします。この原因が施設の設置目的に拘束されていることも多いんです。
などなど事例が蓄積されていくと、肌感覚として「こんなことが問題だなぁ~」と思っていたことが、あちこちの自治体で確認され、こりゃなんとかせんとあかん、と感じてます。
来週は構想日本で、今年度の総括と新たな展開のための打ち合わせ。
市民の方が行政の仕事に関心を持ち、市民と職員がともに歩む事業仕分けを目指したいです。
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