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これらの証拠写真について交通事故事案鑑定人の石川和夫氏は「タイヤにはどの車種にも必ず溝がある」と指摘。しかし写真にはその溝が写っていなかった。「誰かが何かの目的で、そこに描いたと考えざるを得ない」。実際に片岡元運転手を支援する人たちが行った実験によると、飲料水を用いてブラシで地面をこすれば写真のようなブレーキ痕は容易に作れるという。
弁護側は専門家の証言をもとに、捏造の可能性を指摘した。しかし、検察側は「事故後、野次馬やマスコミがたくさんいる中、ブレーキ痕を作ることはあり得ない」と主張。さらに高知県警は自ら異例とした会見を行い、「捏造、飲料水で塗ったということは絶対にあり得んことであります」と断言した。
長年、この事件の取材を続けてきた瀬戸内海放送の山下洋平氏は、実際に事件の起きた現場で、対向車線の白バイ隊員の証言に基づく速度で走る実験を行った。山下氏は実験をもとにこう話す。「現場の手前は緩やかなカーブになっていて、交差点が見えてからブレーキをかけると十分止まれる」。さらに法定速度が60キロの道は、75メートル前にはドライバーの目から見通しが立たないといけないという法律もあるという。
多くの疑問点を残しながら高知地裁、高裁で禁固1年4ヶ月の判決。上告するも最高裁は棄却し、片岡元運転手の実刑が確定した。刑を終えた片岡さんは、2010年2月に出所も改めて無実を訴え、裁判のやり直しを求める再審請求を行っている。片岡さんは「結局(事故の時バスに乗っていた)22名の子どもたちのためにも、真実だけはこういう事故であったと世に出したい。それが自分に今課せられた義務ではないか」と話した。
これまで弁護団、検察、地裁による三者協議が続けられる中で、裁判所から証拠写真のネガフィルムを入手。フィルム鑑定の権威である千葉大学名誉教授の三宅洋一氏に鑑定を依頼した。三宅氏は警察庁科学警察研究所の顧問をしていた鑑定の第一人者でもある。
その結果について石川氏は「三宅先生自身の写真解析ソフトを使うと、より鮮明に痕跡が浮かび上がる。三宅先生自身もスリップ痕ではなく絵である。何らかの液体で描いたものであると鑑定書で断言されています」。さらに光学顕微鏡などで解析されたネガの中に、画像そのものを作り替えた合成写真もあったという。
再審請求には新規かつ明白な証拠があればという条件がある。11年もの歳月が経ち写真解析などの技術も進化している中、弁護側はブレーキ痕が捏造されたのではないかという様々な鑑定結果を出している。
しかし裁判所側は「証拠の捏造が出来るわけがない」の一点張り。現在も最高裁に特別抗告を出しているが、再審請求が認められる目処はたっていない。(AbemaTV/AbemaPrimeより)
森友学園“倒産”危機…認可申請取り下げ 籠池氏、投稿動画で訴え
夕刊フジ / 2017年3月13日 17時12分
退任の意向を示した籠池氏。会見ではマスコミに対して気色ばむシーンも=10日、大阪市淀川区(夕刊フジ)
大阪府豊中市の旧国有地に小学校を設置するための認可申請を取り下げた学校法人「森友学園」。退任の意向を表明した籠池(かごいけ)泰典理事長は「苦渋の決断だった」としたが、今後、財務省は土地の返還を、国土交通省は補助金の返還を求める方針。籠池氏自身が「倒産」に言及しており、法人の経営も厳しい局面を迎えている。大阪市内で記者会見した籠池氏は、 [全文を読む]