帰りの新幹線の中。
結局、部屋に戻るのが怖くて、フロントに声をかけ、事情を話した。
話しながら、涙が溢れそうになる。
なんだか自分が演じているような気持ちになってくる。
本当は何でもないのに、弱い女を演じてる私。
そんな思いで一杯になった。
ベルボーイの方に部屋まで送って貰った。
チェックアウトの時も来ますからと言われたけど、部屋にいても落ち着かなかった。
部屋まで押しかけてくる可能性もある。
またベルボーイを呼び付けるのも嫌だったので、辺りを見回して部屋を出た。
なかなかエレベーターは来なくてドキドキした。
フロントに辿り着いた時、また安心して涙が出そうだった。
挨拶だけするつもりで、先程のフロントマンの所でチェックアウトした。
またベルボーイが来て、駅の改札まで送って下さった。
「場所柄、こういうこと多いのですか?」聞いてみた。
結構、女性からの苦情が多いらしい。
大概、相手はサラリーマンで、一見わからず真面目そうで、すぐに申告しない限り、どうしようもないらしい。
男の体格、髪形、盛岡から来てると行ってたことを伝えた。
ベルボーイと別れても、怖かった。
昨日まで、一人で歩いても平気だったはずなのに、怖くてビクビクして歩いた。背後に人が立つだけで、飛び上がりそうだった。
カウンセリングに訪れるのは、三度目なのに、駅から出ると頭が真っ白で、道が解らなくなった。
電話をして出口を聞いた。話をしていると次第に落ち着き、辺りを見回すと覚えのある風景が浮かんできた。
カウンセリングを終え、それでも向かいに座った人が、似ていてビクビクした。新幹線で隣に男性が座った時も嫌だった。
でも、それは自分の思い込みなのだと言い聞かせてるうちに穏やかになった。
私って、こんなに弱かったかな?そう思う。
今日、Kさんに逢う約束をしていた。
最初は、出来るだけ早く帰って、仕事を終える時間に合わせようと思っていた。でも、そのために仕入もせず、真っ直ぐ帰るのは、何か違っている気がした。
仕入に出掛け、予約していた時間を一時間遅れた新幹線に乗った。
最後に逢ってから、三カ月立つ。
久しぶりに逢えて嬉しい気持ちと、きちんと境界線が保てるなか不安な気持ちが入り混じっていた。
今までと一つだけ違うこと。
私と同じように、彼もまた八年前からずっと私のことを思ってくれてることを知ったこと。
私はそれについては、自分の気持ちは伝えていないけど、逢いたいってメールを交わしてるから同じことだろう。
複雑な気持ちでいると、逢えなくなったとメールが入った。
連結受信中で、それ以降が読めない。
残念だけど、それで良かったような、またまた複雑な気持ち。
でも、きちんと自分の用事を済ませたから良かったと思ってる。
もし犠牲にしてたら必要以上にがっかりしただろう。
二人とも逢いたかったし、楽しみにし続けていた。
理由はなんであれ、同じ気持ちのはず。
そんな風に素直に感じられる。
きちんと自分を犠牲にしないで買い物もしたから、裏切られた気持ちも、怨みも、腹立ちも、何もない。また逢える時に逢えばいい。
二人が逢わずに過ごした数年間の月日を思えば、なんともない。
それでも、同じようにお互いのことを思いながら過ごしたのだから。
逢わなくても、こうやって彼のことを考えるだけで温かい気持ちになれる。
それだけでいい。
そんな気持ち大切にしていこう。
結局、部屋に戻るのが怖くて、フロントに声をかけ、事情を話した。
話しながら、涙が溢れそうになる。
なんだか自分が演じているような気持ちになってくる。
本当は何でもないのに、弱い女を演じてる私。
そんな思いで一杯になった。
ベルボーイの方に部屋まで送って貰った。
チェックアウトの時も来ますからと言われたけど、部屋にいても落ち着かなかった。
部屋まで押しかけてくる可能性もある。
またベルボーイを呼び付けるのも嫌だったので、辺りを見回して部屋を出た。
なかなかエレベーターは来なくてドキドキした。
フロントに辿り着いた時、また安心して涙が出そうだった。
挨拶だけするつもりで、先程のフロントマンの所でチェックアウトした。
またベルボーイが来て、駅の改札まで送って下さった。
「場所柄、こういうこと多いのですか?」聞いてみた。
結構、女性からの苦情が多いらしい。
大概、相手はサラリーマンで、一見わからず真面目そうで、すぐに申告しない限り、どうしようもないらしい。
男の体格、髪形、盛岡から来てると行ってたことを伝えた。
ベルボーイと別れても、怖かった。
昨日まで、一人で歩いても平気だったはずなのに、怖くてビクビクして歩いた。背後に人が立つだけで、飛び上がりそうだった。
カウンセリングに訪れるのは、三度目なのに、駅から出ると頭が真っ白で、道が解らなくなった。
電話をして出口を聞いた。話をしていると次第に落ち着き、辺りを見回すと覚えのある風景が浮かんできた。
カウンセリングを終え、それでも向かいに座った人が、似ていてビクビクした。新幹線で隣に男性が座った時も嫌だった。
でも、それは自分の思い込みなのだと言い聞かせてるうちに穏やかになった。
私って、こんなに弱かったかな?そう思う。
今日、Kさんに逢う約束をしていた。
最初は、出来るだけ早く帰って、仕事を終える時間に合わせようと思っていた。でも、そのために仕入もせず、真っ直ぐ帰るのは、何か違っている気がした。
仕入に出掛け、予約していた時間を一時間遅れた新幹線に乗った。
最後に逢ってから、三カ月立つ。
久しぶりに逢えて嬉しい気持ちと、きちんと境界線が保てるなか不安な気持ちが入り混じっていた。
今までと一つだけ違うこと。
私と同じように、彼もまた八年前からずっと私のことを思ってくれてることを知ったこと。
私はそれについては、自分の気持ちは伝えていないけど、逢いたいってメールを交わしてるから同じことだろう。
複雑な気持ちでいると、逢えなくなったとメールが入った。
連結受信中で、それ以降が読めない。
残念だけど、それで良かったような、またまた複雑な気持ち。
でも、きちんと自分の用事を済ませたから良かったと思ってる。
もし犠牲にしてたら必要以上にがっかりしただろう。
二人とも逢いたかったし、楽しみにし続けていた。
理由はなんであれ、同じ気持ちのはず。
そんな風に素直に感じられる。
きちんと自分を犠牲にしないで買い物もしたから、裏切られた気持ちも、怨みも、腹立ちも、何もない。また逢える時に逢えばいい。
二人が逢わずに過ごした数年間の月日を思えば、なんともない。
それでも、同じようにお互いのことを思いながら過ごしたのだから。
逢わなくても、こうやって彼のことを考えるだけで温かい気持ちになれる。
それだけでいい。
そんな気持ち大切にしていこう。