エラーと好守備は紙一重？

　ゴールデングラブ賞も発表されましたね（１日遅れですが）。
　セントラルを制したジャイアンツからはたった１名、エラー数２位のマリーンズから最多タイの５名が選出されるという、ある意味「荒れた」シーズンだったのでは、と思わせる選出でした。
　
　
【セントラルリーグ】
　投手・・・・・川上憲伸（中日ドラゴンズ）
　捕手・・・・・谷繁元信（中日ドラゴンズ）
　一塁手・・・・シーツ（阪神タイガース）
　二塁手・・・・荒木雅博（中日ドラゴンズ）
　三塁手・・・・中村紀洋（中日ドラゴンズ）
　遊撃手・・・・井端弘和（中日ドラゴンズ）
　外野手１・・・青木宣親（東京ヤクルトスワローズ）
　外野手２・・・高橋由伸（讀賣ジャイアンツ）
　外野手３・・・金城龍彦（横浜ベイスターズ）

【パシフィックリーグ】
　投手・・・・・ダルビッシュ有（北海道日本ハムファイターズ）
　捕手・・・・・里崎智也（千葉ロッテマリーンズ）
　一塁手・・・・福浦和也（千葉ロッテマリーンズ）
　二塁手・・・・田中賢介（北海道日本ハムファイターズ）
　三塁手・・・・今江敏晃（千葉ロッテマリーンズ）
　遊撃手・・・・ＴＳＵＹＯＳＨＩ（千葉ロッテマリーンズ）
　外野手１・・・森本稀哲（北海道日本ハムファイターズ）
　外野手２・・・稲葉篤紀（北海道日本ハムファイターズ）
　外野手３・・・サブロー（千葉ロッテマリーンズ）

　　　　　三井ゴールデン・グラブ賞　詳細得票数はこちら
　
　
　よく「基準は結局なに？」と言われる賞ですが、一応「守備の分野」に焦点を当てた賞、ということになっています。守備は数値として現れにくい部分なので、選考する側（スポーツ紙記者）も結局は印象で選ぶしかないんですけど。指標となる良い選択基準はあるか、と言われても守備に関して良い提案できないです、私の能力じゃ
　
　ですが、守備、ということを考えたとき、「なんでこの人が？」と感じてしまう受賞者も多々あります。
　私の中では、セントラルばかりになりますが、一塁手・シーツ、三塁手・中村、外野手・高橋の３人でしょうか。一塁手のシーツは、李（ジャイアンツ）と栗原（カープ）と接戦の上での受賞です。まあ、どっこいどっこいか・・・。私が記者なら「該当者なし」（実際に３８票も入っています）ですかね。三塁手・中村は、心情的な部分でしょう。去年の今頃、あれだけ総叩きしていたスポーツ紙記者が「心情的」っていうのも凄く違和感ありますが。小笠原と接戦での受賞ですが、相当エラー数やエラーにならない内野安打がありました（それは今江も一緒ですけど）。三塁手はここ数年、両リーグとも不作ですね、守備面では。巧い、と感じる人がレギュラークラスで全然いません。外野手の高橋も・・・私なら英智（ドラゴンズ）ですね。高橋の１／３の得票数っていうのも少なすぎな気がします。
　アライバと谷繁、は全くもって文句のつけようがございません。多少、荒木の守備が荒くなってきたかな、といった感がありますが、それでもセ・パ合わせてもまだまだ差がありますね。ジャイアンツは二岡をセカンドに回して、ショートに小坂入れることができれば、もの凄く安定した内野陣になるのですが、二岡はセカンド守れないのでしょうかね？（それよりも小坂のバッティングが悪すぎ？）

　パシフィックの場合は、遊撃手・西岡の受賞が意外。川崎（ホークス）かと思ってましたが、怪我での長期離脱が響いたんでしょうか。西岡はセカンドの方が合っているんだけどな・・・また調子に乗ってしまわないかが心配です。まあ五輪代表では見事に川崎がショート、西岡がセカンドになってますけど。
　他は無難ですね。三塁手は今江が断トツ（というより他に相手がいない）ですが、「対象者なし」が２７票も入っています。この対象者なし票が、現在の三塁手事情をもっとも如実に現実を表していますね。
　外野手で３票入っている牧田（Ｇイーグルス）は、ずいぶんと乙なところをつきました。Ｇイーグルス番の記者だけが入れたのかもしれませんが、もしそれ以外の記者が投票したのであれば、素晴らしいですね
　
　守備が安定していると試合も引き締まりますよね。打撃戦になっても、ホーム付近での攻防が繰り広げられたりして、見所たっぷりになるので。

　本当に守備面にはもっと力を入れて精進してもらいたいものです。ね、ボビー
　
　
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　マリーンズの内野陣（西岡、今江）は、福浦の捕球能力の高さにものすごく感謝しましょう！トロフィーについているボール２個のうち、それぞれ１個ずつ福浦に渡してもいいくらいです
　←このボールね。　
　
　
2007年度三井ゴールデン・グラブ賞、5名受賞（マリーンズ公式サイトから）

◆捕手　里崎智也選手（受賞は2年連続2度目）
　　「2年連続でこの賞を取れたことは、とても意義のあることだと思っています。これを励みにこれから始まる五輪アジア予選でも頑張りたい。日本のために自分の力を精一杯出して、五輪出場権を獲得したいと思う」

◆一塁手　福浦和也選手　（受賞は03,05年に続いて3度目）
　　「守備の方で評価されたのは率直に嬉しい。これからも打撃だけではなく守備でも貢献できる選手でいれるよう頑張りたいと思う」

◆三塁手　今江敏晃選手(05、06年に続いて3年連続の受賞)
　　「3年連続の受賞ということがとてもうれしい。今年は怪我もあったり、苦しい時期もあったけど、そんな時にボクを支えてくれたチームメート、家族、周りの人に感謝したい。みんなのおかげでとれた賞だと思います。とてもうれしくて、興奮しています」

◆遊撃手　TSUYOSHI選手（05年に続いて2度目)
　　「一昨年はセカンドでの受賞。ショートでの受賞は初めてなので、とてもうれしい。打撃だけではなく守備でもファンに喜んでもらいたいと常日頃から考えているので、こうやって守備を評価されたことに、とても興奮しています。日本代表の方でも打撃、守備の両方で貢献して、いい結果をもたらすことが出来ればと思っています」

◆外野手　サブロー選手(05年に続いて2度目)
　　「この賞を受賞するのは2回目ですが何回受賞してもうれしい。この賞は自分の中で一番獲りたい賞だった。来年はさらにレベルアップして2年連続で受賞できるようにしたいです」