板垣英憲氏は元毎日新聞社会・政治・経済記者で、今は評論家です。氏の4/20付ブログ内容は、現在の日本が抱える深刻な問題を提起しています。日本を”普通の国”にする活動を推進する者として、”司法の闇”は見過ごすことが出来ないこと。そんな訳で転載致します。
「小沢一郎元代表の「暗黒人民裁判」は、最高裁事務局の「捏造審査会」という犯罪から始まった疑い濃厚!」
世の中には、スッポン顔負けの素晴らしい正義漢がいるものだ。東京第5検察審査会(事務局=最高裁事務局)を相手に小沢一郎元代表の「暗黒人民裁判」について執拗に問い詰め続けているという。小沢一郎元代表に対し「起訴相当」と議決した審査会が、一度も開かれていなかったのではないかという疑惑を抱いて追及している。
この正義漢は、civile Opinions blogの4219takeさんという匿名の人物である。いまインターネットで数多くの人々に注目されているようだ。4219takeさんは、「最高裁・検審事務局は審査員を召集していない?審査員会議も開いていない?!」「最高裁・検審事務局は『審査員会議も開いていない』と暴露され大ショック」とブログで最高裁・検審事務局とのやりとりを詳報している。
この重大問題は、正確に言えば、「最高裁の犯罪」とも言うべき重大事件なのだ。故に、私は、一貫して「暗黒人民裁判」と命名している。
ある検事が漏らした検察内部の情報によると、「東京第5検察審査会は、審査会が行われる前に、審査員には資料が渡されていて、決められた結論へ意見を誘導するよう説明がなされた。審査会当日には、結局、欠席者もいて審査員全員が揃わず、開催できる状況にはなかったのだが開催を強行し、開催後すぐに終わっている。それは東京地検特捜部検事が作成した書類を出席していた審査員に読み合わせをする程度で、終わってしまっている。審議らしい審議はまったく行わず、『起訴相当』という議決は、すべて検事がつくったシナリオ通りに進められた」という。
だから、東京第5検察審査会(事務局=最高裁事務局)に、審査員の正確な名簿も、審査会開催の日時、回数、その都度作成されていなければならない審査会の議事録が存在しないのは当たり前である。ということは、東京第5検察審査会(事務局=最高裁事務局)が、公文書を偽造していたことを意味している。いまや、東京第5検察審査会(事務局=最高裁事務局)は、人権を守る最後の砦ではなく、「冤罪事件製造の砦」「犯罪の巣窟」と化していると言ってよい。それも共犯関係にある検察庁との合作である。
つまりは、検察審査会は、民主主義の原点に立ち、一般市民の感覚を司法に反映させる目的で、法改正して「制度強化」を図ったものの、実態は、「最高裁と最高検察庁」が、それぞれの利害を調整して、「民主的司法」を装うだけのものに堕落している。このため、検察審査会で何が行われているかは、すべてが「秘密」にされており、国民の耳目を遮断して、市民さえ近づけない。
それももっと恐ろしいのは、検察審査会という検察を民主的に補う一種の行政機関であるはずなのに、なぜか、司法の最高機関である最高裁判所事務局が、検察審査会事務局を運営している。つまり、これは、「司法と検察一体」の機関となっており、立法・行政・司法のチェック・アンド・バランスを図る「三権分立制度」を破壊しているのである。江戸時代の南町奉行所と北町奉行所が、いまで言えば、東京都庁と検察庁、裁判所を兼ねていたのと同じような形に逆戻りしている。与力や同心、岡っ引、下っ引が捕まえてきた犯罪者をお奉行さまが裁くのと何ら変わりはない。
おまけに、最高裁と最高検はいまだに、駐日米大使館内「日本管理委員会」のコントロール下に置かれている下請け機関と見られている。連合国軍最高司令部(GHQ)占領下、怪事件が多発し、「米CIAによる謀略事件」と言われてきた。
戦後67年を経てなおも、それと同様の不可解な事件は、続いているのではないかと疑われる。小沢一郎元代表の「暗黒人民裁判」は、まさしくその典型である。
◆最悪なのは、日本のマスメディア、とくに朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞などの新聞各紙、TBS番組「みのもんたの朝ズバ!」などの民放各局が、検察審査会の実態、なかんずく国策司法の牙城である「最高裁事務局の犯罪」に一切目をつぶっていることだ。それも単に目をつぶっているだけでなく、「片棒」を担ぎ、「秘密」のベールの陰から、チョビチョビと情報を漏らしてもらい、各社が一斉に同じような報道をしている。これらは、特ダネでもなんでもない。提灯記事にすぎない。マスメディアの方も堕落が激しい。腐り切っている。