★KEISUKE ALL STARS★

サザンオールスターズを愛するツッコミ男・青島佳祐!
愛と情熱を言霊に乗せて、いとしのあなたへ贈ります♪

福岡に行ってきたばい! 第二章 ~けそけそ~

2006年08月06日 | 日記
俺の名前は青島佳祐、あだ名はかっち。どうして
そう呼ばれているのかは今語るべきことではない。
何故なら今、俺はある物体と向き合ってるから!
(福岡に行ってきたばい! 第二章 ~けそけそ~)
特急から降りた俺は人の流れに着いていって迷子を
なんとか逃れた。そして、無事に乗り換え口に着き
新幹線に乗り継げると思っていた。
「乗り継ぎの方はこちらで~す」
駅員が手を挙げて誘導していたので近付いてみた。
「…な、なんじゃこりゃ~!」
そう、俺の目の前に現れたのは冷たい表情で客を
待ち受ける自動改札だった!恥ずかしながら俺の
住む松江の駅には自動改札などはないのである…。
「やべぇ、俺、やべぇ!」
とりあえず列から外れて後ろの方へと避難する俺。
手元にはチケットが三枚。どれをどういう風に
入れればいいのかさっぱりわからない俺は焦った。
次第に短くなっていく人の列。野球に例えるなら
ツーストライクに追い込まれた気持ちである。
「…どうする?」
あと三人、あと二人、あと一人…。次は俺だ!
「あ~、ちくしょう!いてまえ~!」
バットを振らなければ当たらないように、俺は
思い切って三枚まとめて自動改札へ入れてみた。
無情にも高速でチケットを吸い込む自動改札…。
果たしてちゃんと出てくるのか?俺は不安という
感情に押されながら歩を前に進め、自動改札の
排出口を見つめた。出てこい、出てきてくれ!
「シュゴ!」
「しゃ~!出た~!」
小さく笑った俺はチケットを手に取った。が、
あることに気付いた。二枚に減っているのだ!
「うおっ、なんか一枚減ったし!」
考えてみれば松江から新山口の特急券だけど、
そのときの俺は少し焦った。自動改札は怖い…。
というか、チケットが吸い込まれたことにより
特急券の値段がわからなくなり、出張費の計算が
面倒臭くなると気付くのはかなりあとの話である。
それから俺は無事に新幹線に乗り込み、博多駅を
目指すことになる。新幹線は確かに早く、JRに
勤めている友達に「やっぱ新幹線って早いな」と
メールを送ったところ、「お前が乗ってるこだま、
一番遅い奴だけどな(笑)」と笑われてしまった。
そんなこともありつつ、新幹線は九州へと入った。
そういえば、関門トンネルをいつ通ったのか全く
わからないまま、気付けば次の駅は小倉だった。
「っつーか、意外と九州も田舎だな~」
そう思っていたのも束の間、小倉はちょっとだけ
都会だった。でも、想像よりも大したことはない。
「こりゃ、博多も期待外れかも?」
しかし、博多は俺をいい意味で裏切ってくれた。
車窓に映る景色が高層ビル群になったかと思えば
高速道路のような道が何本も空に巡っていたのだ。
「と、都会!これが福岡ばい!」
俺は興奮のあまりに人が多い場所が嫌いだという
自分の体質を忘れて博多駅の構内を歩き回った。
というか、単に道に迷っただけだったりする…。
バス乗り場を探していてやっと着いたと思ったら
それはホテルと全く逆方向のバス乗り場だったり、
ちゃんとホテルに向かうバス乗り場なのだけれど
並んでいた列が隣の関係ない場所に向かう列で
バスを何本かやり過ごしたりもした。俺は手に
握った220円の乗車券を命綱のように硬く握り、
やっとのことでホテルに向かうバスに乗り込んだ。
「これであとは30分後に着くのを待つだけだ…」
そう思って安心していた俺に再び試練が訪れた。
それはバスが出発してから15分後のことだった。
「運転手さん、運転手さん」
運転席の後ろに座っていた俺はサラリーマン風の
おっさんと運転手の会話を耳にすることになった。
「なんでしょうか?」
「これって高速に乗る?」
俺は自分の耳を疑った。
「はっ?おっさんなに言ってんだよ。バスが
 高速なんかに乗るわけねぇだろ、あはは」
心の中でそう思いながら笑っていた俺は驚く。
「はい、もう次曲がったら乗りますよ」
「乗るのかよ!っつーか、バスが高速って!
 ちょっと待て!俺は何処に向かってるんだ?」
「お~、危ない危ない。じゃ、ここで下ろして」
そういっておっさんは慌ててバスを降りていった。
「おっさん…。俺を一人にしないでくれ~!」
心の中で叫んでも声は届かず、おっさんは渋滞で
並ぶ車の間を走り抜けていった。どうする、俺?
確かに俺はホテルに向かうバスに乗ったはずだ。
何度もネットで調べたじゃないか!最終的に俺は
自分を信じてみることにした。そして、本当に
高速に乗ってしまうバスに人知れず不安が募る。
「頼むから佐賀とか熊本に行かないでくれ~!」
俺の願いが通じたのか、バスは意外と早い段階で
高速を降りて俺はめちゃくちゃホッとしていた。
そんなときにバスの中にアナウンスが響いた。
「次はヤフードーム前、ヤフードーム前」
「ヤフードーム!」
野球少年・佳祐、そしてホークスファン・佳祐の
テンションは急上昇!さっきまでの不安は何処?
「すげぇ、ヤフードームだ!すげぇ!」
今まで見たドーム球場は出雲ドームしかない俺は
あまりのケタ違いの迫力に圧倒されてしまった。
そして、そんな興奮も冷めぬ前にホテルに着いた。
そう、ホテルからヤフードームまでは歩いて5分!
最高の立地条件に涙を零しそうになりながら俺は
二泊するホテルツインズももちへ足を踏み入れた。

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