alla marcia

こはぜの覚え書き

雑草茂る休耕田で鋭く親としての責任を問う!

2006-08-13 21:04:15 | その他
 晴れた休日の定番作業のひとつ除草剤撒き。背中に液体を背負って左手でレバーをきこきこやるやつです。日除けつきの麦藁帽、エプロンにカトリスをぶら下げ、軍手にゴム長の完全武装。首には手ぬぐいを巻くわけなのですが、大変申し訳ないと思いつつも、頂き物の手ぬぐいを活用(フジとかヤナギとかの柄のやつ、ね)。野良でも踊り心は忘れないのですっ。(大汗)
 で、手ごわい休耕田の端からきこきこ始めて、やっと逆の端まできたと思ったら、足元に鶏卵大の卵が転がっているやないですか。
 うーわっ。除草剤思いっきりかけてもたやん。
 ・・・・・
 何、これ??

 子どものいたずらかとも思いましたが、それにしては巣に羽毛を混ぜ込んだりして手が込んでおる。
 で、程なくしてがさがさと隣の休耕田へと走り去る茶色い影。
 「カモ」です。

 おい親ガモ!なんでお前だけ逃げんねん!ここでガーガーゆうててくれたらわたしも気づいたのにいいー!

 とりあえずペットボトルの水を掛けて気休めながら卵を洗浄。
 彼奴は草の生い茂る中だと思って油断して卵を抱いていたのでしょうが、残念ながら薬のせいで、ここは早晩すっからかんに枯れてしまいます。
 除草剤をものともせずにヒナがかえったとしても、こんな環境でカモの子育ては可能なのでしょうか。

 ここは専門家に聞くしかありません。
 近くの野鳥センターに電話。
 ・巣を動かしてはならない。卵を抱かなくなってしまう。
 ・周りの草が除草剤で枯れてしまうまでにヒナがかえることを祈ってそのままに。
 ・ヒナがかえれば、親はヒナを連れてすぐに移動する。
 とのこと。とりあえず放置放置・・・。

 まあ、普段ほうっておいて草ぼうぼうにしておきながら、突然まじめに除草剤をまいちゃったこっちも悪いのですが、親ガモのがんばりが足りないのが決定的に悪い!と思うのはわたしだけでしょうか。
 危険が近づくや自分だけのこのこと草むらに隠れにいってしまう親ガモの後ろ姿に、動物は身を挺してわが子を守るんだなんて甘いセンチメンタリズムはあえなくふっとんでしまいました。
 これもカモとしては生きるために合理的な行動なのでしょうけれど・・・。

 
 
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