コナツのこんな日常

鬱病と闘うOLシングルマザー☆趣味の映画や料理、せつない恋愛事情など・・

鬱病の彼との軌跡④(2005年3月頃)

2005年08月31日 | 愛のメンタルケア~Mental
リンク:【鬱病の彼との軌跡①(2005年1月頃)】
リンク:【鬱病の彼との軌跡②(2005年2月頃)】
リンク:【鬱病の彼との軌跡③(2005年2~3月頃)】


彼は説明が出来ないことを必死で説明する。
それが精一杯だったのだろう・・。今、思えば解る。痛いくらいに解る。

そして、3月の中頃・・会える日が来ました。
2ヶ月以上ぶりの再会です。

病気のことは一切触れないで欲しい。
ムシの良い話だけど、出来れば何もなかったかのように接して欲しい。
ちょっとの事で沈鬱へとスクーパする自分はまだまだ治っていない。


こう、言われた通り、私は全く触れなかった。
2ヶ月以上ものブランクを感じさせない接し方をした。
その日は、土曜の晩からきて、火曜日の朝方に帰って行った。
約2日間・・。 とても楽しかったし、彼は何も変わってなかった。
まるで、本当に病気だったのかどうか?ってくらいに何も変わってなかった。

【鬱病】は、食生活も大切だと聞きました。
彼が滞在中は、栄養バランスの取れた食事を作り、家に帰ってからも温めるだけで
食べれるように、作ってタッパーに入れて持って帰らせる。
彼は、背負ってくるDバッグをパンパンにして、いつも帰るのです。(笑)
せめて、離れている一週間・・私を感じていられるように・・。

その日の帰りはさすがに、泣いてしまいました。

・・・また、何ヶ月も会えないような気がして・・・

でも、彼はまた次の週も会いに来てくれました。
私がオークションの仕事を始めたこと。
その商品の為に、棚を作ってくれたりした。
大工仕事をしている彼。その横で邪魔をしてるのか手伝ってるのか娘。
その光景をキッチンから見ながら、私は食事の支度。
その何でもない、普通であろう光景が、胸に込み上げた。

次の週、私の実家の用事で、レンタカーを借りて実家に帰った。
24時間のレンタルで、日帰りで帰って来て、その晩は彼とドライブに行った。
車の無い私たちには、初めてのドライブ。夜中だけど・・(娘が寝てから。)
大阪にはキレイな海なんて無いけど、天保山へと出掛けた。
この日、初めて彼の家に行きました。

迎えに行って、走りながら海を目指す。
海に到着して、キラキラと光る水面を見ながらベンチでお喋り。
週末とあって、どこからともなくカップルが来る。
皆同じ。私たちも普通のカップルに見えるはず。
春のまだ外も寒い中、海を眺めて喋るなんて、『バカップル』だねー。って言いながら。
その普通の『バカップル』で居られた時間がとても愛しく感じられました。
彼が病気になって、その普通の時間が持てなかった。
当たり前の夜の海のデートもままならなかった。
不満をぶつけるだけで、理解しようとしていた【つもり】だけであって。
初めての海のデートで得たものは、大きかったです。

今までの辛かった2ヶ月もの時間を全て、消え去ってくれたように思った。

どんなに辛いことがあっても、彼という存在が私を強くしてくれる。
彼と言う存在がなければ、私は今日この日まで、これなかった。
【鬱病】になってしまった今も、そう思っています。


⑤へ続く・・・。







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