ブロードウェイミュージカル 『 LITTLE SHOP OF HORRORS 』
劇場:シアターBRAVA!
正直、この演目を観に行く日がくるとは思わなかった。オフオフブロードウェイから、オンに進出し。日本でも役者を替えながら再演を重ね、これで5度めの上演なのらしい。わかりやすくて楽しかろうと、入門編として人に薦めたことがあるが。自分の目で確かめたのは、初めて。極めて上質なミュージカルだと思う。何度も再演が続くということが、証拠なのだと。改めて思う。公演予告を→こちらに。あーら、気乗りしてないよ(汗)。
舞台の両脇の、平衡感覚を狂わせる歪んだ建物に。くすんでしまった、パステルカラーに。異空間に踏み込んだのだと知らされる。暗闇に舞い散る花びら(?)のなか。重厚に響き渡る台詞が、オープニングを告げる。浦島りんこ氏、Tina氏、尾藤桃子氏の3名が。華やいだ衣装で、プロローグを歌い上げる。豊かな声量に、一気に物語へと引き込まれていく。
スラム街の、寂(さ)びれた花屋。9時開店から、新聞を読みふける店主。店に響くのは、粗忽な店員が裏で物を壊す音だけ。看板娘は、13時を過ぎても出勤してこない。
山本耕史氏の演じる、店員のシーモアは。気弱だけども、ずっと懸命に自分の人生と向き合っている。彼が惹かれる、上原多香子氏の演じるオードリーは。バービー人形のように、か細くて。どんな衣装も着こなしてしまえるほど可愛いのに。自分が愛されるに足りないと、思い続けている。彼らの店主の、小堺一機氏は。儲け話に都合よく乗っかっていくしたたかさを持っているけれど、基本は善人だ。なのに、こんなところにも悪意は入り込む。
店で育てはじめ、巨大化しつつある花のオードリーIIが。オードリーを苦しめる恋人を、餌としてせがみ。シーモアが、殺意を孵化させていく場面が圧巻。
毒々しい花と、ぴったり填まった和田アキ子氏の声の迫力と。それに対峙して、一切ひけをとらない山本氏の歌い合わせ。録音の不自然さを感じない音響と、掛け合いの間合いが生む臨場感は。今回堪能したかったものの最たるもので。目標達成。大満足。
あと。ぐっとくるラストシーンと、ぶっとびのラストシーン(←ん?)を語りたいので続けます。
<余談> オープニング、重々しく開幕を告げたのは・・・鹿賀丈史氏で。一瞬、寝不足による幻を聴いたかと。なんでー!? くらいのイキオイで、かろうじて保っていた理性がショートしたよ。オードリーの以前の職場が、ナイトクラブ「どん底」に至っては。一瞬、ここはロンドンなのかと(←アメリカのスキッド・ロウ)。あげく、ここは日生劇場かと(←間違いなくBRAVA!)。頼む。。『ジキル&ハイド』の再観劇、やっと諦めたんやから刺激せんといて。。そぉいえば、『料理の鉄人』のオープニングが好きやったなぁ(惚←どっちにでも読んで:笑)。
劇場:シアターBRAVA!
正直、この演目を観に行く日がくるとは思わなかった。オフオフブロードウェイから、オンに進出し。日本でも役者を替えながら再演を重ね、これで5度めの上演なのらしい。わかりやすくて楽しかろうと、入門編として人に薦めたことがあるが。自分の目で確かめたのは、初めて。極めて上質なミュージカルだと思う。何度も再演が続くということが、証拠なのだと。改めて思う。公演予告を→こちらに。あーら、気乗りしてないよ(汗)。
舞台の両脇の、平衡感覚を狂わせる歪んだ建物に。くすんでしまった、パステルカラーに。異空間に踏み込んだのだと知らされる。暗闇に舞い散る花びら(?)のなか。重厚に響き渡る台詞が、オープニングを告げる。浦島りんこ氏、Tina氏、尾藤桃子氏の3名が。華やいだ衣装で、プロローグを歌い上げる。豊かな声量に、一気に物語へと引き込まれていく。
スラム街の、寂(さ)びれた花屋。9時開店から、新聞を読みふける店主。店に響くのは、粗忽な店員が裏で物を壊す音だけ。看板娘は、13時を過ぎても出勤してこない。
山本耕史氏の演じる、店員のシーモアは。気弱だけども、ずっと懸命に自分の人生と向き合っている。彼が惹かれる、上原多香子氏の演じるオードリーは。バービー人形のように、か細くて。どんな衣装も着こなしてしまえるほど可愛いのに。自分が愛されるに足りないと、思い続けている。彼らの店主の、小堺一機氏は。儲け話に都合よく乗っかっていくしたたかさを持っているけれど、基本は善人だ。なのに、こんなところにも悪意は入り込む。
店で育てはじめ、巨大化しつつある花のオードリーIIが。オードリーを苦しめる恋人を、餌としてせがみ。シーモアが、殺意を孵化させていく場面が圧巻。
毒々しい花と、ぴったり填まった和田アキ子氏の声の迫力と。それに対峙して、一切ひけをとらない山本氏の歌い合わせ。録音の不自然さを感じない音響と、掛け合いの間合いが生む臨場感は。今回堪能したかったものの最たるもので。目標達成。大満足。
あと。ぐっとくるラストシーンと、ぶっとびのラストシーン(←ん?)を語りたいので続けます。
<余談> オープニング、重々しく開幕を告げたのは・・・鹿賀丈史氏で。一瞬、寝不足による幻を聴いたかと。なんでー!? くらいのイキオイで、かろうじて保っていた理性がショートしたよ。オードリーの以前の職場が、ナイトクラブ「どん底」に至っては。一瞬、ここはロンドンなのかと(←アメリカのスキッド・ロウ)。あげく、ここは日生劇場かと(←間違いなくBRAVA!)。頼む。。『ジキル&ハイド』の再観劇、やっと諦めたんやから刺激せんといて。。そぉいえば、『料理の鉄人』のオープニングが好きやったなぁ(惚←どっちにでも読んで:笑)。
先日は、ありがとうございました。
とても楽しかったです。
早速の記事アップ、とてもうれしいです。
>舞台の両脇の、平衡感覚を狂わせる歪んだ建物に。~
素晴らしい描写で、舞台をまざまざと思い出しました。
>スラム街の~
オープニングのムシュニク、シーモア、オードリーが目に浮かびます。
>シーモアが殺意を孵化~
このシーンと掛け合いの歌声、本当に素晴らしいと思いました。
家に帰って来てから、歌の数々が頭を巡りました。
続きを楽しみにしています。ありがとうございました。
(^^;
お疲れ様でした!
ということで、トラバさせていただきました。
(^^)v
あっと、続きも楽しみにお待ちしていますので、よろしくお願いしますです。
p(^^)q
ようこそいらっしゃいませ~。コメントありがとうございます。こちらこそ、楽しかったです。
あまりに時間がなくて、後日ゆっくり感想を書こうと思っていたのですけど。なんだかテンションがおさまらなかったので、UPにこぎつけました。
読んでくださって、とても嬉しいです! もうちょっとお付き合いくださいませね。
>midoriさま
うふふー(?)。修羅場は休日を飛ばして続いております♪
でも、あと二日で終了する、はず・・・です!
感想を書いたりする余裕はでてきました(←中身はまとまってないけど:汗)。
完成したら、こちらからもTBにうかがいます~。