コヤマリンスタジアムまで徒歩15分

完全終了しました!!
記事もすこしずつ消していきます。
マリーンズファンは辞めてませんし、辞めませんよ♪

11/2-1 : 【08総括】 打撃編その1 ~チーム全体・実は結構効率的~

2008年11月02日 22時50分01秒 | 08総評
にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ




さて、08総評の3回目は打撃編です。 すいぶん時間空きましたけどね。。。




では最初に、パシフィックリーグ全体のチーム打撃成績をみてみましょうか。





パシフィックリーグ全体で観てみると、マリーンズの打撃成績は結構多くのファンが感じているほど悪くはないことがわかります。

チーム打率3位(.268)、得点数2位(662点)、打点数2位(640点)、四死球数1位(515)、三振数(少ない方から)2位(955)。 
十分に安打も打っているし、得点・打点も多く、四死球もしっかり選び三振数も実は少ない。 案外しっかり球を見極めて対応しているということが、特に四死球数の多さと三振数の少なさに表れています。 
三振数がダントツに少ないのはGイーグルスであり、Gイーグルスは打率でも1位。 四死球も2位、犠打も多くきっちりランナーを進めているはずなのに、得点・打点ともに4位まで落ちてしまっているのとは対称的です。 チームの勝敗における順位は4位と5位でしたが、少なくとも得点を多く奪うという意味での『攻撃力』には格段の差があった、と言っていいでしょう。




でも、実際には効率的な攻めができていなかったんじゃないの?、という話もあるかもしれません。
でもやはりいろいろ見ていくと、決して効率が悪い攻めではないんですよね。

表1) 打席数÷得点



表1)は、得点を1点取るのに何打席数(何人の打者)が必要か、という数値です。 つまり、数値が低ければ低いほど、少ない打者で点数が取れるのですから、効率が良い、ということになります。

優勝したライオンズがやはりダントツで唯一の7人台。 とは言いながらも、マリーンズも8.1人台の2位ですから、決して悪い数値じゃありません。 非効率な攻撃をしていたわけではない、ということがわかります。

でも、これだと試合数は同じなのだし総得点が多いチームが必然的に低い数値になりやすいだけでしょ?、と思うかもしれません。 たしかにそういう一面もあります。




では次の表をみてもらいましょう。

表2) 安打数÷得点



表2)は、1得点挙げるために何本のヒットを要するか、ということを示しています。 これも低い数値であればあるほど、効率的に点数を挙げている、ということになります。 
もし、送りバントを多用するチームが効率良い攻めが出来ている、とすれば、少ない安打数でも点数が取れる、ということになるのですから、効率的な攻撃であれば低い数値が出る可能性があるはずです。

しかし、ここでもマリーンズが低い数値を示し、リーグ2位です。
犠打数が多いのは、上からファイターズ(205)・バファローズ(165)・Gイーグルス(162)です。 しかし、この中で表2の数値で上位に来ているのは、バファローズ(3位)だけです。 バファローズは安打数が5位で犠打数が2位。 表1・2)とも3位なので、実は一番効率良い攻撃をしていたチームだったのかもしれません。 ライオンズの場合、ホームランの一発ですからね。 ちょっと効率的な得点、というのとはちょっと違うかもしれません。


話をマリーンズに戻すと、1点取るのにヒット2本も必要なくとれるわけですから、十分に効率良い攻撃ができていたということがわかります。 ノーアウトで1塁などにランナーが出たあと送りバントで送るよりも、やはりヒットエンドランなどの攻撃をしかけた方が得点効率が高いということ。

なぜマリーンズがこのように得点効率が高くなったのか、というと、かなり長打が多かった、ということが挙げられるのではないでしょうか?
三塁打が1位(32)。 まあ、三塁打はかなり運的要素がないと難しいので、ある意味おまけみたいなものなのですので除外したとしても、二塁打数も1位(280)なんですよ。 ホームランは打てないけれども、外野の間や頭の上を越す長打力がある、ということでしょう。 ホームラン連発するような大砲ではなく、中距離打者が非常に多いということなのでしょう。

どれだけ中距離打者が多いか、ということについては、改めて次回書いてみたいと思います。



チーム全体としての攻撃力は、今年もかなり高かった。 でも4位だった。 
投手→守備→攻撃と総評を進めてみると、あらためて投手力、中でも先発陣の崩壊が非常に大きく影響してしまったことが浮き彫りになってしまいました。
次回は、もう少し個人に落とし込んで、攻撃編に関する総評をまとめてみたいと思います。




今日もお読みいただきありがとうございました。 
   をクリックしてやってくださいませ。
にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ



最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱり (なべきら)
2008-11-03 02:40:48
今季は、先発陣の崩壊が最大の敗因だろうなあ、という感覚を持ってる人は多いと思います(私もそのひとりです)。

数値を分析したら、やっぱり……な訳ですね。妙に納得してしまいました。

先発投手陣は、(唐川、大嶺を除けば)高年俸選手ばかりなのに。コストパフォーマンス悪いですよね。。。

返信する
説得力ありますね~ (pul)
2008-11-03 10:24:45
今季は攻撃に関しては、2位でフィニュッシュした昨季よりも向上した印象があります。
今年は主力に故障が相次ぎましたが、それをカバーしたのは若手の台頭というより、各打者が各打席で相手投手にたくさんボールを投げさせ(なのでフォアボールが多い)、打てるボールを選んでキチンと打ち返すことができるようになった、技術面の向上と意識の高さがあると思っています。
それと。ホームラン打者を作るのはすごく難しいですが、2塁打をコンスタントに打てる打者を量産することは、そんなに難しいことではないなと、マリーンズ打線を見ていると思います。
「2塁打重視」は、野球技術革新のために、また見る側に野球の楽しさを訴えるパフォ-マンスとして、新しい野球のあり方のような気がしています。私見ですが。
返信する
攻撃力 (さなえ)
2008-11-04 12:11:21
実感とは違うのですが、数字を見ると納得してしまいます。

ただ、マリーンズの場合、攻撃が回りだすと面白いように点を取って、場合によってはヒットの本数より得点数が多いイニングもあったりするのですが、ダメな時は相手のエラーや四死球からめてのノーアウト満塁から無得点…という情けない面も持っているような気がします。
トータルで、1試合終わると、得点数と安打数の帳尻が合ってる…みたいな。(何もこんなところで帳尻を持ち出さなくてもねぇ…)

試合を眺めている側には、その残塁のシーンだけが残ってしまっています。

そうそう、来季は博多の転校生が、また転校していくようなので、更に中距離バッターの連続ヒットに期待が掛かりますね。
返信する
Re: なべきらさん (コヤマリン)
2008-11-04 22:56:22
こんばんは。コメントありがとうございます。

先発陣崩壊だと、私もずっと思っているんですけどねぇ。 結構な確率で中継ぎ崩壊が原因って言っている人いるんですよね、スポーツ誌や解説陣以外でも。。。

でも、本当に先発投手陣のコストパフォーマンスが悪すぎた年でした。 やはり血の入れ替え(≒世代交替)が必要ですね。
返信する
Re: pulさん (コヤマリン)
2008-11-04 23:00:25
こんばんは。コメントありがとうございます。

結構打つけど点に結びつかないちぐはぐな攻撃、という話はよく聞く話なのですが、案外そうでもないですよね。 

確かに2塁打重視は結構おもしろいと思います。 攻撃編の最後(第3回)ではそのあたりに触れていますので、記事をアップしたら読んでみてくださいませ。
返信する
Re: さなえさん (コヤマリン)
2008-11-04 23:04:00
こんばんは。コメントありがとうございます。

確かに実感とは異なりますよね。気持はよくわかります。
ケースごとの詳細データがどこかで提供されていれば、もっと詳しく分析するんですけどねぇ。 さすがに自分で集計する気力はございませんが(笑)

残塁とか満塁のピンチ(!?)とか、案外どのチームのファンでも同じ気持ちになるみたいですよ。 やっぱりチャンスで点が入らないと、あ~やっぱりな~という嫌な気持ちが強く残りますからね。私も例外じゃありませんし♪

ほほぉ、福岡の転校生がさらに転校ですか・・・・・
返信する
ビッグイニング(1イニング3点以上) (幻の侍ジャージー)
2008-11-07 13:56:01
 今頃のコメントですみません(3つの記事をまとめて読みたかったので・・・)

 今季自分が観戦した試合が、壮絶な打ち合いばかりだったものでチョット印象が違います・・・(苦笑)(カッコ内は安打数とビッグイニングの回及び得点)

5/20●11-12G(14安打3回6点,ちなみに巨人は23安打)
6/14〇10-6T(12安打1回6点3回3点)
7/5〇12-6H(15安打6回5点7回4点)
7/6●6-7H(11安打5回4点)
7/29〇8-2E(12安打4回6点)
8/14〇12-6H(10安打4回8点)
8/18〇5-2E(9安打2回3点)
9/14〇9-5H(14安打5回4点)
9/15〇8-7H(12安打4回3点)
10/1●5-9L(13安打)
10/3〇7-3E(10安打5回6点)

 こんな試合だと、コヤマリンさん御指摘の数字って上がってくると思います。だから、帳尻を合わせて得点効率の良い打線だという数字になっているんじゃないかとの印象を自分は持っています。05年も、普段は接戦を逃げ切って、たまに二桁得点で数字(得点、打率等)の帳尻あわせをしていたような記憶があります。まぁ数字なんて帳尻で成り立つものなんでしょうけど・・・。

 問題はロースコアで僅差の試合をどう取るか?って、自分は考えてしまいます。

 マリーンズは投手を中心とした守りのチーム、盗塁、バント、エンドランを効率良く決めて、少ない得点で逃げきる試合巧者の野球が見たいです。個人的には・・・。
返信する
Re: 幻の侍ジャージーさん (コヤマリン)
2008-11-09 00:17:18
こんばんは。コメントありがとうございます。

最終的な結果数字というのは、それが全てでもあり、細かい点を隠してしまうものではあります。
他の点もすべてそうですけど、同じ数字でもそれをどの視点・観点からどう捉えるか、は人それぞれだと思います。
ロースコアの僅差の試合でたくさん勝利したって、大差負けもたくさんあったらだめだし、逆もまたしかり。
エラーをたくさんしてたくさん点を取られても、相手より点をたくさん取れれば勝てる。 とにかく守り抜いて1点さえ多く相手より取れば勝てる。

チームにもファンにも、いろいろなカラーがあるから面白いんじゃないですかね?
返信する