SIDEWALK TALK

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愛煙家エレジー

2017-03-04 15:23:18 | 社会・経済
Letter2020年東京五輪を前に、
飲食店などの屋内施設を法律によって
全面禁煙にしようという動きが強まっている。
禁煙学会の調査によると、
例外なき屋内禁煙には7割以上が賛成しているらしい。


海外では(どこだよ?)、全面禁煙化によって、
かえって売上が伸びた飲食店の例があるらしいけど、
レアケースじゃないだろうか?
タバコとお酒をセットで楽しんでいる人は、けっこう多いと思う。
場末の居酒屋さんなんかはさ、目こぼししてあげていいんじゃないかな。


世界的な風潮とはいえ、最近は嫌煙運動がかまびすしい。
近ごろ、僕は喫煙愛好家の人たちが気の毒でしようがない。
たかだかタバコで、
あそこまで肩身の狭い思いをしなくはいけないんだろうか?


自宅ではベランダに追いやられ、
外でもコンビニのゴミ箱前の灰皿に止まり木し、
空港や駅ではまるで監獄のような喫煙スペースで
タバコを燻らせている。


とはいえ、僕自身はまったくタバコを吸わないし、
受動喫煙も真っ平ゴメンだ。
タバコがこの世から絶滅してほしいとも思っている。
それでも.....だ。


ポイ捨てや他者の迷惑を顧みない喫煙不適格者は御免被りたいが、
マナーを守って喫煙している人までを必要以上に煙たがるのはどうだろう?
ここんとこ特に、嫌煙権を主張する多くの人たちが「公権力」を使って
喫煙を規制する動きが加速しているような気がしている。


タバコはあくまでも合法的な嗜好品であり、
吸っている人たちは自分の健康と引き替えに
高額な税金を納めているともいえる。
嫌煙運動まっ盛りのこのご時世に、白い目でみられながら、
隠れるようにタバコを吸ってる愛煙家の人たち。
微笑ましくもあるし、健気でもある。


行き過ぎた禁煙ファシズムに陥らずに、
もう少し温かい目で彼らを見守ってもいいような気がしている。
愛煙家たちの悲歌が聞こえてくるようだ。

Black or White

2017-03-02 16:19:08 | 桐箱ブログ
Letter弊社の就業規則では、定年を65歳としている。
定年後も本人が希望すれば一定の期間を勤務延長、
または70歳を限度に再雇用すると定められている。
要するに最後の最後まで社員さんをこきつかう、
とんだブラック企業というわけだ。


先日、こんなブラック企業に入社希望の若者が面接にきた。
柔道の井上康生に似た、22歳の青年だった。
自分でいうのも何なんだけど、
桐箱屋を志望するというのは、どういう動機なんだろう?
未経験者からすれば、雲をつかむような仕事じゃないだろうか?


僕は、通り一遍の説明をしてから、彼にこちらへの質問がないか尋ねた。
若干22歳の彼は、意外なことに定年、それも再雇用について僕に訊いた。
70歳を超えても、さらに再雇用してしてもらえるのか?
というような内容だった。


彼が古希を迎えるのは約半世紀後のことだから、
九分九厘、僕は生きてないだろう。
それに日本の社会構造も雇用状況も一変してるだろうし、
会社が存続してるかどうかも確証できない。


ともかく50年先のことは約束できないけど、
現時点で70歳の社員さんがいて、本人が希望し、カラダが健康なら、
再雇用すると答えておいた。


この返答は、彼にとってはホワイト企業のそれと思えたらしく、
晴れて入社することになった。
来週の水曜日、初出社。
変わり者には違いないだろうけど、天邪鬼の方が職人気質に向いてる。
少しビビりながら、水曜を待っている今日この頃である。