スズメ目 カラス科 Corvus corone
半世紀前、鯖石川左岸の浜にゴミ捨て場のあった頃、そこに沢山いたのは同じ仲間のハシブトガラスでした。東京のカラスの悪い評判が時々マスコミに載ります。そのカラスがハシブトガラスです。
その頃は、ハシブトガラスが多数派でしたが、現在はこのハシボソガラスの方が多いです。農村部から市街地まで幅広く生息しています。個人のお宅や神社、お寺などの高木に巣を作っています。人のそばにいる鳥です。雑食というより悪食です。何でも食べます。ツバメやスズメの雛が巣立つ頃にやって来て、未だよく飛べない幼鳥を襲って食べます。勿論、巣の中の雛鳥も食べます。近くに隠れていて、親鳥のいない隙を狙って巣を襲ったりもします。また、自転車に付いている籠から買い物済のスーパーのレジ袋を破ったりもします。
賢いというより、ずる賢こく見えます。浜でクルミを拾い、高い所からコンクリートなどの固い面に落とし割って食べます。時に、車道に置き、通過する自動車に割らせたりもします。この行動は、前出のハシブトガラスはしないとされています。
秋、稲刈りの終わった田圃で、数10羽のハシボソガラスが餌を探していることがあります。稲刈り後の田圃は、落穂とともにそこにいた小動物が剥き出しになります。それを知ってのことだと思います。この行動もハシボソガラスです。中に、まれにハシブトガラスが1~2羽混じっていることもあります。ハシボソガラスに触発された近くにいたハシブトガラスが来たのでしょう。
秋、冬は集団塒を作ります。かつては越後線石地駅前のカラスの塒を別山ガラスと言っていました。現在は見られませんが、名前がつくくらい沢山いたのでしょう。そして、人にも知られていたものと思います。その後は東電柏崎刈羽原発敷地内の送電線などにも塒がありました。現在どうなっているかは不明です。近年は、柏崎駅周辺にも塒があると聞いていますが、具体的な場所は分かりません。
(2016.04.16)
(2016.04.16)
(2016.04.24)
(2016.04.16)
(2016.03.21)
(2016.03.21)
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