倖福論。

神戸地域労働組合執行委員の岩上が抱える労働問題について
事件の発端・経過・報告等、真実を書いていきます。

報告>>2月16日・渋谷

2009年02月22日 01時08分07秒 | Weblog
東京・晴れ。
肌寒い関西から、真冬の関東へとやってきました。
全労連、青年ユニオン主催
「渋谷・練り歩き宣伝」
平日だというのに渋谷の人の多さには本当にビックリしました。

名ばかり管理職の実態を世に広めた「SHOP99」
従業員全員に残業代を支払わせた「すき家」
何万人もの首切りを行った「いすゞ」
虐めでスタッフを追い詰め不当解雇を行った「BABY」

労働問題提起、そして問題解決には「労働組合」に相談を!と
闘う仲間と一緒に呼びかけながら渋谷センター街を練り歩きました。

「人間らしく働けていますか?」
「残業代、きちんと貰っていますか?」
「名ばかり店長になっていませんか?」
「職場で理不尽な虐めにあっていませんか?」
私達の問いかけに、沢山の人がチラシを手に取って下さいました。

それから渋谷駅前で街頭宣伝を行い、BABY闘争の呼びかけも行いました。
街行く若い方々が耳を傾けて話を聞いてくれて、中には涙を流す方もいらっしゃいました。
SHOP99闘争で闘う清水さんが言った
「私は普通の人間だ!働いた分の賃金が欲しいだけだ!」
の言葉に、私は強く胸を打たれました。
働いた分だけの賃金が欲しい、それは当たり前な事なのに
当たり前な事を言って、何故、会社から解雇を受けなければならないのか。
仕事をサボって、働いていない時間分のお金をくれ、と言っているわけでもないのに。

理不尽な世の中を、理不尽な働き方を、もっと沢山の人に知ってもらい
「おかしい」と声を上げて闘っている仲間が沢山いるという事を、もっと沢山の人に知ってもらい
一緒に闘える事を、労働組合がある事を、もっともっと沢山の人に、知ってもらいたい。
そう、強く思った一日でした。

お世話になった、全労連の寺間さん、国吉さん、小松さん
青年ユニオンの野村さんを始め、民青同盟、千葉青年ユニオン、共産党
赤旗記者さん、各メディアの方々、そして共に闘う仲間の皆様
素敵な一日を、本当に有り難うございました!

SHOP99、すき家、いすゞ、そしてBABY。
問題解決に向けて、全力で取り組んでいきたいと思います。

バレンタインデー

2009年02月14日 22時06分46秒 | Weblog
今日はバレンタインでしたね。
岩上は付き合っている人の為に
手作りクッキーを作ろうとして大失敗しました。
卵「1/3個」の意味が解らず、勘で2個入れて生地を混ぜ
その生地をオーブンで焼いたら何故かドロッドロに溶けました・・・。
やっぱり慣れない事はしちゃ駄目ですね・・・。

今日、仕事に出勤して、まずは副店長(男性)に
市販のですが、バレンタインということでチョコを渡し
「今日は何個もらえるんやろな」と二人で話をしてたら
BABYのお客様方が手作りチョコやケーキを持って来てくれました!
同じメンズフロアの女の子や、顧客様にも頂いて
一気に岩上のチョコ数が増え、副店長が「俺、負けた!」と嘆いていました。笑

バレンタインにチョコを貰って「嬉しい」と思う、男性の気持ちが良く解りました。
こんなに沢山、チョコを頂いて、岩上は倖せ者です。

報告>>1月30日・第一回本裁判

2009年02月10日 22時14分45秒 | Weblog
本裁判・第一回目、神戸地裁にて。

BABYのお客様方を含む沢山の人が傍聴に参加して下さいました。
しかし、傍聴席が満席で、参加してくれた人が入りきらず、外で待つ、という異例の事態が。
会社側は弁護士のみの出廷でした。
次回、二回目は前回より傍聴席の数を増やして少し大きい法廷で
【3月5日】に行われます。
本裁判は公開です。
事件の内容や事実だけではなく、その人の人間性や行動も明るみに出て
傍聴に来て下さる皆様が、どう思うのか何を感じるのか。
私は、逃げません。
最後まで、自分の意志を貫き通し、闘い続けます。

その意志を文章にまとめ、裁判当日、意見陳述書として読ませて頂いたので
以下に掲載致します。


           意見陳述
私は「辞める」と言った事は一度もありません。
実家を出て暮らしている私は、生きていくために仕事をして必要な収入を得てきました。
私たちの生活は生きていくのがやっとのことでそんな簡単に仕事を「辞める」とは絶対に言いません。
奥田店長(当時)のスタッフに対する苛め、言動を除いて仕事はとても楽しかったので、職場を良くしたいという思いから社長に相談しました。
審判では、奥田店長と働きたくないとか、二人の元スタッフと行動を共にしたいと考えていたことが辞める動機になったとされていますが、これは全く話が逆であり、私たちはBABYで働き続けたいという強い思いがあったからこそ、勇気を出して社長に相談したのです。
ところが社長は私を含めた元スタッフの話を聞こうとはせず、一方的に「めんどくさい」と突き放し、挙句の果てには「君たちの言っている事は嘘ばかりだ」と、BABY三宮店で起きていることをしっかり確かめようともせず、私たちの話を真剣に聞いてくれませんでした。
私たちスタッフが、会社代表者に電話するのにどれだけの勇気がいったのか、働き続けたい、お店をよくしたいという強い気持ちがあったからということを理解して欲しかったです。
社長の言うような直ぐに辞めてしまうパート労働者ばかりではありません。辞めたい気持ちがあるのなら、社長に相談する前に辞めています。
私は退職届も出していませんし、社長や会社から退職届を出せとも言われていない中、何も解決しないまま辞めさせられるのはおかしいと思い、事実、奥田店長が原因で、オープニングスタッフが全員辞めていった事もあり、このままではいけないという想いから労働組合に相談しました。
簡単には辞められないし、BABYで働き続けたいと考えていたからこその相談です。
大企業や雇い主側は、立場の弱い契約社員やパート労働者等の非正規労働者を苛めや一方的な会社の圧力で追い詰め、労働者は精神的に耐えられず、「辞めたい」と口に出す事はあると思います。
又、口には出さなくても、悩んだりしていると態度に出たり、審判で指摘されたような辞めることを予定していると思われる行動をすることはあるかもしれません。

しかし、それは「辞める」ことではありませんし、そうした行動があったからと言って労働者に責任があるというのはおかしいと思います。
派遣労働者、パートやアルバイト労働者を散々利用して利益をあげながら、簡単に切り捨てられ、見捨てられた労働者の気持ちが分かるでしょうか。
それはおかしいよと声をあげることさえ大変なことです。
アルバイトだって誇りがあり、仕事に生き甲斐も感じています。
BABYだってアルバイトが居ないと商品を売ることさえできません。
アルバイトを使い捨てにする企業に明日はない、苛めを無くし人間らしく働ける職場にするために私は多くの方の支援を受けて声をあげました。
どうか公正な判決をお願い致します。
2009年1月30日
裁判官 殿



私には沢山の仲間が居ます。
いつも支えてくれる、仲間に感謝しつつ
岩上愛は、これからも闘っていきたいと思います。


岩上愛




報告>>1月26日・講義

2009年02月08日 23時26分10秒 | Weblog
天気は生憎の曇り。
この日は、以前一度、講演会でお会いした石川教授に
神戸女学院の講義に呼ばれて
自分の「働き方」についての考え方を簡単にまとめた原稿を持って
方向音痴ながらも大学へと行って来ました。
大学に来たのは初めてで、こんなに広くて自然がいっぱいで
校舎?が沢山ある所なのか~としばし辺りを散策。
しかも学生さんは皆、おしゃれ!というか美人さん!大人っぽい!
恐るべし神戸女学院の生徒さん・・・笑

それから12時半頃に石川教授とお会いして、教授のアトリエに案内して頂きました。
沢山の本に囲まれていて、いかにも「大学教授の研究室」っぽかったです。笑
そこで、様々な分野の本を発行されている丸尾さんと初対面。
学生さんのプレゼンに呼ばれた丸尾さんでしたが、岩上の講義も最後まで聞いて下さいました。
13時30分から講義が開始され、まずは石川教授からの説明と
YouTubeにUPされている去年の夏に原宿・竹下通りでデモをした時の様子を
学生さん達に見てもらいました。

次に岩上の講義。
流れ的に簡単な自己紹介から、今までやってきた職歴、BABYの仕事
そしてBABY争議に至るまで約30分、お話した後、学生さんからの質疑応答に応えました。
中にはアパレルでアルバイトをしている方からのアパレルで働く上での疑問や
人を信じる事とは?今の政治は?等、様々な質問が・・・
上手く応えられていたか、未だに不安なのですが。苦笑
内容の濃い、自分自身も考えさせられた一時間半でした。

講義終了後、今度は石川教授のゼミに私が参加。
ゼミ課題は「慰安婦」問題。
自分と一つ二つしか年が違わないゼミ生の皆さんの「慰安婦」問題に取り組む、熱い気持ち。
実際、韓国まで飛んで、現地の元「慰安婦」のハルモニ(韓国語で「おばあちゃん」の意)にお話を伺ったり
日本大使館前で毎週水曜日に行われる問題解決の呼びかけに参加したりと
本当に活動的で、尚且つ真剣で、その姿に一人、涙しました。

ゼミ終了後、ゼミコンパにも参加させてもらい、そこで沢山の話をしました。
私の話に真剣に耳を傾けてくれるゼミ生の皆。
中には涙を流して「岩上さんに逢えて良かった」「頑張る気持ちをもらった」「勉強になった」と
言ってくれたけれど、石川教授が言っていた通り
この日、一番成長出来たのは「岩上愛」だと思います。


真実はひとつしかない。
例えば、この世の中に真実がいくつもあるとすれば、それらは脚色された物語で
「慰安婦」が存在した事も、また「慰安婦」を利用したことも全て「事実」なわけで
もう高齢となったハルモニの「日本からの謝罪、そして戦争の無い世界」を望む
その「夢」を「現実」にする為、立ち上がったゼミ生の皆。

人は、必ず「叶えたい夢」をもっていて、それが必ず叶うとは誰も保障出来ないけれど
「夢」にもいくつか種類があって、勿論、自分の「叶えたい夢」もあれば
そこに、自分にしか「叶えられない夢」があったとしたら
どちらかを捨てて一つを選ばなくてはならない、とは思わなくていいんじゃないかな
と、私は思います。
人は、誰かの夢の上に立っていて、もしかすると、今の皆が居る「そこ」は
誰かの「夢」だったかもしれない。
大学に行って、勉強したいと思う、誰かの「夢」を、もう皆は叶えていて
労働組合に入って、色んな活動をしたいと思う、誰かの「夢」を、もう私は叶えていて
「夢」に向かって、沢山悩んで、沢山迷って、沢山間違えても、いいと思うんです。
道が複雑化して、迷子になっても、一本道で行く道が限られていても
それでも前へ進もうとするのが、人間の特徴であり、特権だと思うからです。

私は、この闘いを通じて、沢山の人に出逢い、絆や仲間の大切さ
そして自分の信念を曲げない強さ、愛される喜びを学びました。
この日、ゼミ生の皆と出逢えて、本当に良かったです。
この場を提供して下さった石川教授、本出版に真剣に取り組む丸尾さんとの出逢いも
私の中で、大きなものとなりました。

また一つ、私は成長出来た様に思います。
私を成長させてくれた、沢山の仲間の想いと
「慰安婦」ハルモニの想いが、もっと沢山の人の心に届きます様に。

素晴らしい、充実した一日を有り難うございました!


岩上愛


石川教授のブログはコチラ

丸尾さんのブログはコチラ



  

2月です。

2009年02月02日 21時00分29秒 | Weblog
2月ですね。
服屋でいう28(ニッパチ)、いわゆる閑散期の月が来ました。
バレンタインという行事もあるけれど、それより売上がガクンと下がる2月です。
お店は暇だけど、レイアウトを変えたり顧客様へサンクスDMを書いたりと、やる事は沢山あります。
そして店長会議がまた目黒であるので東京へと一日、旅立ちます。

その日その日にブログを更新出来たら一番いいのに
ここ最近、何かしら家に帰ると問題が起きます。

1月30日、裁判終わり、帰宅すると
飼っていた魚が死んでいました。
冷たくなって、エラ呼吸さえしていない、ピクリとも動かない。
泣いて泣いて、目がパンパンに腫れて
それでも次の日は仕事に行かなくちゃいけなくて
その日は精神的に、とても辛く、一晩中泣きっぱなしでした。
命あるもの、必ず終わりがくることは解っているけれど
突然の「死」を受け入れられず、目がパンパンに腫れるまで泣くなんて
まだまだ世の中の厳しさに耐えれない、おこちゃまな岩上です。

1月26日は石川教授よりお誘い頂いた「働き方」について、講義をしに
神戸女学院へと行ってきました。

1月30日は第一回本裁判が神戸地裁で行われました。
傍聴席には入りきらない程、BABYのお客様を始め沢山の方が傍聴に参加して下さいました。

次回のブログ更新にて詳細(報告)をUPします。