10月29日(土)・30日(日)、第10回日本禁煙学会学術総会が
東京・中央区日本橋にあるコングレスクエア日本橋で開催されました。
私は、29日(土)の15時30分から、第3会場で行われたミニシンポジウムで発表したほか
学術総会及び会員懇親会の司会を務めました。
会場のコングレスクエア日本橋は、東京メトロ日本橋駅直結の東京建物日本橋ビル内で
交通の利便性が大変良い立地ですが、我が家が田舎のため、6時30分に家を出なければなりません。
身支度を整え、朝御飯を食べて顔に塗り絵を施し、持ち物のチェックをするため、4時30分に起床。
前日は山に行く時のように早く寝たので、目覚めは大変爽やかでした。
売店で販売するための本と配布するチラシを登山用のザックに詰めて夫に背負わせ
私は司会とシンポジウムの原稿だけを携えて、身も心も軽く会場に向かいました。
ところが…、JR線の車内に途中の駅から乗車した人のサードハンドスモークの臭いが漂ってきて
隣の車両に避難する一幕もありました
コングレスクエア日本橋には7時50分に到着。
禁煙工房の売店のお隣に場所をお借りし、本の販売を行いました。
本をお買い上げくださった皆様、また、本を読んでくださったとお声を掛けてくださった皆様
ありがとうございました。
皆様のお声は、今後の励みになります。
15時30分から17時10分までのミニシンポジウムでは
「社会的ニコチン依存にどう対処するか~禁煙推進を目指す様々な市民活動~」
がメインテーマです。
私は、25分間の持ち時間をいただき、3人の演者のうちの一人として
「出版をとおして人とつながる ~タバコ病患者遺族と受動喫煙被害者の立場から~」
と題して発表しました。
私の抄録は、第10日本禁煙学会学術総会ホームページ掲載の抄録集で読むことができます。
発表後、家族がタバコ病で亡くなったにもかかわらず
遺影にタバコをくゆらす姿を選んでしまう遺族の話について、質問を頂戴しました。
タバコによって家族の命が奪われたにもかかわらず、遺影にタバコをくゆらす姿を選ぶ遺族や
棺桶にタバコを入れる、あるいは、仏壇にタバコを供える行為がまるで美談のように扱われていることは
社会的ニコチン依存の一端であるとの話に、大きく頷かれた皆さんが多かったのは大変印象的でした。
また、お父様をCOPDで亡くされた方や、私の考え方を「柔らかくて良いな~」と褒めてくださった方
話を聞いて思わず涙が出たという方、twitterを利用して禁煙支援を発信している方などが
終演後に声を掛けてくださいました。
とてもうれしく、「本を出して良かった」と、しみじみと感じました。
演題のとおり、まさに「出版をとおして人とつなが」った学術総会でした。
2日目の30日(日)は、閉会式の後、「受動喫煙のない東京オリンピックを!」をテーマに
東京の中心街をパレードする、スモークフリーウォークが行われました。
集合場所は、中央区の阪本小学校校庭です。
出発前には、第10回日本禁煙学会学術総会実行委員長、・村松弘康医師の音頭で
「受動喫煙のない東京オリンピックを!」とか「ノー・スモーキング!」「タバコをやめよう!」など
シュプレヒコールの練習を行いました。
皆さん思い思いに仮装したり、医師や看護師・薬剤師・住職などは本職をアピールする衣装を着たり
幟や横断幕を掲げるなどして、12時40分、総勢約350人で阪本小学校を出発しました。
永代通りを進み、コングレスクエア日本橋を過ぎて、呉服橋交差点で外堀通りに曲がります。
日曜日だからか、期待したほど人通りがなく、少々拍子抜けしましたが
銀座に入ってからは家族連れや外国人旅行者、買い物客などがたくさんいて
ウォークの様子をカメラに収めたり、物珍しげに眺めたりしていました。
銀座を通り過ぎて、ゴールの日比谷公園へと入っていきます。
阪本小学校から日比谷公園まで、約3.8kmの道のりでした。
学術総会もスモークフリーウォークも、多くの皆さんの参加により、大成功だったのではないでしょうか。
ミニシンポジウムでは、熱心にお聞きくださり、また、温かい拍手を賜り、ありがとうございました。
これからも、タバコ病患者遺族としての悲しみと、受動喫煙被害者としての苦しみを忘れず
タバコによって苦しんでいる人に寄り添って活動していきたいと考えています。
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