スリルな朝

某日の朝、いつもの電車に乗り込むと、それは突然やってきた。

タイミングの悪さに我ながら呆れる。

明石駅から三ノ宮駅まで新快速で１７分。

発車してから約５分。

残り約１２分か・・・

過去の経験上、この程度なら十分持ちこたえられるはず。

最悪は車両を移るか、神戸駅で下車し、緊急措置をとれば良い。

などと冷静に分析をしていると、ふっとソレがやわらいだ。

いや待て！

安心するな！！

気を抜くな！！！

これは第一波が鎮まっただけなのだ。

次に必ず来るであろう、先ほどより大きな第二波に備えなくてはならない。

ポケットからハンカチを取り出し掌の汗を拭う。

車窓から鉄人２８号の後ろ姿が見えた。

ああ・・・もう新長田か、もう少しだ。

と、少し安心したのを体が察したのか、第二波が我が身を襲う。

ぐぅ・・・

やはり第二波の攻撃は尋常ではない。

鈍器で殴られたような痛みに目眩がする。

一行も進まない左手の文庫本が小刻みに震えている。

しかし大丈夫だ。

もう神戸駅を発車した。

あと２分程だ。

私のスペックなら余裕のはず・・・



だった・・・



元町駅と神戸駅の間で電車のスピードが遅くなった！


元町駅手前で完全に停車した！！

なにをやっているんだ！！！

とぼけた声でアナウンスが流れる。

信号確認のため少々運転を見合わせるとの事。


ヾ(・＿・；）チョットマテオイ‥


背中に冷たい汗が流れる。

限界が近い。

しかし、そこは漢だ水口、強靭な精神力で※脳内エンドルフィンを分泌させろ！
※バキ参照

電車が動き出した。

三ノ宮駅に着いた。

エスカレーターを早歩きだ。

信号がまどろっこしい。

無事アジトにたどり着いた。

某個室に飛び込んだ。




(*´Д｀)=3ハァ・・・



全てを開放した後の安堵感はまさに至福。

前日の夜に坂越産と北海道産の牡蠣を贅沢食べしたのが原因か。

こうして男の一日はスリルからはじまる。




と、最近はまっている作家の作風を真似て日常を綴ってみましたが、
ただたんに激しい下痢Ｐやっただけですわ。

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