コーリーさんのJAPANライフ!

逆カルチャーショックに苦しみながらもJAPANで力強く生きようとするブログ

「国際交流」のまえに「個際交流」であれ

2012年08月18日 22時08分27秒 | Reading(読書)
「子どもに生きた国際関係を教える本」 監修 中島章夫 学事出版


そんな難しい本じゃないです。図書館で借りて電車のなかで読みました。

上に示した国際交流の本を読んでいて、いちばん心に残った部分を引用してみました。

それは「国際交流」のまえに「個際交流」であれ、ということです。

主要な部分を引用してみました。

*****引用はじめ*****

★「国際交流」は「個際交流」でもある★

交流する相手の文化を尊重することと、相手個人の考え方を尊重することとは切り離して考えられません。世界中のどの国に対しても「こういう文化をもっていて、こういう人々が住んでいる」といった固定観念は誰にでもあるものです。しかし、実際にその国に住む人が、そのイメージに当てはまることなどありえません。

 サリーは、インドの女性の民族衣装として有名ですが、洋服を着るインドの女性はたくさんいます。
 カレーを手でなくスプーンで食べるインドの人もたくさんいます。
 中には辛いものがきらいなインド人だっているかもしれません。
 ハンバーガーがきらいなアメリカ人もいる。
 おはしをじょうずに使えるイギリス人もいる。逆に・・・
 おはしが下手な日本人は結構たくさんいる。
 スプーンとフォークしか使わない日本人だっています。
 お刺身がきらいな日本人もいます。

「国際」ということばは「国と国との交際」という意味ですが、個人と個人との交流であるととらえることが大切ではないでしょうか。その意味で、「個際交流」という聞き慣れないことばがあってもよいのではないでしょうか。

人間どうしの交流には、国の違いのまえに、個人個人の違いがあります。相手と自分の違いを認め、相手の立場・考えていることを尊重するのは、相手の国籍にはまったく関係ないわけです。

「この国の人だからこうだ」と決めつけてしまうのではなく、相手の考え方を第一に尊重し、個人としてのつきあいをすることが大切です。

*****引用おわり*****

けっきょく、日本人と外国人であっても、日本人と日本人であっても、相手を尊重しようとするこの考え方に非常に共感をうけました。自分としては、むしろ、この厳しい日本の世の中で、日本人同士こそが立場は違えどお互いを尊重しあう文化を身につけないといけないといけないと強く感じました。

★今日のひとこと
「国際交流」のまえに「個際交流」であれ…個人への尊重が最も大切

2012年8月18日土曜日

アフリカの大地溝帯

2012年08月17日 22時49分48秒 | サイエンス(科学)
「アフリカ大陸から地球がわかる」 諏訪兼位著 (岩波ジュニア新書)

という本をちょっとよみました。

最近、地質学に興味をもっています。

とくに大地溝帯。これはアフリカの東のエチオピアとかケニアとかそのあたりにある陥没帯のことです。

実際にみた友達のはなしによると、幅は数十キロで海抜がひくいところでマイナス160mにもなるとか。

そして塩田みたいなものもあるらしいです。この塩がどこからでてきたものなのかが今だに謎で、誰かわかる人がいたら教えてほしいです。

話しは戻りますが、大地溝帯。これはものすごいものです。1912年にウェゲナーというドイツ人が「地殻には十数枚のプレートが常に動いているんだ」という「プレートテクトニクス」理論のもととなる「大陸移動説」を提唱しました。

こんなことどうやって思いつくねんって思います。ある意味、ガリレオの地動説よりすごいんとちがうかと。

そして、プレートテクトニクスは大陸が合体して1つの大きな大陸になっているところ(超大陸)から①火山噴火によって海嶺ができ、②そこに海水が侵入して海ができる、③海嶺が海洋プレートをつくり、それが左右対称に成長する、④海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む、⑤海洋プレートすらも大陸プレートの下に沈み込んで海洋が縮小する、⑥最後は大陸同士が衝突して1個になる、そしてまた①にもどる。

上のサイクルをウィルソンサイクルというんですが、その①にあたるのがまさにアフリカの大地溝帯として観察できるんです。すごいことです。ちなみに現在の地球で②は紅海、③は大西洋、④は日本列島、⑤は地中海、⑥はヒマラヤ山脈にあたります。

アフリカの大地溝帯をこの目でみたいなぁと思いました。

2012年8月17日記す。