Back to school in the U.S.A. and then.......

米国大学院留学の日々 その後

「グローバル人材」という言葉

2011-02-20 | HRM/HRD (日米比較)

人事という仕事柄、つい「グローバル人材」という言葉には即!反応してしまうのですが、最近、何か、流行り言葉のように使われていることには、違和感を感じています。

日本企業の近況を挙げれば、

▼ファーストリテイリングが、2012年に新卒正社員の約8割にあたる1050人を外国人から採用する

▼三井住友銀行が、総合職の全行員約(1万3千人)がTOEICで800点以上取得することを求める

▼武田薬品工業が、2013年4月入社の新卒採用からTOEICで730点以上取得することを義務付ける

など。このようなメディア報道と併行し、英語学習熱が日本国内で再燃していると聞きました。

また、海外留学する日本人の減少傾向や海外赴任を希望する若手社員の減少をもって、「日本の若者の内向き志向」とメディアは報じているようですね。

Konとふたり、これまで外資系企業に勤め、留学を経験し、数多くの失敗から学んだことは、”知らないことは伝えられず、相手との違いすら判断できない”ということ。

最近、大きく頷いた記事として、

1.日本マクドナルド原田社長の言葉


原田 逆説的な言い方になりますが、日本企業にまず必要なのは「日本のことをよく知る」ことです。日本の文化や特質について、強いところも弱いところも知って、初めて海外との違いを認識することができます。例えば、多くの日本人は「チェンジ」に対して一貫性がないと解釈します。ところが米国人はチェンジがなければ、結果が出ないと考え、「チェンジ」イコール「成長」だと思っています。これは日本の教育が協調主義で、日本人が他人と違うことをやりたがらないのに対して、米国では人と違う発想や考え方ができるように教育していることに起因しています。こうした歴史や文化による違いを日本企業はしっかりと認識し、両方を理解しなければ、グローバルプレイヤーにはなれません。

2.アゴス・ジャパン 取締役会長 横山氏

「国際社会で活躍する人材」の基本条件として、下記の4つの点

1) 自己理解(「自分の運命のひとつである母国」を大切にする心も含む)

2) 正しい意思発信と意思受信(コミュニケーション)
  a.伝える能力と理解する能力
  b.伝える意識と理解する意識
  c.伝えたいメッセージを持つ(その前提となるのが「自己理解」)

3) 多様性への耐久力・理解・感謝(3レベルを経ての成長)

4) 上記1~3が備わった上でのリーダーシップ


普段から何気なく感じていたことを、上記のお二人の言葉から確認できたような気がしています。

「日本(自分)を知ること」

日本の文化の特質や外交上の歴史など、自分の言葉で語ることのできない情けなさに何度も遭遇してます。これまでの自分の努力の足りなさは置いておいて・・・・(笑)、「グローバル人材」育成の第一歩として、現在の日本の歴史教育(縄文・弥生時代から始めて現代史までたどり着けない日本史。日本と世界の関係性が見えてこない世界史。)を見直すことが挙げられると思うんです。

特に、近現代史では、日米、日中という1対1の関係に注目するだけでなく、例えば、「日米の親密さに中国がどういう動きをし、その中国にソ連がどういう反応を取ったか」というような、丸い地球儀を上から見て、それぞれの国がどうのようにインタラクティブに関わってきたか・・・が理解できるような授業。実際、大学院で受けた「中国外交史」の授業では、目から鱗が落ちるような授業展開の面白さでした。


「多様性への理解」

多様性への理解は、異文化に触れる(留学・海外居住)ことで養成されるのではなく、性別・年齢・価値感といった個々人の違い(個性)を認めることから始まると思っています。既卒・中途採用者、女性、派遣社員といった自分達と異なる価値感を持つ人材を活かせていない企業があるとして、企業のグローバル化=英語力強化・外国人採用と捉えていたら・・・・・。

以前書いた記事(「
日本文化の特性」)でも取り上げましたが、雑誌エコノミストが「外部の視点の欠如は、トヨタの取締役会に見てとれる。29人の日本人男性で構成され、全員がトヨタ出身」と指摘しています。日本人、男性、同一価値感というキーワードを維持したまま、海外に出て行けば、先日の米国東芝、性差別で訴えられる―1億ドルの賠償請求」のような事態が起こり得る(外国人を採用しても、その中でまた、男性優位という価値感を維持し続けちゃうってこと)。

まずは、日本の中で「隗より始めよ」じゃないかな。

「世界を広げるための言葉」

英語については、まだまだ人に何かを言えるほどの語学力もなく、あいかわらず電話も怖い。それでも、英語で読む・聞く・書く・伝えるという手段を持てたことで、自分達の世界が広がったことを本当に実感してます。

懸念してしまうのは、企業がTOEICのスコアに固執していること。”スコアが高ければ英語が話せる”というのは絶対ない。実際、留学前、800点以上だった自分もビジネスではまともな英語を話せなかった。それに、経験上、TOEICは受験回数を重ねれば、ある程度のスコアが取れるようになる。

一方で、人事の立場から言えば、海外赴任者や海外研修に選抜する際、公正さを考えれば、スコア化されるTOEICのようなモノサシは必要。また、一定以上のスコアは英語に対する基礎力を持っているとも判断できるので、TOEICそのものを否定はしてません。

でも、スコア獲得が目的になってしまって、”言葉で広がる世界”が見えなくなってしまうのは、ある意味、怖い傾向じゃないかと思う(同じ方向に一斉にド~っと流れる動きも怖い)。

さらに、今、TOEIC受けろ、と言われるのも怖い。




さいごに・・・・・・

「日本の若者の内向き志向」と言われていることに、我らと同じバブル世代は、どのように受け止めているんでしょう~。


移民コミュニティ

2011-02-19 | Illinois Life

以前、フロリダから転入した頃、現在暮らす地域のデモグラフィクスを調べたことがありましたが(「Citi-Data.comから見ると」)、この地域では、ある特定のチェーン展開をしているストアに入ると、あることに気づきます。

顕著なのが、「ダンキンドーナツ」。店内に入ると、店員さんのほとんどが南アジア系で占められていることに気づくのです。

U.S. FrontLine2003年4/20号掲載  から記事を引用すると、

特にシカゴ・エリアでは、フランチャイズ・オーナーの実に90%が南アジア系だ。ことの始まりは、1970年代にインドからやってきたひとりの移民アムリット・パタル氏。当時まだ20代の若さだったパタル氏はシカゴでダンキンドーナツの店を開いた。商才のあったパタル氏は次々と新店を開き、今では17店舗を構えている。店員にはインド系、パキスタン系移民を雇い、やる気のある者には独立して自身のダンキンドーナツ・ショップを開くように勧める。独立したオーナーはパタル氏と同じようにインド系、パキスタン系移民を雇い、独立を促す。


昨日、出かけたKrispy Kremeの店員も全員が南アジア系の方だったので、上記と同様にフランチャイズをベースにしたものかもと・・・察しました。こうした強いネットワークは、このイリノイ州だけでなく、フロリダ州でのガスステーションでも見かけることが多く、移民コミュニティの結束力の強さを感じます。

一方で、今日偶然に見つけた新聞記事

米、1000社に雇用記録提出義務付け=非合法移民取り締まり強化

"地域的なファストフードチェーンを標的にする見通し”という内容について、別のメディアでは、

ICE auditing 1,000 more companies' hiring records

”The administration has investigated records of such companies as Krispy Kreme and Abercrombie and Fitch."

と、過去に査察を受けた企業名を公開。(さて、アバクロとは何故に? これ、宿題にしておきます。)
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不法移民を取り締まるという「負」に対抗する政策の裏側に、これまでの積極的な移民が米国にもたらした「正(成功)」の側面を見逃すことはできず、移民で成立する社会だからこそ、「正」を公正に維持するためにも、「負」に対する相当のコスト・労力をかけているアメリカ。

少し古い記事になるけれど、「
米国の技術革新と雇用拡大には移民が必要」(日経オンライン)でも、紹介されているように、”米国
の技術革新の発信地であるシリコンバレーでは、同期間に設立された新興企業のうち、移民が創業した企業が52%” (例:Google ロシア、Yahoo 台湾、eBay フランス、Intel ハンガリー)

そして、現在、外国人起業家向けのビザ法案(The Startup Visa Act )が議会にて審議中。これまで、MicroSoft、Google, Intelといった企業から優秀なエンジニア系留学生を米国に引き留めるためのH1-Bビザの発給数の少なさについて政府に嘆願した背景もあるようです。(参考「
Startup Visa Act: Good But Not Enough」)

米国起点の多国籍企業がグローバル人材を確保し、グローバルかつ出身国のローカル性の両方を獲得することによって、グローバル市場でビジネスを成功に導きたいという思惑。

一方、政府は、移民受け入れによる国内雇用への負の影響、社会問題等々、国民感情に考慮し、内政での重要なイシューにならざるを得ない現実。

ドーナツ屋さんで見た光景と、今日、「
オバマ大統領がハイテク幹部と夕食会」というニュースに、オバマさんも次から次へと大変そうで、最近、白髪が増えたなぁと思いつつ、「こっちを取ると、あっちが・・・」みたいなジレンマ、たくさん抱えた米国です。(「こっちもあっちもヤメとこう。じっとしてよ。」みたいな日本はどうなのか、と思ったりもしますが)


What is Value for You?

2011-02-18 | Illinois Life

この1週間は気温も高く(先週は、華氏で0℃以下(摂氏マイナス17.8℃以下)もありましたが、昨日は摂氏10℃(華氏50℃)を超えていました)、過ごしやすい日々が続き、すっかり雪も解けました。


気分転換に出かけた場所は、車で20分程のところにある【Krispy Kreme】。

 

日本でもいろいろな所に出店が進んでいるようですね。渡米前は、まだ新宿サザンテラス店しかなく、いつも長い行列ができているという印象があって、混雑する場所が苦手な私達には遠い存在でした。

こちらでは、普通のスーパーでも、レジ近くに箱入りのオリジナルグレーズドが販売されているのですが、今日は、初めて、お店で製造しているストアに行ってきました。


話が少しずれますが、KonとCowで買い物に対する考え方が微妙~に違います。例えば、1個で100円、10個で500円、100個で2,500円のりんごが売られていたとすると、Cowは当座必要な個数あるいは、りんごにかける妥当な出費を考えます。一方のKonは、1個あたりの金額を比較して、少ない出費で高いベネフィットを狙うタイプです。前回の「玉ねぎ200個」で既に証明済みですね。

さて、そんなKonにとって、今日のKrispy Kremeでのお買いものはどうだったでしょう。

料金表には下記の表示。

オリジナルグレーズド 1個   $  .99

ダズンボックス12個入り       $7.49

ダブルダズンボックス24個    $12.99

 

Kon の頭の中で、計算機が動き始めた結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

 

じゃん!

じゃん!

 

我が家はふたりきりなのに、24個お買い上げでございました。

 

ドーナツ大好きCow としては、当分のあいだ、ニコニコ笑顔でいられそうです。

 

【Kon 談】

折角食べるので、こういうものはケチりたくないのですよね。「1個だけ試しに食べてみる」のか、「”ガツン”と食べる!」のか。ましてや、単価が下がると、他のものと比較して、何かを我慢して買ってみようかなぁ!?と考えてしまいます。でも、24個はちょっと多すぎたかも(汗)。お隣の中国人にでもお裾分けでもしようかな!?食べたあとは、バランスボールを使った腹筋の回数を倍にしないと駄目ですね(大汗)・・・No more pounds!。


Disconnect to Connect

2011-02-16 | Illinois Life

Disconnect to Connect - (dtac Thailand TVC)


 

このビデオ、Twitterで知ったタイの携帯会社DTACのCM

冬のひきこもりの生活で、気がつけば、ネットの世界にいる時間が多くなっていることに気づきました。

我が家は、大きめなダイニングテーブルが二人のデスクを兼ねていて、互いの席の前にノートPCが鎮座。受送信メールも互いのPCで共有しているので、生活の中で必要な情報は常に同時進行でキャッチできていると思っています。

しかし、常にPCが手元にあるということは、常にインターネットの世界に入り込みやすい状況を指す訳で、互いの趣味の世界にズブっと入りやすい(笑)!気がつけば、互いに別々のPCを覗きながらの会話もありで、このCMに近い状況も起きていることを自覚し、冷や汗が出た。

この「冷や汗」と共に気が付いたこと。

前よりも、
思考が浅くなった気がすること。これはブログを書かなくなってしまった事にも関係するし、ペンと紙で自分の考えを整理しながら、書く作業の時間が圧倒的に少なくなっている事にも繋がってる。(これはあくまでもCowについてです。Konは今でも、ペンとメモ用紙が手元にあります)

ひとつのことについて自分で深く掘り下げて考える力が萎えて、非常に「マズイ」状態に陥っているように思うのですよ。ネット上でのいろいろな人の意見に触れ、自分の意見はどうか・・・と考えたり、Konに「どう思う?」と話題をふったりできる反面、常に新しい情報を求めてフラフラしてる。上っ面や雰囲気でわかった気になってしまって、自分の言葉で説明できる程の情報になっていない。

以上の反省も込めて、

1.
ネットの向こう側の世界とconnectすることに熱中して、自分の周りの大事な人とdisconnectしないように気をつける。

2.ノートに考えを綴る。

3.ブログに考えのアウトプットを書くことを増やす(マイアミ時代の頻度で)

と、ここに宣言してみます。


Monster Storm !!

2011-02-03 | Illinois Life

昨晩から、大型の低気圧の影響で、北米12の州が吹雪や大雨に。
天気予報の地図は、こんな感じ。

この後、低気圧は北東に動き、まさにイリノイ州に直撃。TVの天気予報でも【Blizzard吹雪】警報が。

40年ぶりの大雪になると言われ、学校も閉鎖、企業も半日で帰宅という対応に。

夜中には、うなるような強風に雪が舞い、視界は真っ白。
まるで、雪山にいるようなホワイトナイトの世界。

そして、吹雪は通過した翌朝

すでにアパート側でポーチから駐車場への歩道は作ってくれてあって(感謝)
おそるおそる我が家の車に向かうと・・・・

埋もれてた!

このあと、何とか車を救出成功!


綺麗に雪かきを終えた住人もいれば、雪にうもったままの車もあり。
こういう時に、
人の性格が出るなぁと実感。

今回、シカゴの歴史上、67年、99年に続いて3番目に多い積雪だったそうです。

道路では、市の除雪車も活動中。

そして、明日はマイナス22℃になるそうです。

去年の今頃、米国で雪かきするとは思いもしてなかったなぁ・・・・・・


冬の朝

2011-01-23 | Illinois Life

ここ中西部、今年冬一番の寒さ到来で、我が家も真っ白な雪に覆われています。

ちょっと季節はずれなサンタさんに外に出てもらい、記念撮影。

ちょっとWinterBlueも感じたり、スローな毎日です。


 

 


2011 新年のご挨拶

2011-01-01 | その他

2011年、あけましておめでとうございます

昨年は、お蔭様で多くの方々から支えられ、
5月に二人揃って大学院を卒業することができました。

更に、最南端マイアミから中西部に移り、
新天地にて、これまで学生生活では垣間見ることのなかった
米国の多様さを見聞する機会にも恵まれました。

3年目の米国生活では、相変わらず、小さなトラブルに遭遇し、
その都度、意気消沈してしまうCowですが、
「生活しているんだから、何かあって当然だよ」と
声をかけてくれるKonに何度も助けられました。

一方で、
大学院生活の記録を中心に綴ってきたこのブログも、
そのテーマが中途半端になってしまい、
なかなか更新できずに至っています。

 

時に体力的には辛い年齢になってきましたが 
(昨年も同じフレーズ)

2011年は、引き続き、チャレンジの1年です

目的・方向を見失うことなく
未知の世界にも果敢に
二人三脚で頑張っていこうと思います

Move Forward !

...............

皆様にとって、健やかで実り多い年でありますように

どうぞ、今年もよろしくお願いいたします

Cow & Kon


Winter Storm Warning

2010-12-11 | Illinois Life

我が家の野球解説者Konによれば、ミネソタツインズ入団が決まった西岡選手が、来週16日にミネアポリスで記者会見に臨むそうですが、金曜日からミネアポリスは大寒波だそうで、来週まで冷え込みは続き、最低気温は氷点下14度前後まで下がるそうです。

そして、この寒波がいよいよ私達のところにもやってきます。

天気予報では、「Winter Storm Warning」が出ていて、週末はずっと雪が降り、そこに強風が重なって、月曜日は最高マイナス11℃ 最低マイナス17℃という予報。

実は、3日前、駐車しておいた車のエンジンがかからなくなり(冷汗)、とにかく来週の寒波までに何とかしないといかん、とバタバタしておりました。

自宅のセントラルヒーティングに加え、日本でも使用していたデロンギのオイルヒーターも登場です。

冷たい外気に触れると、ふっと、朝まだ暗い時間に家を出て通った高校時代を思い出します。ここ数年、日本(東京)の冬はどんどん暖かくなっているんですね。

 

Kon 談)

先週の教訓から、週末もエンジンをかけることにしました。警報が出ている程の寒さですが、アウトレットで買ったジャケットを着て、スノーブラシを持って、30分程、車内で瞑想(笑)していました。ジャケットのお陰で、雪を払っていた時の熱が体内に残ってくれ、思った程寒さを感じずにすみました。ちなみに外は-3℃でした。バッテリー対策のため、エアコンもラジオを付けることなく、ただただ静かに降っている雪を見ていると、なぜか心も落着いてきました。

小さい頃、父に同じように、「バッテリー対策で、エンジン掛けて来い!」と言われたことを思い出しました。免許も持っていない頃ですので、ただ、エンジン掛けてじっとしていましたが、運転席に座り、なんだか一人前になったような気がしたような記憶があります(笑)。

来週は更に、寒くなりそうですが、どうか車の故障がありませんように!


Snow Brush

2010-12-04 | Illinois Life

一晩明けたら、本格的な雪!


駐車場の車も真っ白な覆面姿・・・・

 

 

ビデオのような失敗はしたくないので

 

 





購入しました
 

 

 Snow Brush & Ice Scraper & Shovel  !!

 

 

Kon 談)Snow Brush & Ice Scraper は、車の中におきっ放しは駄目です。これでは、車に乗るときにビデオのように素手で雪を払うことになってしまいます。面倒でも、忘れることなく、毎回、家に持ち帰りましょう!


今年の初雪景色

2010-12-01 | Illinois Life

朝起きたら、外は雪景色。

マイアミの教授・知人達から、別れの挨拶には必ず「シカゴの冬は・・・」と言われた
あの”季節”がとうとうやってきてしまいました。

どれほどのモノか想像つかず、恐ろしくて仕方がない。

マイアミで、ほんの数回登場したカジュアルダウンでは、用立たずと、

11月末に、1時間程のWisconsin州にあるOutlet Mallで
防寒用のダウンジャケットを購入。

外出も車の生活で、どの程度の防寒具が必要なのか今ひとつわからず、
帽子・耳カバー・手袋・スノーブーツはこれからです。

 


Tuckman Model:チームビルディング

2010-11-30 | HRM/HRD (日米比較)

5月の卒業から半年が経ち、大学院生活がはるか昔に感じられるこの頃。ひさしぶりにアカデミックな理論に遭遇したので、備忘録として書いておきたいと思います。

今日のテーマの「チームビルディング」は、マネージャーとしてチームをまとめる時、プロジェクトリーダーとしてチームをまとめる時、人事担当者として研修時のグループワークをファシリテートする時、たまたま参加したグループ勉強会でたまたまリーダーになっちゃった時、小学校の学級会で班長になった時、家族会議で皆の意見をまとめるお父さん(お母さん)役の時、etc.... 誰もが生活の至るところで経験してきていること。

で、

そのチームが出した結果によって、「今日はいい仕事したぜ!」って、すごく晴々とした気持ちになったり、「なんだか物足りないけど、まぁ、いっか。」って思ったり、「う~、今回のメンバーは最悪。」=同時にその1日が全然いい事なかったって、ふて寝してしまうぐらいのモノだったり・・・、ほとんどの人が体験済みなのでは?! 

前置きが長くなりましたが、このチームビルディングの形成段階を現した代表的なものが、タックスマンモデル。オハイオ州立大学の教育心理学の教授であるBruce W.Tuckman が提唱したものです。

タックスマンモデルでは、

「チームは形成されただけでは、機能し始めることはない。チームを形成していくプロセスには5段階あり、チームは形成後、”必要な”混乱・対立(Storming)を経て、期待通りに機能するようになる。」

”必要な”混乱・対立(Storming) とは・・・・

意見の対立を避けて各メンバーが自由に意見を発している状態であれば、チームは統一されず、機能しない。あるいは、意見の対立を避けて、力のあるひとりのメンバーの意見に迎合したり、表面的な同意は決して良いチームを生まない。← これは、けっこう、日本人にありがちで、「反対意見を言って嫌われたら嫌だ」という思いが先に立ってしまいがち。

チームビルディングの成功には、あえて混乱・対立を避けず、そして如何に早く、その混乱を通過し、チームメンバーの関係を統一していくかが鍵のようです。

5段階とは、

①Froming :メンバーはお互いのことを知らない。また共通の目的等も分からず模索している状態。
Storming:目的、各自の役割と責任等について意見を発するようになり対立が生まれる。
③Norming :他人の考え方を受容し、目的、行動ルール、各々の役割期待が合意され、チーム内の関係性が安定する。
④Performing:チームに結束力と一体感が生まれ、チームの力が目標達成に向けられる。
⑤Adjourning :時間的な制約、事態の急変、目的の達成等の理由によりメンバー間の相互関係が終結。


身近なところでは、KonとCowの普段の会話も、基本はチームビルディング作業の連続のようです。同じ人間同士でも、日によって気分が違うので、「今日はご機嫌どうかな・・・?」と探ることから始まりますもん。(笑)

しかし、我が家でも、Cowの方が「混乱・対立(Storming)」を避けることを優先してしまって、自分の意見を心の中に閉じ込めてしまうことがあります。結果、表面的に、「いいんじゃない。」と答えてる。

でも、Konにしてみれば、別視点の意見も取り入れて、より良い結果を生み出すことのほうが、「混乱」よりも大事なこと。実際、互いの意見を言い合った後に、意見を修正しながら、二人の合意をまとめていくほうが大きな連帯感が生まれる。一時的に、Cowが表面的同意をしても、結局、数日後に合意案を翻してみたり(Konにしてみれば、”そりゃないよ~”)、あるいは、口に出さずとも、何故かイライラしているCowがいて・・・些細なことで喧嘩勃発まっしぐら。

この理論を応用して、コンサルタント業の方々は、クライアントとのプロジェクト期間中に、あえて、「叩かれ役」を買って、プロジェクトメンバー内での喧嘩を起こし、腹を割った話し合いを経て、合意形成を仕組んでいるそうな。彼らにとって、期間中のイザコザよりも、最後に勝てるか、最後に信頼してもらえるかどうかが重要なようです。

うーん、でもなぁ・・・・根拠のない意見を並べてもKonの意見には太刀打ちできず、「混乱・対立(Storming)」を起こすことすら、一筋縄ではいきません・・・。 

[引用元]
Smith, M. K. (2005) 'Bruce W. Tuckman - forming, storming, norming and performing in groups, the encyclopaedia of informal education,
www.infed.org/thinkers/tuckman.htm.

 


越冬対策: Wii Fit Plus

2010-11-28 | Illinois Life

今朝、窓の外を見たら、中庭の湖の湖面が凍っていました。

この週末は、先日購入した冬越し対策品・・・Wii Fit Plusのメニューを一通り練習中。普段でさえ、車での移動で身体を動かす機会がない(動かす気がない)Cowを心配し、引きこもりになりがちな本格的な冬を迎える前に、Konが購入を決意。これまで、コンピューターゲームには全く縁がない二人でしたが・・・

下記のような開発者の思惑 (「任天堂はなぜ健康をテーマに「Wii Fit」を創ったのか?」より引用)

『お茶の間で家族みんなが体重を量って、毎日のデータをためていって、そのグラフを見ながら、ちょっと太ってしまったお父さんをちゃかしたり、ダイエットに成功したお母さんをほめたりするということが、お茶の間の遊びとしてはおもしろいんじゃないかと思ったんです』

・・・どおり、かなり夢中になっています。(B型のCowはいつまで継続できるか・・・ですが)

何事にも、「ほどほど」にという言葉が似合わないKonは、2日目にして筋トレメニューで、トレーナーとの対決画面に階級を上げています。

ちなみ、こちらが今回購入したアメリカ版のパッケージ

 

 日本のパッケージは

人間の実写入りのアメリカのパッケージは、日本のものと比較すると、子供もおじいちゃんも皆で楽しもうよ!といった感じで、より『家族』を意識しているように感じます。アメリカの場合、モデルとなる人物の人種構成も意識しなければいけない壁がある中、どうして日本版と同じパッケージにしなかったのでしょう・・・?

自動車や家電以外の製品で、日本の企業が世界規模のマーケットを意識して開発するゲーム、それも一部のゲームマニア向けではなく、ごく一般的な家庭(消費者)を対象にした製品づくりには興味シンシンです。別ソフトのWii Sportに登場してくるプレーヤーには、(日本人にとって)「外国人」の名前の他に、「Yoko」「Yoshi」「Shinnosuke」という日本人と思われる名前も出てきます。海外に一度も行った事がないようなアメリカ人がWiiを通じて、「Shinnosuke」という名前を覚えてしまう現象を想像すると、なんとも微笑ましい。(例えば、午前3時に一番で並んでたおじいさんとか・・がね(笑))

下記は、アメリカでのTVコマーシャルのひとつ。ワーキングマザーの扱い方がお洒落すぎます・・・。
(家もデカイ!)

Nintendo Wii Fit Plus | Working Mom


で、

ふたりで寂しくWii Fit Plusを楽しむ私達は、本人達に内緒で(笑)、家族や友人の似顔絵キャラクターを作り、野球試合に登場してもらったり、一緒にランニングしてもらったりしています。実齢70歳を超えるKon父がホームランをかっとばしてくれたり、高校生のKon姪がトレーニング途中に応援してくれたり、ご本人達には3年以上も会っていませんが(すいません・・・)、勝手に楽しませていただいております。

ふたりの体力測定の結果などは、1週間後のお楽しみ・・・・♪
 


Thanksgiving 感謝祭

2010-11-25 | Illinois Life

ここ中西部も本格的に冬。現在、外は0℃。夜にはマイナス6℃まで下がるらしいです。

今日はアメリカの国民的祝日のひとつ「Thanksgiving 感謝祭」。この日は家族・親戚が集まってターキーをメインに伝統的なご馳走を囲んで、食べてお喋りしてという、日本のお正月のようなイベント。10数年前に、インターンシップ先の社長宅にホームスティをするため日本から到着した3日後、突然の”食事会”に意味がわからず参加した昔が懐かしい。

そして、私達のThanksgiving、留学1年目は、休み明けの試験に気持ちの余裕がなく、お誘いもお断りして、アパートの部屋でいつもと変わらぬ1日を過ごす。2年目の去年は、ホストファミリーのご自宅に招かれ、典型的な感謝祭の過ごし方を体験。→ 2009 Thanksgiving

3年目の今年は、折角、リテール商圏の近くに住んでいるので、ホリデーショッピングに挑戦。本当は、感謝祭の翌日の金曜日早朝(真夜中0時からという所もあるそうですが)から始まる特別セール(ブラックフライデー)が本筋ですが、二人のお目当て品が感謝祭当日の朝6時から、50%オフで売り出されるということで行ってきました!

実際、ブラックフライデーの様子はこちらの写真にあるように、殺気だった雰囲気もあって、Konと二人で戦々恐々。1週間前の下見で、店員さんから「列ができると思うから、はやめに来たほうがいいよ。」とのアドバイス。幸いにも、このお店、通常も24時間営業なので、真っ暗な寒空の下、店の外に並ぶ必要がなかったことが救い・・・。

広告には、各店20個限りとあり、「まぁ、ゲットできたらOK ぐらいの気持ちで楽しもうよ」と話しながら、お店に朝4時過ぎに到着。高まる期待(恐れ)に反して、あれ~?っていう感じで、自宅からお店までの道で、すれ違う車はほとんどなし。到着したパーキングもガラガラ。

広い店内のあちこちに、商品の写真を貼った立て札が置いてあり、そこに並ぶようになっていて、私達は・・・・・・2番目でした。二人で勝手に期待高まっていた分、すごく拍子抜け。(笑)

一番乗りは、お孫さんのプレゼント用にと朝3時に到着したおじいさん。お喋り大好きなようで、「前の週に、Targetで、$20引きクーポンで買ったんだけど、このお店の広告を見つけて、こっちで買うことにしたよ。Targetにはもちろん返品さ。」って。何でも簡単に返品できてしまうアメリカの小売業らしいな。

朝6時に近づくと、店内も活気づいてきて、お目当ての商品にも目算でも30人強の列。ラッキーな事に、60個以上も商品が入荷されていて、殺気立つこともなく、皆さん、平和に購入できました。

結果、そんなに朝早く出かける必要もなかったけれど、特別セールを準備する店員さん達の動きや、それぞれの消費者の行動観察が面白くて、2時間の待ち時間もあっという間でした。



これが、今日の広告の表紙。

私達のお目当て品は、シカゴの寒い冬
引きこもり生活を支える運動不足解消グッズです。


玉葱 200個なり

2010-10-17 | Illinois Life

玉葱 50lbs $6.99 の広告を見て、いざ Valli Produceへ
あまりの大きさに実物を見て腰がひけましたが、
健康のためと思い、約22㌔をお買い上げ(1㌔ 約25円でした)

 

さっそくベランダで仕分け作業。
Cow 予測92個、Kon 予測120個を大きく上回り、
全部で203個ありました。



明日から、玉葱づくしです。






Kon 談:仕分けの結果26個(約13%)は Bad でした。数ヶ月前に広告であった 「1lb $0.19」 と同じ程度かも。日本では、同年代の方が事業仕分けをしているようです(以前、亀〇の駅前で選挙運動中に握手をして貰いました。)が、我が家では、玉葱の仕分けでした(笑)。1. Good  2. Not bad 3. Let's eat it soon! に分けました。  


Lake Geneva, WI

2010-10-16 | 旅行記他

窓外の風に舞う落葉に、この短い紅葉の時期を”見逃すな”と、週末、車で1時間程のところにあるWisconsin 州Lake Geneva に出かけてきました。昔からシカゴやミルウォーキーのセレブ達の避暑地として知られる街だそうです。

ハイウェイを使うことなく、アパートの敷地を出た道を北上し、北西に向かうこと50分。Wisconsin 州に入ってからは10分程で到着しました。いつも買い物で使う道からのドライブは不思議な気分です。


湖の東端にある小さなダウンタウンには、雑貨屋さんやカフェ、お土産さんが並び、湖を周回するクルーズの発着場も。雰囲気はCaliforniaのCarmelの小規模&田舎っぽさを残した印象かな。クルーズを見て、遊覧船の浮かぶ中禅寺湖を思い出しましたが・・・。


Lake Path と呼ばれる湖畔の小道を歩き、ベンチでKonの手作りお弁当を。今回も主任ドライバーはCow、お弁当担当Konでした。

 

  

湖畔にはそれぞれプライベートの船着場を持つ大邸宅が並び、Lake Pathも途中から私有地となり、「お邪魔します・・・」といった感じで歩いていきます。Maple Districtと言うエリアでは、楓が色鮮やか。



2時間程散策をし、最後にStarBucksでひと休み。天井が高く、店の真ん中に暖炉のある、とても広々とした落ち着いた店内でした。

午前10時に出かけ午後3時に帰宅。お天気が良くて、気持ちのいいドライブでした。