koshinmilkのひとりごと

千葉県から2007年に新潟へ移住したkoshinmilkの、近況報告・自己満足のための日記。2005/03/13~

2011大型連休 その3

2011-05-03 23:59:03 | たびの記録
※注意 どうぞ「その2」から読んでください。


我々一行はなぞの「コシヒカリ定食」を求め、下山を始めました。


田舎町の怪しげな食堂。
味も至って普通のなんの満足もしないようなその日の残り物が出てくるんだ、とか
チャーハン頼むと「カレーライスにしなさい」って言われるんだ、とか
いろんな想像の話をしながら進んで行くと・・・




ありました。しかも紙に手書きと来たもんだ!





【ファミリー食堂 おあしす】
いかにも怪しい雰囲気がプンプンしてます。
が、どうも先客がいるらしい・・・

我々は意を決して中に入ることにしました。

と、中からコック帽かぶったおっちゃんが出てきて
「ありゃ~お客さん、悪いね、今ちょっと出てくるから、中に入って待ってて!」

田舎食堂にありきたりな感の事がさっそく…。

中に入ると今度は座敷にいたおっちゃんが
「お客さんゴメンね、今ね…」と言い出すもんだ。
すかさずボク「あ!今聞きましたよ、大丈夫です」と返す。

先客は、お客さんじゃなくて町内会の人か?
なんて思いながら、空席だらけのテーブルでメニューを見る。



なんと!こしひかり定食は1800円もするじゃありませんか!?!?!?

そしてなんなんだ!このおあしす丼と、手書きのおあしすラーメンっちゃあ???


しばらくするとバァちゃんがお茶を持ってきた。
「決まったら言ってください」

・・・しばらく悩む。
え~い!もうこうなりゃ怪しげな食い物を片っ端から頼むしかない!

「えぇっと、おあしすラーメンにおあしす丼、あと、こしひかり定食」

するとバァちゃん
「ウチのお米はみんな自分トコで作ったお米です。ほかの定食もねぇ。」

来た!これは他の定食にしなさいってことに違いない!
「ん~、でもこしひかり定食で。」

バァちゃんは厨房に去って行きました。
そしてさっき出てったおっちゃんも戻ってきて調理スタート。



程なくするとバァちゃんが
「これ試食。よかったら食べてみて」
と漬物を出してきてくれた。



んん、こりゃうまい!
あっという間に漬物完食。

漬物も無くなり時間がむなしく過ぎる。


厨房の中だけは慌ただしくなってる。



やること無くなって新聞を読むもそれもあっという間に終わる。




BGMのラジオのチューニングが狂いだしてノイズだらけになる。





あとから隣のテーブルにやってきた客のおっちゃんのタバコの煙が
やたらとウチの奥さんめがけて流れてくる。






注文して40分。






バァちゃん「ハイ、おまちどうさまぁ」。

奥さんのご注文の品、おあしす丼登場。






これは・・・女性の食う量じゃねぇなぁ!






バァちゃん「ハイ、こしひかり定食ねぇ。」







うわぁ、おかずたっぷり、ごはん大盛りじゃん!!!
(豆腐のうしろにあるのはぎょうざ)


ついでに向こう側の天ざるそば。



これもこしひかり定食の一部なんと!!!


バァちゃん「ハイ、これもねぇ!」



あとから焼きじゃけまでやって来た。オイオイオイ!



これは、この流れで行くと、ボクが頼んだおあしすラーメンは・・・





バァちゃん「ハイ、お待たせぇ」









   やっちまったなぁ!!!!!







えびのてんぷら、分厚いチャーシュー2枚、ゆでたまごに、黄色いのは玉子焼き。
分厚いとんかつ5切れ。そして写真には写せてないんだけど、
チャーシューの下にからあげが3コ。そしてメンマの裏に山菜のてんぷらまで・・・。


  やばい、見ただけで腹いっぱいになっちまった・・・


これを見る前まで先に料理が来てた2人に
「食べきれなかったら手伝ってあげるよ」
なんて言ってたけど、そんなのはとんでもない話!
すぐに「ヤバい」と危険を察知したボクはとりあえずふやけないように
とんかつ・からあげ・てんぷらを救出し別の皿へ。
どんぶりに残ったモノたちをやっつけようにもちっとも箸が進まない…
どうにかこうにか食べはしたけれど、残った揚げ物類、そして
こしひかり定食のそばのてんぷらは、もはや誰にも食べられそうにありません。

まずいんじゃないんですよ。すんげぇうまいんです。
うまいんだけど、こんなにいろんなものがいっぺんに来ちゃうと
もうどうしようもないんです・・・

田舎町の小さな食堂、切り盛りしてるのはおっちゃんとバァちゃんのふたり。
お昼時で他にもお客さんがいるのに40分もかけてこんなにたくさん作らせちゃって、
そして作りたてで食べればすんげぇうまい揚げ物たちを残してしまうとは…

申し訳ない気持ちになりつつも、もはや仕方なくボクは厨房へ行きました。
「おかぁさんゴメンナサイ、おりもらえますか???」



おっちゃんと、そのおっちゃんに「おいバァ!」と呼ばれまくってたバァちゃんは
イヤな顔することなくおりと袋をくれて持たせてくれました。

「ごめんなさい、たくさん作らせた挙句に食べきれないで」と言うと
「こりゃしょうがないよ、値段が値段だもの。手間はかかるけど、
(指でまる作って)コレもらえるからいいの(←お金のこと)」
なんともステキなバァちゃんでした。

予想を素晴らしく裏切られ、大満足・大満腹で店を出ようとすると
「コレ持ってくかね」とバァちゃんが500のペットに入った白く濁った水をくれた。
横からおっちゃん「これウチで作ったどぶろく。どぉ?グ~?」。
もちろん満面の笑みで「グ~!」と返事しました。


外へ出て余韻にひたっていると座敷にいたあのおっちゃんも出てきて
「ボクら熊谷から来てて。毎年ココに来るんだよ。これからダムの奥の方へ行って山菜取るんだ」
って言って車を運転して行きました。
あのおっちゃん、町内会の人じゃなかったのね?ってオイ、おっちゃん酒飲んでたじゃねぇか!!!




恐るべし、魚沼のおあしす。
ココのファンになってしまったのは言うまでもありません。

「また来てくださいね」とおっちゃんとバァちゃん。
ハイもちろんまた来させてもらいますよ!
でもその時は二度と今日注文したものは頼まないと思いますがね。
だって、残すと悪いし、それぞれ一品一品がうまいから
それだけで十分なんですもの!!!




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