名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

結局、部活動はどのように変えていけば良いのか その1

2018-01-08 12:47:15 | 部活動問題
自分のブログを見直していたのですが

部活動について、局所的には意見してきましたが

「だから、結局、どうするべきだろうか」

ということについては、意見していないと事に気がつきました。

自分でも意外でした。

なので、現時点での意見をちょっと書いてみようと思います。

長くなりそうなので、何回かに分割して書きます。

現時点での意見ですので、過去の記事と違う主張をしているかも知れませんし

今後の記事とも違う主張になるかも知れません。

が、ご容赦下さい。



ちなみに、参考まで、私の過去記事です。

部活が居場所?
部活動で地域人材を活用しようとするとむしろ多忙化するのでは
部活動の外部指導員採用補助は、焼け石に水であろう



まず、部活動論争がなかなか解決に向かわない理由を述べます。

それは、教師側の意見が割れていることだと思います。

身もふたもない言い方をしますが、教師には、部活動が好きな教師と、嫌いな教師がいます

そして、どちらも無視できない人数です。

部活好き教師は、「生徒のためだ」「生徒指導上意義がある」などと、部活動のメリットを主張し

部活嫌いの教師は、「多忙化の大きな要因だ」「本来業務では無い部活動指導のせいで本来業務である授業準備がおそろかになってしまう」などと、部活動のデメリットを主張し

双方がわかり合うことは永遠にありません。

そして、どちらの意見も正しいです。

部活動には、メリットもあるし、デメリットもあるとしか言えません。

この論争は、どちらをより上位に認識するかの違いでしか無いのです。



ですから、現場の教師の意見を吸い上げてこの問題を解決しようとすると、話が進みません。

よって、部活動問題については、現場の意見はあまり聞いてはいけないと思います。

もっと、第三者的な視点で、「どうすればよりよいシステムになるのか」を議論し、教師や教育委員会以外の人間が決定するしか無いと思います。



ちなみに、私は「部活嫌いの教師」です。

理由は、私怨みたいなものなのですが、書きます。

自分は、スポーツとは無縁の人生を送ってきました。

そんな私が、教師2年目にして、某運動部の主顧問を任されました。

何部とは言いませんが、「勉強は苦手だけど、体を動かすのが大好きで、ちょっと荒っぽい子」が好むようなスポーツです。

技術指導なんてできるわけ無く、かといってそのスポーツについて長けた先生を副顧問につけてもらえたわけでも無く

周囲は「若いんだからがんばって勉強してね」と言うだけ。

普通ならば、土日が来るとうれしいのですが、当時の私は土日が苦痛で仕方がありませんでした

なぜなら部活があるから。

練習試合や大会でやれと言われる審判も苦痛でした。

「何で今のファウルじゃないんだよ!?」と保護者に怒鳴られ

心の中で「知るかよそんなもん」と悪態をついたものでした。

この頃の自分は、冗談抜きで、教師になったことを後悔していましたし、塾講師への転職を検討していました。

その後は、なんだかんだで数年顧問を行ない、前年度やっと、そのスポーツと縁を切ることができました。

生徒の前では言えませんが、正直うれしかったです。

「部活好きの教師」の方が、この文を読んだら、反吐が出る思いでしょう。

が、私は「理科の先生」であり「部活またはスポーツの先生」じゃない

「部活嫌いの先生」なら、私の気持ちを理解してくれるでしょう。


私のような教師は全国に多数いるはずですし

私とは正反対の考えの教師もまた多数いるはずです。

これが、この問題をややこしくしている要因だと考えます。



続く……


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