『バイオハザード』 Resident Evil ２００２年

監督　Paul W.S. Anderson

ゲームソフトを映画化したゾンビ系の人気作。

ゲームソフト『バイオハザード2』のＣＭの監督もして、『バイオハザード』とは縁もある、ゾンビも映画の大家、ジョージ・A・ロメロ監督。彼の作品群は作家性が高く、深いテーマが内包されています。それによって、熱と言えるものが作品から放出され、それを受けとめた観客は暑ささえ感じます。一方、映画版『バイオハザード』は体感温度が低いと言えます。これは、テーマより、スタイリッシュでクールな映像によって見せていく作品の方向からのものでしょう。また、ドイツで撮影されたということも、決して、無関係ではないでしょう。ロメロ監督の作品群とは異質のものが出来上がったわけですが、ポール・Ｗ・Ｓ・アンダーソン監督なりの作家性が際立ったと言えるでしょう。

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