night garden > reboot
by Kenny Seed





 
4月1日にリリースされた、PlayStation3 システムソフトウェア バージョン3.21 から「「他のシステムのインストール」に関する機能」が削除された。
 
簡単に言えば、今後PS3のファームウェアをアップデートすると PS3 Linuxが起動できなくなる、ということだ。
 
PS3 Slimが同機能に非対応の状態で発売された前回のケースとは、訳が違う。
今PS3 Linuxが動いている PS3でも、アップデートしてしまったら二度と Linuxが起動できなくなってしまうのだ。
これは「遡及処罰」に等しい SCEの暴挙といっていい。
 
 
自分は今、PS3(MGS4に同梱だった焼鉄色のあれ)の HDDを SSDに交換した上で Yellow Dog Linuxをインストールして使っている。
 
メモリが少ないとか、遅い、とか「単なる普通のLinux」だとか、ネットではネガティブな意見も多い。
しかし、自分にとっては普通に使いよい Linuxで重宝している。愛用している、といってもいい。
 
それが、使えなくなる。
「ファームウェアをアップデートしない」という選択肢が無いわけではない。
しかし、今後、Playstaion Networkやこれから出るゲームは使えなくなる。
「プレステ」としての命は断たれたといっていい。
 
 
これまで使えていたものを使えなくしてしまう SCEのやり方はえげつない。
自分のように PS3で Linuxを使っている人間は、今もまだまだいるだろうに・・・・
 
それと同じくげんなりしたのが「ゲーム機ハック」という存在だ。
今回、「「他のシステムのインストール」に関する機能」が削除された理由とされているのが、Linuxから PS3(ハード改造したもの)のハイパーバイザ領域にアクセスする方法をどこかの野郎(失礼!)が公開したことだ。
 
自分は、他人の趣味は尊重するし、ゲーム機ハックについても「個人的に興味が無い」ので否定も肯定もしなかった。
自分も大昔は「X68000の異常に固いゲーム(あるいはクソゲー)をディスアッセンブルしてクリアする」というようなことをしたこともあるし。
 
 
だが、今後ははっきりと「ゲーム機ハック」に対しては否定の立場をとる。
主に企業の思惑による結果だとはいえ、一つのコンピューティング環境が意図的強制的に抹消させられてしまうような事態を招きかねない行為は、謹むべきだと思う。
 
そして SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)には再考をお願いしたい。
あなたがたが創り出した素晴らしい機械の中で息づいている、もう一つの世界を、
あなたがた自身の手で抹殺するのか?、と。
 

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