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コスとオルガとおばあちゃん 

北半球と南半球を結ぶ、ふたりと一匹の往復書簡。 

ウォンバットは架空の動物?

2006年06月22日 | from Tokyo
小鈴ちゃん、こんばんは。

桜上水の英子おばあちゃんです。

日本はいま夜の10時。そちらは夜中の1時ですね。

「ウォンバット」は面白い童話ですね。

野ねずみや猫は普通の動物だけれど、

ウォンバットだけは架空の動物なの?

それとも実際にいる動物?

赤い三輪車に3人で乗って(どうやって乗るのか、もしかして本には絵がかいてある
?)これから3人(匹?)で、冒険にでかけるのでしょうか。

また続きを翻訳して送ってください。

お母さんからのメールによると、そちらはとても寒いそうですね。

家が広いから、暖房が効かないのかしら。

風邪をひかないように祈っています。ではまたね。

また来た!さっきママがヘンな事して送っちゃったけど・・・!

2006年06月17日 | from Auckland
また来た!

ウォンバットの話に迫りましょう。

おばあちゃん、元気ですか?
私はすごーく元気です。
ウォンバットの話がすごくおもしろかったので、このメールを送ろうと思いました。
最初に頭がこんがらがっているウォンバットが友達がいないので友達探しに出かけま
した。
見つけたのは友達ではなくて、かかしでした。
ウォンバットは風でかかしがウォンバットにぶつかったのでおこりだし、
かかしをたたきつぶしました。
かかしはよこたわっています。
ウォンバットはかかしの帽子が気に入って、その紫色の帽子をかかしから取ってしま
いました。
その後ウォンバットは泣いている野ネズミを見つけます。
野ネズミはメガネをなくしてしまったのです。
ウォンバットはメガネを捜して見つけてやりました。
それで二人は友達になりました。
野ネズミはやさしいウォンバットにハーモニカをあげました。
突然すみませんが、ウォンバットは4にまでしか数えられないし
頭がこんがらがっているのです!
ウォンバットはハーモニカをごくりと飲み込んでしまったのです。
野ネズミは大層怒りました。
「飲み込んじゃうなんて考えてもいなかったわ!」
ところが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウォンバットがごめんなさいと言おうとした時・・・!
ハーモニカの音がかすかに聞こえました。
ハーモニカはむだにならなかったのです。
お腹の中に入ってしまっても息を吸うとハーモニカの音が聞こえます。
二人は仲良く人がいっぱい通る道へ行って、
ハーモニカをふいてお金を稼ぎました。
するとあるおまわりさんがやって来てこういったのです。「こら、道では楽器を弾い
てはならないことになっているのだよ!」
二人のはおまわりさんの事務所につれてかれます。
そこで タビー キャット に合います。 タビー キャット なのでタビーとよびま
しょう。
最初ウォンバットは大好きな野ネズミがタビーに取られるような気持ちになってタビー
をきらい、ジュースをタビーにかけました。
それでタビーはウォンバットと野ネズミから逃げてしまうことにしました。お金といっ
しょに・・・。
そして・・・やはり次の朝にはタビーはもういなくなっていたのです。
ところがウォンバットと野ネズミ泣いていると鈴の音がしました。
それはウォンバットと野ネズミが前からほしかった、赤いタイヤの自転車でした。 
そしてそれに乗っていたのはタビーです!逃げたのではありません。 
三人は仲良しになりました。
時々けんかなんかする時もありました。
たとえば野ネズミがつかれて寝たいと言ってるのに二人がふざけまわっているとか。
野ネズミは頭がよくて家の仕事を全部します。
タビーは自分が世界で一番頭がいいと思っています。
野ネズミが「すばらしいわ!タビー!」
と言うととっさに「もちろん!ボクを誰だとおもってるのさ!」とか
「そうだろ!そうだろ!ぼく、やっぱり頭がいいよなー!」
と自慢しています。
(まるで私かな?)
でもタビーは本当はやせた小さいねこです。
全然、力がありません!
ウォンバットと二人の親友はパペットショーをやりました。野ネズミとタビーがパペッ
トになってウォンバットが糸を二人にまきつけて楽しくやります。
それでまたまたお金を稼ぎます。
そして今度は三人はサーカスで働く事にしました。
でも三人がだらだらやっているのでサーカスは三人に一番危ない仕事をあげます。
それは・・・・・・・・・・!
ライオンマンです。
(ごめん・・・私が付けた名前なんだけど・・・・つまりその・・・ライオンの・・・
あっちゃー意味までは考えてはなかったけど・・・だから・・・ライオンのそばに立っ
て・・・ライオンは・・・・に・・・命令するの・・・かな?)
三人はライオンのおりにつれてかれます。
一等先に入るのはウォンバットです。
年をとっためすのライオンです。
ライオンはウォンバットをなめました。
ヲレを見てタビーは勇気をふりしぼって続いてはいります。
ライオンていちいちうつの面倒くさいからライって言う名前にするね。
ライはもっとタビーを好きになります。
それでタビーがライオンマンになります。
服のウォンバットや野ネズミのとちがいます。
でもウォンバットと野ネズミがバカ名事をするのでサーカスからおいだされてしまい
ます。
追い出される前に三人はライのためにライオンの子の人形かってあげます。
ライはタビーの時よりもっとうれしそうにしていましたのでタビーはがっくり「誰も
ボクのことを好きじゃない!」
とうなっていた。
でも・・・ね!
しょうがないよ!
野ネズミはタビーに言います。「ねえ、私のかわいいタビー・・・ウォンバットを学
校に通わせた方がいいんじゃなーい!?」
その頃ウォンバットはぬいぐるみのクマを見つけてテダと言う名前を付けて帰ってき
たところでした。
鼻がなく、片足がない不格好なクマでしたがウォンバットはタビーや野ネズミが言っ
てもテダをはなしません。
まあ、とにかく野ネズミがタビーにそういったのです。
タビーもそうだと思って野ネズミと一緒にウォンバットの所へ行き、学校のいいとこ
ろ全部かたりました。
「テダが行くならぼくも行くけど・・・」ウォンバットは文句を言いますが・・・?
その次の日ウォンバットはタビーと一緒に学校へ行きます。
タビーは前の夜カンガルーの先生に言うむずかしい言葉を練習していました。
「このウォンバットはぼくの親友ですがこのすばらしい学校に通学させたいのですが・
・・どうお思いになりますか?」
先生はタビーの言葉に感激します。
「ウォンバットさんこっちへ来て下さい!」
ミス・カンガルーが優しくほほえむ。
「いやだ!」ウォンバットがそっぽを向く。
タビーがジロリとにらみ付ける。
ミス・カンガルーがため息をつく。
タビーがウォンバットを遅うとするがすぐにおしつぶされてしまう。
ああ・・・言うの忘れてたけど・・・ウォンバットと言うのは太った動物で短い足、
鼻がコアラみたいにつぶれててしっぽがないの。
やっとウォンバットが言う事を聞いてやってくる。
それでもミス・カンガルーはほほえんでいる。
ミス・カンガルーがウォンバットに質問する。
「ウォンバットさん何本つめがある?」
「三つこっちにあって・・・こっちにも・・・・あれ?もう二つは・・・?」
ウォンバットが辺りをみまわす。
「足についてるだろ!」とタビーが呆れて言う。
次の質問にミス・カンガルーが迫る。
「ウォンバットさんは4まで数えられるとか・・・」
「それが・・・?」
「数えてくれる?」
「イヤだ!数えたい時だけ数えるの!」
ミス・カンガルーが優しく言っているのに・・・・。
タビーが言う。「先生の言う事はしっかり聞くんだよ!」
それでもウォンバットは聞かない。
次の質問。
「頭は何個?」
「二個・・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
バカな答えだ。
やっとミス・カンガルーが口を開く。
「1stクラスにはまだまだね。でも・・・頭がこんがらがっている子は家の学校に
数人いますから・・・だいじょうぶです。」
ウォンバットは校庭に出ていってミス・カンガルーがタビーに言う。
「さあて、あなたは1stクラスにしてボードキーパーにしましょう。」
タビーの予定は先生にむづかしい言葉をいって誉められるのが中心だったのに・・・!
でもタビーは先生が悲しむのを知っていてそれにボードキーパーには絶対鳴りたかっ
たので学校に通う事にした。
家に帰ってきた二人を向かう野ネズミ。
タビーが自分が先生認められた事を野ネズミ言おうと乗り出したがウォンバットにの
りつぶされて下敷きになってしまった。
「でさ・・・テダのことバカにしてさ・・・」
ウォンバットは校庭でできたちょっとした出来事を野ネズミに語る。
「今度テダの事をバカにしたら座るんだ!」
ウォンバットはブスッとしている。
校庭でなにやらだれかがテダの事をバカにした子がいた用です。
やがて野ネズミも学校に通う事にしました。
タビーは野ネズミがロードキーパーになられてはいけないとあせっていましたけどね。
時々三人はピクニックに行きます。
一回、ワゴンで行った時にワゴンが海に入ってしまってノアーズアークを遊びました。
学校のピクニックに行った時にみんな迷ってしまいましたがウォンバットは夜でも見
えるのでみんなは大層たすかりました。
最後のチャプターです。
タビーは自分で自分の作ったツリーハウスにじ、ぶ、ん、だけ住みたいと言ったので
す。こんな頭がこんがらがっている友達とは住んでいられないって!
ところが三人はまたまた友達になります。それでみんなは一緒に住む事にしました。
でもある朝・・・ひどい天気です。
嵐です。
それでツリーハウスは風に飛ばされて地面に落ちます。
そこは木の上よりもっとかわいい所です。
緑の明かりがカーテンのついた透き通った窓から部屋にもれます。
長い緑の茎がたれていて家を覆います。
タビーも気に入りました。
野ネズミは花の首飾りを作りました。


                     終わり


続続続続・謎の世界の名探偵

2006年05月02日 | from Auckland
謎の世界の名探偵の・・・・もう、わかってるよね。

やっぱり、名探偵なんだねえ。
「何才なんですか?」
成一が聞く。
「う~ん。そうだねえ20ぐらいかな。」
先輩ったら、はっきり言わないんだから~!
「けっこんしないの?」私が聞く。
「う~ん。しないよ。きっと!」先輩が頭をかきかきいう。「さあ、もう私が名探偵っ
てわかったかな?」
そしてそれが私達の出会いだったのだ。


ある日の事だ。
私と成一と仙一の三人で先輩の所へいくことにした。
すると、先輩がなんと大急ぎにかたづけていた。
「先輩、どうしたの?」と成一が聞く。
「事件タイムだよ!」と先輩が早口にいう。
「事件タイム?」「ああ、そうだよ!」
するとドアがバタンと開いた。
頑丈そうな男が大股で入ってきた。
「やあ、章子くん。げんきかい?」男があらあらしく言う。
先輩がにっこりとほほえむ。
後から新聞記者と(家のなかなのに)サングラスをかけた女の人と背の高い男が入っ
てきた。
先輩は立ち上がるとみんなを自己紹介はじめた。
最初に入ってきた男が鈴木 竜男さん。新聞記者が立て側 勤さん。
女の人が水木 町子さんで、背の高い男が桜 散田さんです。
先輩は私達も自己紹介しました。
「さてー」と町子さんが言う。「さっそく事件を・・・」
「ちょっとまった!」仙一がストップサインをあげる。「おやつはどこですか?」
町子さんはムッとした用ですが静かにいいました。
「林さん、おやつをだしてやって。」
私はジロリと仙一をにらみつけた。
バカ!バカ!バカ!バカ!
なに、言ってるのよ!


つづく


続続・謎の世界の名探偵

2006年04月30日 | from Auckland
謎の世界の名探偵のつづきー!

(いきなりですが、始まります。)

「だって、あんたは女の子の声みたいだからよ!」
私がいいかえした。
「なんだと?おれが女の子みたいな声だって?」
「そうよ!もっと男らしい声だったら、もてるのにねえ!」
「やめて!やめてよ、鈴姉さん!」
成一が仙一をかばった。
「けんか、しないで!さあ、はじめようよ!」
私はにぎり拳をさげた。だめだ・・・このままじゃ・・・・・・・・・・・・・・・。
かたの力がぬいて、私はへなへなと座り込んでしまった。

私達は大忙し!
「さあ、きがえてー!」
「えー!鈴姉さんのふくをー?」
「イヤなら来なくていいよ!」
「わかったよー!」仙一はぶつぶつ何かいいながら私のふくにきがえた。
私だって、仙一にはかれるなんて、イヤに決まってる!
「ぶかぶかだよ!鈴姉さん。それにーかみのけはどうするの?」
私は帽子をとって、自分のかみを見事!ぼうしの中に隠してしまった。
「でもーおれは?」仙一が言う。
私はあっと口をおさえた。
仙一のかみなんて、ぜんぜんかんがえて、なかった。
私はまたへなへなとすわりこんでしまった。
「ど・・・・どうしよう・・・・・・!」
「鈴姉さん!」と成一がいう。「ねえ、のりをきって、仙一のかみにはりつけたら?」
私と仙一はきよとんとした。
「だめよ!かあさんにしかられる!」
「そうだよ!それにぼくのかみにのりをつけるだってー!」
成一の考えはたちまちきえてしまった。
少し立ってから、私が言った。
「黒い紙をきって、つけてみたら?」
仙一はむっとしましたが、成一はてをたたいて完成!

これで、出発!

私達は先輩のドアの前にきた。
「先輩ー先輩ー!こらこら!早くへんじしろー!」
き~っ!
ドアが静かに開く。
そこに立っていたのが先輩です。
「やあ、またきたね~!鈴ちゃん。」
私はドキンとした。
なんだか、仙一に化けている私にはなしてるみたい。
「やあ、すわって、すわって!鈴ちゃんはもうちょっと大きい椅子に座っていいよ!」
仙一はすばやく大きい椅子に座った。
先輩は仙一に言った。
「にせの鈴ちゃんではなく、本当の鈴ちゃんに言いましたよ!そうじゃなくて、仙一
君?」

ばれてしまった・・・・・・!
私の顔が見る見る赤くなっていった。

暑いお茶をのみながら、私が聞いた。
「ねえ、先輩はどうしてわかったの?」
「そりゃ、名探偵だもの。」と先輩がうれしそうに言う。
「まず最初に顔は似てないし、この髪・・・」
先輩はそこまできてすこし笑った。「全然、髪のいちぶにみえない。それから、仙一
君は鈴ちゃんの服きてるからぶかぶか。それに1日で仙一くんがせい、高くなったよ
うにみえるわ。」
やっぱり名探偵なんだ・・・


つづく


続・謎の世界の名探偵

2006年04月27日 | from Auckland
謎の世界の名探偵の続きです!

さあ、こなえだは鈴って言う女の子が引っ越す話だったね。
覚えてるかな?
よーし!START!!!!!

辺りが明るく、なった。
ざしきが弾いてあって、和風のドアだがある。
壁には、昔の絵が飾ってある。少し、なんだか、スタイリッシュて感じ。
でも、その和風の家から見て抜けてる物があった。
めがねを掛けた女の人だ。
「あんたら、何しに来たの?」と女の人が聞く。「急にわたしんちにはいるなんてね
え。」
私がこわごわ言う。「こ、こちら3日前に引っ越してきました。そ、それでごあいさ
つしようかと・・・」
成一と仙一はだまっている。
「ふーん、名前は?」とそのおんなのひとがきく。 
私はどきどきしているむねをおさえながら、その疑問に答えた。
「わ、私は中野 鈴。こちらが成一でこっちが仙一。で・・・そ、その・・・」
「私は林 章子。」「ふーん・・・で、どんな仕事をしてるの?」
なんだか、わかんないけど、そんなバカな質問をしてしまった。
「私?ああ、私はねえ、名探偵なのよ。」
私はびっくりぎょうてん!
「どうしたの?」とその女・・・・ではなくて名探偵が言う。「名探偵ってどこにも
いるよ!そうじゃない?」
私の代わりに仙一が首を振る。
「あの・・・その・・・林さん・・・」「せんぱいにしてくれ。」
「じゃあ・・・せんぱいね・・・そのせんぱいは大学なの?」
と私がきく。
「大学?私、学校へ行かなかった物。」
またまたびっくりぎょうてん!
でも、その名探偵・・・じゃなくて、せんぱいはあたりまえだと、言うように
きょとんとしてる。
仙一が言う。
「あの・・・その・・・せんぱいは事件を解決するの?」
先輩はうれしそうにこくりとうなずいた。
「じゃ・・・」と私が言う。「あの・・・ま、また明日。」
私達は逃げるように帰っていった。
(ただ、仙一だけは何か他に聞きたいことがあったんだって。)
次の朝、私は一番最初におきると成一と(ねぼすけな)仙一にそうだんをはじめた。
「ねえ・・・その・・・林さ・・・先輩が・・本当に名探偵かどうか調べてみよう!」
「でも、どうするのさー!」仙一が一等先に口を挟む。
「化けるのよ!」と私が明るくいった。
成一は私にこういった。
「でもさ、鈴姉ちゃん、僕たちは狐でも狸でもないからいったいどうするの?」
私はくすくす笑った。
「私が仙一で・・・そうよ!あんたよ!仙一!でー仙一が私でー成一はばけなくてい
いから。」
「なんだって?」とさっそく文句をいう仙一。「ずるい!成一兄さんずるーい!」
「だって、あんたは女の子のようなこえだからよ!」

つづく


じゃあね!


謎の世界の名探偵

2006年04月26日 | from Auckland
謎の世界の名探偵

私は車の中でいびきをかいていた。
でも、なにかにぶつかったらしく目が覚めた。

では、少し自己紹介してもらおう。
私の名前は中野 鈴。
さんすうがへたでべんきょうがだいきらいっ! 
でも、クラスでは一番運動神経が良く、人気者だ。 
さて、私にはふたりおとうとがいる。
成一と仙一だ。
成一は勉強が大好きでいつも机にかじりついている。
クラスで一番頭が良くて試験の時にみんなより難しい試験用紙の問題をとかなくて
はいけなかったんだって。(わたしとおおまちがい!)
仙一はおやつと本で頭がいっぱい。
いつも寝ころんでお菓子を食べながらすいりしょうせつをよんでて少し
忘れんぼ。
私達は車に乗って今日、引っ越すのだ。私がうとうとねてると
何かにぶつかって起きてしまった。
どうやら、仙一のかたに ぶつかったそう。
「あっ」と私が言った。「ごめんね、仙一。」
仙一はなにも聞いちゃいない。
車にのっているというのに推理小説に頭をつっこんでいる。
(ポッキーも食べてるし!)
「こら!」とわたしがさけんだが、全然聞いてないみたい。
私は怒って仙一の手を思いっきりつねった。
「わひょっ!」と仙一が叫び声をあげた。
「なあに?」と母さんがこっちを向いた。
「あら!せんいち、車の中では推理小説は、読んじゃダメって言ったはずよ!」
仙一はじろりと私をにらみつけた。
でも、11才の子の目なんて全然こわくないわ。
私は14才で、成一が12才なの。
私と仙一はよく、けんかする。
でも、私と成一は全然けんかしないの。
っていうか成一は少し泣き虫でひょれひょれの体で
お化けみたいなの。
でも、勉強と来たら・・・
さっき説明したよね。
さて、私達がついたところは
緑がいっぱい!
街に住み慣れていた私は目をこすった。
家が二軒あった。
一つは小さくて小屋のよう。
もう一つの家が私達の家だ。
かわいい、家だ。
みどりの葉がそれをおおっている。
それに私の一番好きな色・・・クリーム色だ。
「ねえ」と成一が言う。「誰か、あの家に住んでるの?」
母さん何も言わない。
父さんとお引っ越しの物を入れるのに忙しいよう。
3日経ってやっとベッドが入り込んできた。
いそがしい時がやっと終わった。
母さんが言った。
「となりんちにいって、ごあいさつしてきたら?」
私は成一と仙一をつれてとなりんちのドアの前に来た。
私はごくりとつばを飲んだ。
「あのー。どなたか、いませんか?」
返事がない。
「あのー!あのー!こら、返事しろ!」
私はすぐ、向きになってしまう。
成一は舌打ちを打って、仙一はドアをばこんとけった。
すると・・・ドアが独りでに空いた。
へえ・・・かぎがかかってないのねえ・・・
私達が歩いていくと何かが転がってきた。
「きゃ!」と私が悲鳴を上げた。
その何かが起き上がってこういった。
「ごめんねえ・・・」
部屋の中暗くて何がなんだかわからない!
私はスイッチを見つけるとかちんとONにした。


つづく


おばあちゃん、今日はここまでね。

黄色い、丸い、首から提げている物は、
ピアミディエーターの印です。
ピアミディエーターについてはまたメールで送ります。



お休みなさい。


こすずより


最近のこと

2006年03月19日 | from Auckland
桜上水のおばあちゃんへ
メールをありがとう。
わたしは、ジムナステッィクの時間が2時間半になりました。
こないだ、膝をほっぺたにぶつけて、今やっと治っているところです。
それから、同じ日に平均台の上から落ちて、脚に大きなかすり傷ができました。
もう、いや!
でも、膝をほっぺたにぶつけて、よかったと思います。
なぜなら、前は膝を目にぶつけてしまったのです。
ちくしょう!
でも、最近、ジムナステッィクがうまくなってきました。
とってもうれしいです。
日本に帰ったら、おばあちゃんとオルガとおじいちゃん、
それにひなちゃんたちにも見せたいな。
見えなかったら、あたしがどんなふうか説明してあげます。
オルガもびっくりすると思います。

えーと、ほかにあったことはー、そうね、
ソフィアが今日、うちに来たことを話しましょう。
ソフィアはわたしの大のお友達です。
学校でいつも遊んでいます。
彼女はうちに赤いボールを持ってきました。
外で投げ合っていたら、わたしがあんまり高くやりすぎて、
屋根の上に乗っかってしまいました。ところが、
屋根は斜めになっているから、ボールはころころ落ちてきました。
それを4,5回やりました。
それから、家に入って、少しマンガ作り。へへ。
ソフィアはアニメとか漫画とか日本のものが大好き。
ま、わたしたちはいつも学校でいろんなことをぺちゃくちゃしゃべっていますが、
ソフィアはアニメのことばかり。
あきれてしまうほどです。
ソフィアはいつか日本に行きたいといっています。
たぶん、アニメを見るために・・・。
あ、忘れていたけど、ソフィアは大きいからだをしたショートヘアの女の子。
フィリピンから来ています。
でも、ほとんど血は中国です。フィリピンで生まれたのに。
それから、おかあさんと少しショッピング。
ソフィアとわたしは行くのをいやがりましたが、
おかあさんがお願いするのでぶつぶつ言いながらついていきました。
そこで、わたしたちは、ゲームセンターを見つけて、
ひとつだけゲームをやりました。
それはサカナがどんどん出てきて、ボタンを押して、そのサカナをパンチするのです。
そうするとサカナは倒れて、それで1ポイント。
ご褒美をもらうには5ポイントいります。
そして、わたしが取ったのは3ポイント。ソフィアも3ポイント。
あー、だめだった。
でも、わたしはいいことを思いついたの。
ソフィアが3ポイント持って、わたしが同じだったら、合わせて6ポイント。
なので、ひとつだけご褒美をもらったの。
ご褒美はテントウムシのおもちゃだった。
わたしたちはそれを一緒に分けることにした。
月曜はわたし、火曜はソフィア、水曜は・・・とね。
あら、もう眠る時間。
まったねー。

めちゃくちゃ元気いっぱい、こすずより。


せかいでいちばんこわ~いせんせい

2006年02月19日 | from Auckland
桜上水のおばあちゃんへ
もう、新しい、家にすんでいます。
私はすごく元気です。最初は広くて間違えてほかの部屋にはいり込んだりしましたが
もう慣れてしまいました。さて、今日もおもしろい話をお伝えしましょう。

この間、夏休みが終わっていよいよ学校に入る前の日です。いろんな教科書や、筆箱
をかばんの中に入れながら、私は優しい、先生なのだろうか、怖くないのだろうかと
いろんなこと考えていた。わたしの新しい先生は、モモが一回、生徒になったことが
ある人です。モモは「優しい先生でいい先生だよ」と言った。私も少しは知っていた
が本当にどうなのかは知らなかった。もし、太っていて、いじわるで、生徒をむちで
たたいたりして、ペットのワニにくわせたりする、そのクラスにはいったらもどれな
いとかいう、こわーい先生だったら・・・・・?・・・・・・・・・・・・・・・
いや、もうこわくて、はなせない・・・あとは・・・・明日にしよう・・・。

次の日、私は元気よく学校へ向かった。でも、元気だった私はクラス17と
書かれた文字を見た途端…・・・・・・・・・・・・・・・・
急に立ちすくんでしまった。私は首をぶるんぶるんと振ってから
思い切って一歩………二歩…………三歩…………四歩……………
クラスの中に入りました。そこは………………………………………
窓ガラスがわれ、よごれたかべにずがいこつがいっぱいの教室で、むちをもった
先生が待っていたのではなく、そこはにぎやかで生徒たちでいっぱいだった。
先生はふとってはいたが、やさしそうだった。
先生はほっぺたが大きかったので目立っていた。髪の毛の色は茶色、ショートカット
で、肩の所までしかのびでいなかった。
そのとき、なつかしい声が聞こえた。去年からのお友達ソフィアだ。ソフィアはこな
いだまで、フィリピンに行っていたのです。その間、わたしはソフィアを目にしてい
なかったので、なんとなくなつかしい声に聞こえたのです。ソフィアは体が大きい
し、やさしいので、いっしょにいると安全な気がします。

わたしはいま、こうおもっています。
どこを探しても、むちでたたいたり、ワニに食わせる、先生はいないってね。
いたら、わたしにおしえてね!!!!

こすず


すいかちゃん

2006年02月01日 | from Auckland
おばあちゃんへ
お元気ですか。
わたしは、めちゃくちゃ元気です。
江戸川はすばらしかったでしょうね。わたしも行きたかった。
あと1週間で、わたしたちは新しい家に引っ越します。やったー。その引っ越す日が新学期の初日です。朝は自分の家から学校に行きますが、夜にはもう引っ越しています。あー、早くその日ならないかな、待ち遠しいわー。
文房具はもうとっくにおかあさんと買いました。
今日は、ママがモモのロズミニ(新しい中学校)の制服を買いに行きました。だからわたしも今度からはひとりでおうちに帰ります。心がわくわくどきどき。
そっちはもう学校ははじまってますか。冬休みは短いですね。けど、夏休みは長くていいですね。
いま、わたしは「すいかちゃん」というマンガを描いています。それは、5才の女の子、目は細く糸のよう、鼻は普通の人の目玉よりでかい。それに大きな唇を持っている。すいかちゃんは普通の人とは違っていて、絵を描くときにおしりを不利ふりしたり、先生のじゃまをして「ウオマベベン」と言ったりする、ちょっとお下品な女の子。では、すいかちゃんの家族を紹介します。おっと、そうだ、すいかちゃんの家族は「はたけ家」です。最初に、前髪が長いサラリーマンのような小説家のパパ、はたけ大樹。前髪をいつもスプレーして後ろで結んでいるおかあさん、はたけユキ。あんまりたいした美人じゃないが、ちゃんとしたお母さんだ。最後にすいかちゃんの妹で赤ちゃんのナラ。すいかちゃんはときどきふざけて、オナラちゃんと呼ぶことがある。ナラはそれはそれはほかの赤ちゃんと違って、紙を食べるのが好き。一回、紙を全部食べてしまってお父さんが小説を書けなくなったこともありました。おっちょこちょいの赤石先生。ほとんどの幼稚園の子たちは赤石先生よりすいかちゃんの方が気に入っています。赤石先生は一回骨を折ったこともありました。幼稚園で一番若いまだ大学生のおねえさん谷底先生。それはそれはみんなから気に入られていて、でも、園児たちとあんまり会えません。それは大学の試験が近づいているからです。メガネをかけたハラヘイ先生。恥ずかしがり屋、はにかみ屋、そして静かなタイプだ。園長先生の背中が曲がったおじいさん、すいかちゃんのせいでよく怪我をしてしまうので、あんまり幼稚園には来ない。みんなからは、「おじいちゃん、おじいちゃん」と呼ばれることが多い。すいかちゃんがラブレターをあげた男、三時芸たつお。ほかにも登場人物は増えるかもしれないけれど、今日はここまで。
長いメールを読んでくれてありがとう。
こすず

江戸川

2006年01月31日 | from Tokyo
こちらはきのうからの雨がまだ続いています。
先週の土曜日には、葛飾区(かつしかく)の柴又(しばまた)というところに行きました。桜上水※丁目の人たちで、月に1回、あちこちに歩きに行くグループをつくっていま
す。おじいちゃんは町会長だから毎回行っているのですが、わたしとオルガは今度はじめて参加しました。柴又というところは、映画「フーテンの寅さん」の舞台になった街で、おだんご屋さんなどが並んだ商店街を抜けたところには歴史のあるお寺があり、更に行くと江戸川が流れています。
この江戸川は、東京都と千葉県の境を流れていて、こちら東京都側の柴又から、千葉県側の松戸市の間を30人乗りの渡し船が通って(かよって)います。ひとり100円です。
この渡し船には「矢切りの渡し」という名前がついていて、歌になっています。

“連れて行ってヨー ついておいでヨー”という演歌です。

わたしたちはその船に乗って向こうまで行って、また戻ってくる予定でしたが、風が強かったので船着き場まで行ってやめました。川と堤防の間を河川敷(かせんじき)と言いますが、以前そこはゴルフ場だったそうで、よく手入れされた芝生の野原になっていました。
そこをオルガがものすごいスピードで走り回ったのです。ふだん静かなオルガの変身ぶりに、一緒に行った人たちはみんな声をあげながらオルガに見とれていました。
全速力でみんなの前をかすめて向こうへ走って行っても、
「オルガー。オイデー」
のわたしのひと声にすっ飛んで戻って来てわたしの前に立つのを見て、みんなは歓声を上げました。まるでオルガのショーでした。一緒に行った人たちの中には、犬を飼っている人たちもいたのですが、電車に乗ってどこへでも行けるのは、盲導犬だけです。これまでは「盲導犬はかわいそう」と思っていた人もいたようですが、今度一緒に行ったことで、オルガがどんなにイキイキとした暮らしをしていうかを分かってくれたと思います。
長いメールを読んでくれて、お疲れさまでした。
ではみんな、マンガでない本をたくさん読んでね。またね。