へたれの横好き

常にやる気がニュートラルの人間のブログ。常に間抜け人間でいたい

姉妹自慢対決  前編

2006年01月12日 | SS
SS 元ネタ:マリア様がみてる ジャンル:ドタバタ 時期:祐美たち三年 



「暇だわ。暇。何か面白いことない?祐巳、志摩子」
 山百合会で仕事もなくなんとなく集まったときによしのがいきなりこんなことを祐巳と志摩子に言った。ちなみに何故さんづけで呼んでないかと由乃が前薔薇様いや、前前薔薇様やお姉さまたちのように呼び捨てにしようといったからである。
 「そんなこと急にいわれても特に思いつかないよ。志摩子はどう思う?」
 「そうねえ。私も特には。乃梨子はどう思う?」
 「はあ?そうですね。由乃様の妹の菜々ちゃんの話なんてどうですか?」
 どうでもよさそうに答える乃梨子ちゃん
 「どうでもいいんだけどさ、由乃って江利子に似てきたよね」
 ふと思いついたことを言ってみる。
 「ええ、確かに似てきたわね。祐巳」
 言ってしまった後に気付いたが由乃にこれ禁句だった。そう思ったときはすでに遅かった
 「なんですって!なんで私があんに凸に似なくちゃいけないのよ!」 ああ、やっぱり。由乃大爆発。
 「まあまあ、お姉さま。落ち着いてください。」
菜々ちゃんがフォローに入る。
 「私は落ち着いてるわよ!」
 こういう時は話題をそらすに限る。
 「じゃあ、由乃。姉妹自慢対決なんてどう」
 「お姉さま、それはどんな対決ですか?」
 祐巳の意図を掴んだ瞳子がフォローにまわる。
 「それは読んで字のごとく自分の姉妹を自慢する対決よ、瞳子」
 「ふーん、祐巳にしては面白いことを考えるわね。まあ、いいわ。黄薔薇姉妹は参戦するわ。菜々もいいわね」
 やはり食い付く由乃。しかし、参戦って言い方ないんじゃないの?
 「別にいいですよ。面白そうですし」
やはり面白そうなものが好きなのは遺伝するのだろうか?
 「しまこさん。頑張りましょう」
 「そうね、のりこ」
 「はぁ、しかたないですね」
 こうして姉妹自慢対決が唐突に始められた。







 「「「「「「「「「第一回姉妹自慢対決」」」」」」」」」
 「ふふん。負けないわよ」と由乃。
 「あら、それはこちらのセイフよ、黄薔薇様」と祐巳。
 「そうね、勝つのは私たち白薔薇ですもの」と志摩子。
 互いに牽制しあう現三薔薇。
 「じゃあ、ここは妹のほうからから始めましょうか」
 祐巳の提案にみんな頷く。一人を除いて。
 「あの、お姉さま」
 「うん、何?瞳子」
 「妹からというのは別に良いんですけど、この勝ち負けはどうやって決めるんですか?」
 「あ、考えてなかった」やっぱり、どこか抜けているのは直ぐには直らないみたいだった。
 「それなら新聞部と写真部に頼んだから」
 なんてことをしてるんですか由乃。
 「そんなことをしたらネタにされるにきまってるじゃない」
 「あら、そうなったら楽しそうじゃない。それに、もう四人ともいるしね」
 ああ、やっぱり江利子様に似てきてるよ。由乃。そんなこと思いながら周りを見ると確かに四人多い。
 「ああ、だからさっき声が多かったのね」
 妙に関心した志摩子の横で祐巳は笑うしかなかった。
 「祐巳いつまでぼーっとしてるのよ。さっさて始めるわよ。」
誰のおかげだか分かってるんだろうかこの青信号は。
 「じゃあ、まず私からいかせてもらいますね」と、乃梨子ちゃんが出てくる。
 「志摩子さんの良さはやっぱり、ふわふわってしてる雰囲気がよくてですね、優しいその笑顔がまた絵になって、全てを包み込む暖かさですね」
 はあはあ、といきをつく乃梨子ちゃん。その隣には嬉しそうな志摩子さん。これは強敵だ。
「次は、私が」と菜々ちゃんが出てくる。
「頼むわよ。菜々」
 「そうですね。お姉さまの良さは……面白いところです」
おいおい、それは全然褒めてないぞ菜々ちゃん。
 「冗談はさておき、お姉さまの良いところは一緒にいて楽しくなることです。それはとても良いことですよ」
どうしても、最初に言った言葉のほうが真実に聞こえる。
 「これなら、余裕ですね。最後は私が」
 ついに、我が妹瞳子の番である。
 「お姉さまの良いところはその素朴さと無防備な愛らしい笑顔です。そして誰にでも優しいことです」
 いや、そこまで言われると照れるなぁと祐巳は思った。
 「じゃあ、判定をしてもらいましょうか」
 由乃が新聞部&写真部の四人に向き直る。
 「ちょっと待って欲しいわね」



このセイフは誰が言ったのか
姉妹自慢対決の行方は
次回に続く

誕生日

2005年12月01日 | SS
CP:シンルナ? 傾向:ほのぼの 備考:先程見つけた掘り出し物のSSです






夕方、シンはやることもないので甲板に出てぼーっとしていた。
「シン」
後ろから誰かに話し掛けられる。
「ルナ?なんでここに?」
話し掛けてきたのはルナだった。
「シンに用があるのよ」
「俺に?何のよう?」
「それはあとのお楽しみ」
「?」
シンはルナの言いたい事が分からなかった。用があるから来たはずなのにお楽しみというなはおかしいと思う。
「シンこそ甲板で何してたの?」
「今日は何かあったような気がするんだけど何か思い出せなくて」
「呆れた。これで思い出すでしょ」
心底呆れた表情と共に小さな赤いリボンできれいに包装された箱を渡される。
「何これ」
「まだ、分からないの?誕生日プレゼントよ」
「あ」
そういえば今日だった。
「ありがとう、ルナ」
「いいから開けてみて」
「ああ」
ガサガサ
「腕時計」
箱の中身はシンに似合いそうなシックの腕時計だった。
「えっと、どうかな?」
腕時計を付けたシンがルナに尋ねる。
「うん、似合ってる。さてと、みんながパーティーの準備してるから行きましょ」
ルナが照れながらまくしたてる。
そんなルナを見て可愛いなと思いながらシンは返事を返した。
あとがき:全然甘くないですね。ルナの性格もなんか違いますね。うーん、もっと上手く書きたいな。


記事の1ねたのキャラ紹介とか

2005年10月24日 | SS
基本的に土日は更新出来ません。

八重 桜   ……16才 女  私立(しりつ)聖北(せいほく)学園(がくえん)二年A組   人懐っこい性格でいたずら好き。ぶっちゃけマリみての聖さまみたいな感じ
                                                                     
桂木 美月  ……16才 女  私立(しりつ)聖北(せいほく)学園(がくえん)二年A組   面倒見の良いおせっかい。ぶっちゃけ蓉子さまみたいな感じ。蓉子さまほど落ち着いてない。
 
七原 澪   ……16才 女  私立(しりつ)聖北(せいほく)学園(がくえん)二年A組   高校生には見えない身長がちっちゃい女の子。礼儀正しい。コンセプトはロリ。

水野 藍佳  ……16才 女  私立(しりつ)聖北(せいほく)学園(がくえん)二年A組   お金持ちでプライドが高い典型的なお嬢様。実は優しい一面がある。コンセプトはツンデレ。のはずがただのガサツな人間になっちゃった。言葉使い悪い。


私立聖北学園……都内にあるお嬢様学校。制服は黒を基調としたブレザー。