工房まちこ*もと

写真付き文章

日馬富士暴行事件と森友・加計問題について

2017-12-05 12:32:23 | 日記
日馬富士の件は思っていた通り、白鵬と貴乃花の確執の様相があらわになって来ました。
白鵬は立ち合い・懸賞金の掴み方・対戦相手への態度等、これまでも問題視されて来ました。特に立ち合いについては、「後の先」とは言うが立ち負けしたら「待った」をするのだから結局自分の有利な立ち合いをしている。横綱として如何かということはあるが所詮勝ちにこだわる生き方でここまで来たのだから、それを責めることはできません。一方、貴乃花は相撲は神事という信念ですからかみ合うはずもありません。そもそもの民族性の違いが根底にあるのだからやむを得ない事として容認せざるをえないものです。今回の問題は貴乃花が一番悪い。最近になって「日馬富士は辞めることはなかった、協会に何かされたのでは」という趣旨の発言をしています。驚きました! 彼の取った行動からすれば、「辞めて当然」と言わなければならないはずで、それなら終始一貫していて、その正否は別として納得できる。それを「辞めることはなかった」とは自分の取った行動が日馬富士を引退に追い込むとは夢想だにしていないという凡そ組織人として全く配慮に欠ける人間であることを証明した形です。そんなことも分からずに「信念を貫く」とは片腹痛い。「弟子を守る」と言いながら結果的には貴ノ岩をも葬ることになる。そもそも貴乃花が取るべきであったのは鳥取県警に訴えた時点で、警察に任せたことを協会に報告し、巡業中に起きたことの責任を取って巡業部長職を辞任することでした。そして日馬富士が引退に追い込まれても止む無しという覚悟をすることでした。それほど大変なことをしているという思いが微塵も感じられない。それが「日馬富士は辞めなくてよかった」という言葉に露呈したのです。
彼の意固地な態度からすれば、協会に報告するとうやむやにされるかもしれないという心配は無用でしょう、それほどまでに「信念」を通しているのだから言ってることとやってることには大きな開きがあります。
日馬富士には大変気の毒な結果でした。日本人の一人として彼に詫びたい思いです。横綱の地位ばかりか親方になる道も閉ざされてしまった。暴力は悪いがだからといってそこまで罰を与えていいのか。彼は「なんで暴力を振るったかわからない」と言っていますが、白鵬へのいらだちがあったのではないかと思います。白鵬は同じ日に一度ならず二度までも貴ノ岩を叱責した、そして貴ノ岩は白鵬への含む思いから素直に謝らなかった、それが日馬富士のやりきれない思いとなって、矛先が貴ノ岩に向かったものとみています。日馬富士は全く「割を食った」のです。酒のせいではないことは明らかです。
スポーツライターの二宮清純氏が「弟分とは言え、他の部屋の弟子を指導するのは、他の家の子を叱るようなものだ」と言って日馬富士に非があるように言っていましたがそれは少し違うと思います。根底にモンゴル人同士の結束ということがあって、そこで互助会のような仕組みで異国で支えあうという実態を無視した物言いです。
何とも不毛な後味の悪い事件でありました。

もう一つ、今もって森友・加計問題です。
昨夜のNHK「クローズアップ現代」では、中国資本が日本の山を買っているという話でした。太陽光発電への布石で、やがては水利権の問題へ発展するかもしれない。中国は原発を止めて、再生可能エネルギーに舵を切ったということでした。これには愕然としました。著作権など関係無い国とか民度の低い国とか果たして共産党独裁がいつまで続くのかとか少し見くびった見方をして来ましたが、とんでもない、これは大変なことになると急に背筋が寒くなってきました。本気で取り組んで技術革新と発電コストの低下を実現していました。人口も平気で輸出する国ですから、やがて日本は飲み込まれてしまうのではないかと危機感を改めて持った次第です。何せ三千年の歴史で騙し合いをしてきた国ですから、人のいい日本人は太刀打ちできない。
こういうことに国会で真剣に取り組んでもらわないと、いつまでモリカケなのか、しっかりしてくれと声を大にして言いたいものです。