健康生活

今、健康は自分で守る時代です。
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健康的な食事バランスは「歯並び」に現れている

2017-07-30 19:36:55 | 健康・病気

私たちの体にぴったりの食べ物は、私たちの体、もっと言えば「歯並び」が教えてくれています。

例えば、ライオン等の肉食獣には、肉を噛みちぎる犬歯のほうが多く生えています。

一方、牛等の草食獣には、繊維質の草をするつぶす臼歯のほうが多く生えています。

このように動物の種類によって歯の構成が違うのは、もっとも体に適した食べ物を効率よく咀嚼するためです。

では、私たちの歯の構成はどうなっているでしょうか。

前から順に、上下の合計で切歯が8本、犬歯が4本、その後ろには臼歯が20本並んでいます。

切歯は種子類や果実類、犬歯は魚や肉、そして臼歯は穀物と野菜を咀嚼するためのものです。

これらの歯のバランスが、そのまま私たちがとるべき食事バランスを現わしているというわけです。

歯の構成からも分かるように私たちは雑食です。

全体を10とすれば、穀類や野菜は6強、種子・果実類は2.5、魚・肉は1強というのが、理想の割合ということになります。

なおかつ、肉や魚は「自分の素手で倒せる生き物」というのが、一番、自然に即した食べ物の選び方です。

牛に素手で立ち向かって勝てる人はいませんよね。

お肉ならせいぜい鶏くらい、魚ならマグロ等の大きな魚ではなく、イワシ等の小さな魚を食べるということです。

このバランスを基本とし、自分の職業やライフスタイルに合わせて調整するといいでしょう。

例えば、肉体労働の多い人は、エネルギーの源である五穀をしっかりとり、また筋肉がきちんと作られるよう、タンパク質は動物性のものも植物性のものをしっかりとります。

一方、頭脳労働が多い人は、ミネラルが豊富な海藻類、根菜類、豆類、麦類を多めにとるといいでしょう。

加えてよく噛んで食べるのはとても大切です。

30秒以上噛むと、唾液等の消化液がよく分泌され、食べ物の消化、吸収がよくなります。

そのうえ、唾液には抗活性酸素作用があると言われる酵素ペルオキシダーゼや様々な免疫物質も含まれています。

つまりよく噛むことが、病気の予防や、若返りにもつながると言えるのです。

今、自分の食生活を振り返ってみて、いかかでしょうか。

現代はどんな食べ物も手に入る時代ですが、好きなものばかり食べていると、あっという間に体の生理にかなったバランスは崩れてしまいます。

忙しいとつい早食いになってしまう・・

という人も少なくないでしょう。

常日頃から、歯の構成を意識して献立を考え、よく噛んで食べること。

外食時でもこの意識があれば、健康的な食生活が送れるはずです。