楽しい書の仲間

書と篆刻へのいざない。まずは楽しみながら作った小作品をご覧下さい。
書と篆刻の教室 昂陽書院 柴 蘭陽

友禅染の学校の作品展

2005-05-23 18:00:27 | 書と篆刻
日曜日、日本橋高島屋に行って友禅染の学校の生徒さんの作品展を拝見しました。古典や現代調の手の込んだ新作が並んでいる中で私の目が釘付けになったのは写真の作品です。帯地に篆書が書いてありました。このように書を使って貰えるのってなぜか嬉しいのです。講師の方の作品だそうです。流石。お値段は85000円也。筆なら買ってしまうかもしれないのにねえ。ため息をついてすごすごと帰ってきました。いつか私も帯に文字を書いたことがありますが、どうしても着用する気になれません。


この道ひとすじ日本の伝統展に

2005-05-22 21:58:52 | 書と篆刻
女流書家矢部澄翔さんに教えていただいて日本橋高島屋に出かけました。あでやかな日本の伝統工芸の数々の中に何とも地味な一角があってそこが私の目指したコーナー。奈良の老舗「墨運堂」さんと、広島は熊野筆で名高い仿古堂さんが出展していました。墨運堂さんは「握り墨」の実演をしていてすすと膠を混ぜた真っ黒い塊を取り出し白い香料の粉を混ぜてこね、U字形にした後小さくちぎって私の手に握らせてくれました。「爪を立てずにぎゅうっと握って」言われたとおり10秒間ぐらい握ったものを和紙に包んで、空気穴のあいたビニール袋に入れてくれました。大分昔に清香書道会の研修で奈良の工場までお邪魔したことがあったので、話をしましたが今は労働条件がよくなって空調等も完備していて、昔の職人さんのようにすすを吸い込んで病気になる心配もないそうです。墨つくりの職人さんは高齢の方ばかりと思っていましたが、写真のように若いハンサムな方でしたので驚きました。いただいた握り墨は乾燥させるまでの注意書きにしたがって袋の口を開けて長押にぶら下げました。今日の記念にD51の機関車のすすで作った墨というのを買いました。不本意なことにこのすすはJR西日本から譲り受けたものだそうです。
さて、熊野筆の仿古堂さんでは篆隷書用の筆を10本ほど注文してきました。筆の写真は品物が届いてからご紹介します。でも私がほしいと思っていたような筆はありませんでした。
ほかの伝統工芸品は値段が高くてこんな贅沢なものとても買えないと思うのに墨や筆の前ではそんなこと思わないのが不思議でなりません。

すすと膠を混ぜた塊香料の白い粉を混ぜてこねるちぎって棒状にのばす
掌に乗せてぎゅっと握る若い職人さん和紙に包んで乾燥中


写真をクリックすると大きくなります

合宿篆刻錬成会

2005-05-16 18:31:45 | 書と篆刻
5月14日(土)~15日(日)那須塩原温泉かもしか荘にて篆刻の鏤香印社主催合宿錬成会がありました。毎年楽しみにしている行事です。初めて門人を二人連れていきました。門人のひとりが素晴らしい車に乗せていってくれました。朝9時半から始めて食事以外はぜんぜん休まずに夜9時までひたすら制作。散歩に出かける人もいましたが・・それは自由なのです。温泉に入ってもいいのです。夜は私の部屋に集まって(22名中15名)遠藤先生を囲んでワインをいただきながらミーティングをしました。話は中国旅行の土産話や先生の雑学(何でも良くご存知です)冗談等等話に花が咲いて1時まで。私が居眠りしていたのが見つかってお開きとなりました。翌日は朝6時半から始めてお昼までがんばりました。会は3時まででしたが私たち3名は蘭友会の研究会と役員会があるので先においとましました。初めての二人は加藤翁雪さんや秋山秀月さんなど近くの席の先生にいろいろ教えてもらって満足したようです。若葉の香る山の景色を堪能し温泉に2度入って楽しい合宿でした。中には15日昼ごろご主人が迎えに来られてこれから湯西川温泉に一泊なんてお幸せな方もいました。
黒い紙に書いた印稿布字
刻りかけ出来上がり

妙雲寺続き

2005-05-16 18:14:42 | モブログ
花のほかに句碑や歌碑それも漱石、会津八一など有名人のものばかり点在しています。開祖はなんでも平家ゆかりの尼僧とか。代々の住職がこつこつと築いた宝物なのでしょう。

訪中記10

2005-05-13 00:18:42 | 書と篆刻
3月16日福州空港より杭州に飛んで、高級レストラン「知味観」にて西泠印社の副社長「劉江先生」ほか幹部の方を招待してレセプションを開きました。席上遠藤先生が西泠印社社員に迎えられたという証明書の伝達式が行われました。大変名誉なことです。「劉江先生」は80歳というご高齢で、中国篆刻界の重鎮でありながらとても気さくな方で、記念撮影にもニコニコとして入ってくださいました。3月17日(5日目)午前中、船で西湖遊覧。3年前に来た時は雨で、しかも小さな手漕ぎボートでの遊覧でしたが、今回はお天気に恵まれて快適な遊覧船での見物です。午後は西湖の島にある西泠印社を表敬訪問しました。緑豊かな起伏のある敷地内に100年の歴史を持った結社が威風堂々と構えています。昨夜お目にかかった劉江先生のご子息や幹部の先生が案内してくださいました。この後印学博物館を訪れ印の変遷、印材のいろいろ、いつも摸刻をしたり参考にさせてもらっている歴史上の印人の作品などを拝見しました。そして夕刻、上海への長いバスの旅へと出発しました。




劉江先生(中央)を囲んで 壁の記念碑 西泠印社 西泠印社中央の塔

訪中記9

2005-05-12 22:47:04 | 書と篆刻
久しぶりに写真がそろったのでお知らせします。同行した門人がようやく暇が出来て写真の整理してくれました。ここは寿山郷、この田んぼみたいなところで印材の高級品,田黄が昔産出されたと言うのですが、何処をどう掘っていいやら見当もつきません。うろうろするうちに「集合!」。そしてバスに乗せられ前回の8に紹介した博物館に連れて行かれたという次第。だがしかし気づいてみたらいつの間にかしっかり掴んでいたのがこれらの石、(左下のを除いて)無意識のうちに拾っていたのです。3個で2㎏あります。左下の黄色いのは、遠藤老師が同情してご自分の収穫を分けて下さいました。これは田黄になり損なった石だそうです。流石です。これらの石をこれから糸鋸とペーパーヤスリで印材に成形しなければなりません。端渓硯と一緒です。生きてるうちに出来るかしら?寿山郷にて拾った石

清香書道会の研修旅行に参加

2005-05-02 07:24:16 | 書と篆刻
羊山公園の芝桜GWの初日、親睦と研修を兼ねたバス旅行に参加しました。メンバーは日頃切磋琢磨している清香書道会の先生方37名です。熊谷駅集合で大型バスに乗り羊山公園に、見事満開の芝桜と人人人を鑑賞しました。次は秩父一番札所の四萬部寺にお参りしました。ここは私が16年1月から始めた巡礼の出発点なので、懐かしく思いました。次は秩父錦の酒蔵を見学、玄関に秩父書壇の大御所であった松田海軒先生の大作が掲げてありました。最後は秩父夜祭りを紹介する祭り会館見学です。勇壮な山車が2基展示してあり、祭りの様子をリアルに撮した映画を見せてくれました。 
四萬部寺観音堂 松田海軒先生の書 満開の芝桜 笠鉾