【a peaceful day】
天気も良く、都合も良かったので、友人に会いに出掛けた。
江戸川区の平井駅。
ここに来るのは何十年振りか。
高校時代以来か、もしかして?
.....数年前にネットで知り合った、
ネコの写真で人気だった板橋君に久しぶりに再会。
かつて団十郎とぽんぽこが暮らした場所へと案内してもらったのだ。
いつか、行こうと思っていた場所だ。
私がどんな経緯で、板橋君のネコ写真に出会ったのかは、もうすっかり忘れてしまった。
ただ、彼の撮った、白黒ネコの団十郎は、とても印象深く、力強く、鮮烈に残っている。
彼の撮った白の多い三毛のぽんぽこは、儚く切なく、覚えている。
彼と彼女が住んで、そして短い生涯を過ごした場所に、一度は行かなくては、と、思っていた。
そうは思ってもなかなか時間が取れず......。
..........。
途中、チケット屋さんで可愛がられているQちゃんと会った。
呼んでみたものの、涼しい場所で風邪の匂いを嗅いでいて、それどころではないみたい。
商店街を通ると、洋品店の看板猫の、あずきちゃんに会った。
呼ぶと店の奥からすぐに出てきて、挨拶してくれた。
さすが、看板猫。
毛並みも良く、コロコロと太っていて、良いものを食べておるのだのう?
道中、何箇所か、地域猫に会いにいったけど、昼間の暑い時間帯のせいか、どこか涼しい所で昼寝をしてるのでしょう、姿を現さなかった。
さて、いよいよ川辺へ。
すると、団十郎亡き後の、川辺の人気者、ちゃあ坊が迎えてくれた。
板橋君が呼ぶと直ぐに出てきて
チョコチョコと後をついて来る。
その姿がなんとも映画チック。
信頼してるんだねぇ。
とても人懐こくて、私にも触らせてくれたので、橋の下の日陰で涼みながら、遊んだ。
その橋を渡って、向こう岸が、かつて団十郎とぽんぽこが暮らした場所だと。
ほんの少〜し、胸が熱くなるのを感じながら、橋を渡り、彼の、彼女の、過ごした場所へ。
暑い日差しの日だったけど、
穏やかな風が吹いたよ。
そこに、居たんだね......。