倖福論。

神戸地域労働組合執行委員の岩上が抱える労働問題について
事件の発端・経過・報告等、真実を書いていきます。

【倖せの連鎖】

2009年05月16日 00時16分39秒 | Weblog
4月頭から今日まで
色々な事が起って
絶望感を味わい、これでもかと言う位に心を引き裂かれ
泣いて泣いて
怨みや、悲しみ、人生を見る目が変わって
一瞬にして生き甲斐を見失い
自分の価値観が何なのか、わからなくなっていた。

でも、今日改めて
「人は独りじゃない」
事を、強く実感しました。


私が初めてデモに参加したのは、ネッスル争議。

27年間も闘っている、ネッスルの皆さんの意志に
どれほど、勇気を貰ったか。

労働審判で申し立てが棄却された時
心が折れて、闘いを諦めかけていた私の気持ちを呼び起こしてくれた
BABYの仲間の言葉

「支えるんじゃない、一緒に闘うんだ」

この言葉に、どれほど救われたか。


私の、この手の平が掴めるのは
小さなものかもしれないけど
例えば、この手に
誰かの手が触れて
その手を、誰かが握り
その握った手の、違う方の手を伸ばして
また、誰かの手に触れたら

そうやって、一人の小さな手から
繋がりが広がり、いつか大きな輪になるのなら

その輪を作る為に、私は手を差し延べていきたい。

助けるんじゃない
支えるんじゃない

共に、闘うんだって事


仲間は沢山居るんだよって事

あなたの、その手で誰かと繋がれるんだよって事


証明していきたい。


仲間を、同じ意志を持つ仲間と
一つの大きな輪を作り
この世界を、その輪で包めたら
必ず変わる、何かが変わる、想いは伝わる。

絶対に。


死ぬ事よりも、生き抜く事が辛い分
生き抜いてこその、倖せが
人生を、変える。

人、一人の人生が倖せに変わったら
その倖せを掴んだ手で
手を繋げばいいよ。

きっと、大きな倖せになるから。


私は、倖せです。

報告≫3月27日・和歌山

2009年04月10日 13時39分20秒 | Weblog
BABY争議を通じて、今まで沢山の方との出逢いがありました。
3月27日、今回は和歌山県地方労働組合評議会からのお誘いで
JR和歌山駅周辺でチラシ配布を行ってきました。

私はBABY争議は
「BABYの洋服が目立っているから注目されているんだ」
と、思っていましたが
ここ最近は私一人で、私服で街頭に立ち、呼びかけを行っています。

自分が20代だからか、私がマイクを持つと
特に若い方がチラシを受け取ってくれたり
立ち止まって話を聞いてくれたり、また話かけて来てくれる人もいました。
これは「洋服効果」ではありません。


和歌山県地評の方々と協力して
「一人で悩まないで」「労働組合とは」「働き方を考える」など
呼びかけを行いながら、ティッシュに入れた「権利手帳」を配布しました。

和歌山は落ち着いた街で、平日だというのに
沢山の方がテッシュを受け取って下さいました。

30~40分位、配布を終えた後
和歌山県地評の方々との交流会に参加させて頂きました。
そこでも色々な方とお話をして
人それぞれの生き方や考え方があるんだなぁと思いました。

でも、仲間の意志はただ一つ。
「理不尽な労働問題を解決しよう」
「不公平のない平和な世界にしよう」
というものでした。

目指す場所が一緒なら、団結も強いし
仲間の輪も大きく広がる。
それだけで、私も頑張れる気持ちが強くなります。

改めて、沢山の方に応援してもらっている
支えられている、と実感した一日でした。

岩上は成長し続けていきたいと思います。
先輩方の真っ直ぐな生き方を目標に。






報告≫3月20日・神戸一日派遣村

2009年04月10日 12時31分15秒 | Weblog
お久しぶりです、岩上です。
大分、暖かくなってきましたね。
兵庫はもう桜が満開です。

報告が遅れましたが
3月20日(金)神戸の東遊園地にて開催された
「一日派遣村」に参加してきました。

この日は祝日だったので、私は仕事に入っていたのですが
休憩時間(一時間)を使って参加してきました。

参加する、と言っても会場に立っているだけだったのですが。笑

事前に参加呼びかけをしていたのですが
一緒に闘っているBABYのお客様方が朝から参加し
炊き出しや署名などの手伝いをしていた、と聞き
何だか、とても嬉しかったです。
BABY争議だけではなく、世の中に蔓延る
沢山の理不尽な問題に目を向ける事が出来る
素晴らしい仲間です。

神戸・一日派遣村では
炊き出しを始め、無料の労働相談や
同じ闘う仲間の労働実態の話、また署名活動など
短い時間ではありましたが
沢山の人が一日派遣村に集まりました。

共産党の味口さんが、先日の「雇用を切られた男性の話」をする中で
私、岩上の話もして下さり、色んな方から握手を求められました。
この握手は、何て強いんだろう、と思いました。

同じ意志を持っている方から伝わる、強い握手。

今、働いている仕事について、色々悩んでいたけれど
気持ちを引き締めて、また頑張ろうと思いました。

画像は味口さん。
緊張しているのか、珍しく噛み噛みでした。笑



報告>>3月5日・第二回本裁判

2009年03月10日 18時15分25秒 | Weblog
3月5日(木)13時30分~
神戸地裁にて第二回・本裁判が行われました。
会社側は弁護士のみの参加でした。
傍聴席は50席程あり、BABYのお客様を初め
沢山の方が傍聴参加して下さり、席は満席となりました。

裁判官が「このまま突っ走るのか(和解は無いのか)?」という質問に
会社側の弁護士は「和解するつもりは一切ありません」と返答。

傍聴席で聞いていたBABYのお客様方の表情は困惑していました。

その裁判後、報告集会を行いました。
そこで様々な疑問、質問が飛び交い、世間のBABY争議への関心が深いことを再認識しました。
傍聴、集会に来て下さった皆様
お忙しい中、時間を割いて参加して頂き有り難うございます!
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

報告集会後は「仲間」であるBABYのお客様方とご飯を食べに行きました。
今日の裁判を傍聴していたMちゃんから、こんな意見が。
「この争議はBABYのお客様を巻き込んでいる、という、会社側の概念があるみたいだけど
それなら、なんで会社側は和解をしようとしないんだろう?
スタッフさんだって、元々はBABY好きな一ファンだった。
お客様を巻き込んでいるのはどっちかなんて、考えたらすぐにわかることじゃん。
王子(岩上)に皆が着いて行くのは、私達も一緒に闘いたいから。
BABYを変えたいから、苛められてるスタッフさんがいるのに見過ごすなんて出来ないよ。」

支えられてばかりの私だけど、目指すゴールが一緒の仲間が団結した瞬間でした。
今まで闘ってきて思う事は、本当に仲間の絆は強く深いという事。
BABYのお客様、基、一緒に闘っている仲間は、私にとって「宝」です。

次回裁判は
4月16日(木)14時~
神戸地裁にて行われます。

「なぜ闘っているのか?」
「BABY争議とは?」
もし、BABY争議で疑問に思っている事が一つでもあれば
是非、ご自分の目で、真実を見に来て下さい。
ネットの書き込みや人の噂話に流されずに。
私は逃げも隠れもしません。
事実を、目の当たりにするなら、自分自身が実際に見て、聞いて、感じて下さい。

傍聴参加は自由です。
沢山の傍聴参加をお待ちしております。


★画像は先日、赤旗新聞に載った記事です。
雇用を打ち切られた男性が、階段に座り込んでいたので
大丈夫かなと思いながら声をかけました。
その後、味口さんに連絡し、その男性は無事に生活保護が受けれるようになりました。
出勤前だったので、ちゃんと話しを聞く事が出来なかったのが気にかかっていましたが
何とか一連の繋ぎが出来た事、本当に良かったと思いました。

報告集会で配布されたニュースに以下の文章を掲載しました。
「見てみぬフリは誰でも出来るけど
自分の時間を使って他人の為に何かをする事は難しい。
だけど、もし自分のその一秒が、誰かの人生を変える一秒だったとしたら。
そう思った瞬間、私の身体は自然と動いていました。」

私が声をかけた男性が、また前を向いて
生きる為に、歩き始めているなら、私も倖せです。

雇用改善、頑張って取り組んで行くぞ!

報告>>2月16日・渋谷

2009年02月22日 01時08分07秒 | Weblog
東京・晴れ。
肌寒い関西から、真冬の関東へとやってきました。
全労連、青年ユニオン主催
「渋谷・練り歩き宣伝」
平日だというのに渋谷の人の多さには本当にビックリしました。

名ばかり管理職の実態を世に広めた「SHOP99」
従業員全員に残業代を支払わせた「すき家」
何万人もの首切りを行った「いすゞ」
虐めでスタッフを追い詰め不当解雇を行った「BABY」

労働問題提起、そして問題解決には「労働組合」に相談を!と
闘う仲間と一緒に呼びかけながら渋谷センター街を練り歩きました。

「人間らしく働けていますか?」
「残業代、きちんと貰っていますか?」
「名ばかり店長になっていませんか?」
「職場で理不尽な虐めにあっていませんか?」
私達の問いかけに、沢山の人がチラシを手に取って下さいました。

それから渋谷駅前で街頭宣伝を行い、BABY闘争の呼びかけも行いました。
街行く若い方々が耳を傾けて話を聞いてくれて、中には涙を流す方もいらっしゃいました。
SHOP99闘争で闘う清水さんが言った
「私は普通の人間だ!働いた分の賃金が欲しいだけだ!」
の言葉に、私は強く胸を打たれました。
働いた分だけの賃金が欲しい、それは当たり前な事なのに
当たり前な事を言って、何故、会社から解雇を受けなければならないのか。
仕事をサボって、働いていない時間分のお金をくれ、と言っているわけでもないのに。

理不尽な世の中を、理不尽な働き方を、もっと沢山の人に知ってもらい
「おかしい」と声を上げて闘っている仲間が沢山いるという事を、もっと沢山の人に知ってもらい
一緒に闘える事を、労働組合がある事を、もっともっと沢山の人に、知ってもらいたい。
そう、強く思った一日でした。

お世話になった、全労連の寺間さん、国吉さん、小松さん
青年ユニオンの野村さんを始め、民青同盟、千葉青年ユニオン、共産党
赤旗記者さん、各メディアの方々、そして共に闘う仲間の皆様
素敵な一日を、本当に有り難うございました!

SHOP99、すき家、いすゞ、そしてBABY。
問題解決に向けて、全力で取り組んでいきたいと思います。