太っ腹な竜の腹。

　ライオンズ・和田のＦＡ移籍に伴う人的補償選手が決まりましたね。


岡本が西武へ　竜ナインもファンもビックリ　（中日スポーツ）


西武への移籍が決まり、中日球団事務所で取材に応じる岡本　（朝日新聞）

　中日がフリーエージェント（ＦＡ）で和田一浩外野手（３５）を西武から獲得したことに対する人的補償として、岡本真也投手（３３）が中日から西武へ移籍することが１９日、両球団から発表された。
　名古屋市内の中日球団事務所を訪れ、伊藤球団代表と会談した岡本は「新天地でがんばる」と、前向きな意欲を語った。　セットアッパーが流出した中日にとっては後任の育成が急務となった。　岡本の西武入団発表は週明けの２１日に行われる予定。
　慣れ親しんだ名古屋を、ドラゴンズを去る。　西武移籍を正式通告された岡本が意外と冷静だった。

　「戦力外になったわけでもないし、西武に行っても野球をするだけ。　必要とされるところに行って、新天地に行ってがんばろうという気持ちです」。

　午後６時ごろ。　球団事務所で岡本は語った。　時折、笑顔も交えた。
　覚悟はできていた。

　「自分じゃないかな…と、少し思っていたので」。

　２８人のプロテクト名簿から外れ、西武に指名される。　事前に自分で予想していたという。　前日（１８日）の午後、伊豆で自主トレをしていた岡本のところへ伊藤代表から電話があった。　西武の指名を告げる“内示”だった。　「去年も工藤さんが外れて（巨人から横浜へ移籍して）いる。　そういうのもあって、別にボクはビックリしていない」。　落ち着いて受諾した。　この日午前、球団事務所に西武から岡本指名を通達する書類が届き、伊藤代表が書面を確認。　岡本が午後５時すぎに球団事務所を訪れ、正式通達した。
　愛着は「ルール」として割り切った。

　「プロに入って５年やれるか、３年やれるか、という不安の中でやってきて、ドラゴンズで７年間やってこられた。　まだまだドラゴンズでやりたいという気持ちはありますけど、こういうルールはルール」。

　社会人でも５チームを渡り歩いた苦労人。　「野球ができるというのは同じなので」。　プレーする場があることがまず、ありがたいという。　気持ちは切り替えた。　「名古屋のファンの皆さん、球団の方々、ありがとうございました」
　不動のセットアッパーとして４年連続５０試合以上に登板した。常勝・中日の縁の下の力持ちが別れを告げた。

【岡本真也（おかもと・しんや）】
　１９７４（昭和４９）年１０月２１日、京都府生まれの３３歳。　１８３センチ、９５キロ、右投げ右打ち。峰山高から佐藤工務店－阿部企業－ヤオハンジャパン－アムウェイ－ヤマハを経て、ドラフト４位で０１年に中日入団。　０４年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、２度のリーグ優勝に貢献。　昨季の６２試合登板、３８ホールドポイントはチーム最多で、４年連続で５０試合登板を果たしている。　今季の年俸は９０００万円。


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　　人的補償で中日の岡本を獲得＝プロ野球・西武　（時事通信）
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　　中日の岡本投手、西武移籍　和田外野手の人的補償　（朝日新聞）



　（ウィキペディア日本版）



　かなり長々と引用してみました。
　昨晩の時点で結構な数の報道もありましたが、今朝になった方がより詳細な本人の言葉が載っているだろう、と思っていました。　その中で一番岡本の言葉が多かった記事を選びました。　（この先、もっと細かいインタビュー内容も出るでしょうけど。）

　１９日ニッカンスポーツの朝刊のみでスクープ的に名前が出た岡本。
　この時点で私が思ったこと。
　

　ドラゴンズさん、太っ腹～～～！　

　
　４年連続で５０試合以上の登板（その前年も４０試合）をした貴重なセットアッパーですよ。
　中継ぎのスペシャリストであった現ジャイアンツ・藤田は、１９９８年から２００２年まで５年間５０試合以上登板はしていますが、防御率も岡本より低いですし、２００１～２００２年は１試合あたり０．５回前後しか投げていません。　岡本は、この４年間の中で最も低い値で約０．９回ですからね。　マリーンズで言えば、藤田よりも薮田の方が成績的近いかもしれません。
　良くも悪くも、セットアッパーとしての使い勝手の良さはあった選手だと思います。

　ライオンズにとっては願ったり叶ったりですね。
　涌井を中心とする投手陣ですけど、西口には衰えが見え始め、他の先発陣は未知数。　どうしても中継ぎ陣の充実が必要となる状況下での岡本の獲得。　美味しすぎます。　というか、ウチに下さい！（もらう理由はないけど）。

　でも、本人も「プロテクト外れているかも」と思っていた節ありますよね。　なんででしょう？　落合さんとウマが合わなかった？　契約更改の席で、なんとなくそれらしき雰囲気を感じた？　（でも２０００万円も年俸上がってます。）　３３歳という年齢からいうと、今後の上積みは見込めないでしょうけれど、和田も３５歳ですから状況は同じ。　岡本が必要ない、ということであれば、他球団も含めたトレードで、もっと良い条件での交換が出来たのではないかな～、とも思いますが。

　落合さん、ドラゴンズさんの意図がいまひとつわかりませんね。　若手重視でプロテクトしておき、画策していたトレードもいまひとつ不調だった、ということかもしれませんが。

　両チームのファンの方のブログもちょっと覗きました。
　ライオンズ側は、比較的歓迎ムードが漂い、ドラゴンズ側は、賛否両論。　賛成派は「岡本は数字ほど安定感・信頼感があったわけではないから良い」「成長が見込める若手が獲られるより良い」、否定派は「貴重なセットアッパーを手放すなんて落合が考えていることはやっぱりわからん」。　凡そ、そんな感じでした。

　いずれにせよ、ライオンズが貴重なセットアッパーを補充＋２億２千万円の資金も獲得しました。　さらに資金が出来た事により、ライオンズは外国人等の補強作をうって出てくるかもしれませんね。

　
　
　
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　このオフは、ＦＡ移籍の数も多かったですし、うち３つも人的補償となりましたから、言い方が悪いかもしれませんが私は結構楽しめました。　現行のＦＡ制度が良いかどうかというと疑問はありますが、ある程度選手が流通するという意味では、人的補償もありなのかな、とは思っています。

　１月１０日に第１回目のペナントレース順位予想しましたけど、ファイターズの大型トレードとライオンズの人的補償で結構印象が変ってきました。　開幕前に書こうと思っている順位予想では、結構変るかもしれませんね。。。