機械の一つ一つの部品が連動している様子ってとても芸術的だとはおもいませんかッ
そこで、普段ケースの中に隠されている機械たちを木で作り、作品にすることで。
隠された機械たちを表舞台に出し機械をもっと身近に感じよう。という試みを思いつきました。
「木製機械」 ≒ 「モクセイキカイ」
ついでに、からくり人形は装飾の面が難しく、コストがかかり、なかなか売り物にならないので、
モクセイキカイなら売り物になるかも!?、という期待も込めています
と、いうことで。
オーソドックスなところで柱時計を作ることにしました
まずは歯車から↓
↑この二つの歯車の歯はどちらも72枚です、大きさが違うのはこだわりです
72枚の歯に6枚の歯がかみ合う事で、1:12の回転を生みます。
これは、時針が1周する間に分針が12周するところに使います。
木で出来た時計はチラホラ目にしますが、イマイチ気にくわないことが多いです
何故だか良くわかりませんが、これを完成させることでわかるんじゃないかと思っています
そんなこんなで、「モクセイキカイの展覧会が出来たらなぁ~」なんて企んでます
他に、「この機械を再現して欲しい!!」という要望がありましたら、どんどん作って行きたいと思いますのでコメントどうぞヨロシク
それは、スピードが速い・・・ってこと
なぜなら、昔作られていた茶運び人形に採用されていた調速器がどうも苦手で・・・作るのも手間だし、あまり強い力がかかると制御しきれなくなるんです
と、いうことで 通常より一つ歯車を増やして減速していたのですが。走り出しが重く、動き出すと どんどん早くなってしまって、どうしようもない状態でした。
で、ほっといたんですが。ふと機械式の時計を見て、アンクル型の脱進器の存在を思い出しました
やってみたところ、大成功!!
けど、あまりにもすんなり上手く行き過ぎて、喜び半分でした。
これでやっとからくりを作ってるっていう実感が湧きました
やはりからくりは、動いてなんぼ、ですもんねぇー
あと、持ち運び用の箱を作りました。
蓋は写っていませんが、けんどん蓋です。
本体は、下の板に糸で固定しています。
下の板は蟻型(斜めにカット)にしているので、側の溝にかっちり固定されます。
なので、人形は動きません
本体を下の板に固定しているのは、車輪を浮かすためです。軽いですが、やはりずーっと負荷をかけていると車軸が曲がりますのでそれを防いでいます。
以上。