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生きる力は、いつも君の中に

子どもたちが人生の難しい課題に対して自分の答えをもち、強く正しく生活できるように~私たち大人のすべきことは?

南学の教育9

2016年05月24日 23時35分17秒 | 学校経営

[教室訪問のまとめ]
月に一度、各担任一人一人が、いわゆる特設の研究授業を行っていたのである。毎月、6回研究授業があった。さらに、おもしろいのは、児童が先輩の授業を参観するということ。もはや、南学には教室の壁はなかったに等しかったのである。
導入年の昭和41年の成果を次のようにまとめている。
○教室訪問に対する既成概念の束縛から解放され、新しい意味付けをする意欲が出始め、授業を公開し合う風潮ができ上がり、意見交換や批判活動も活発に行われ、人間関係も望ましい方向に進んだ。
○授業に対して、自分の考えをはっきりもって臨み、失敗してもこれを真摯に認め、言い訳をせず、原因の探究に当たり、批判に対しても反発すべき時には堂々と反発するといった活動が行われる。要すれば、授業に対する自信と、研究に対する謙虚さが態度に表れてきた。
○「授業を大切にする」考え方が、日常実践を積み上げる中で、より確実により厳しく吟味され、この成果を発表させ、行事等の実施においても、子どもを大切にする中で、全校一致して、取り組む体制ができる。

この記録から全体で教室訪問の成果を実感し、より組織的な研修体制の確立に向けて前進した様子がうかがわれる。
さらに、昭和44年記録を見るとこの教室訪問が定着し、研修の基盤となったことがわかる。

「こうした訪問活動が、研究の素材を提供し、先生方全員の授業に対する味方、考え方を共通の広場にまとめ、同一方向に同一歩調で研修が進められ、本校独特の研修体制をつくり、よい授業づくりの基礎となっている。」


 


毎日の日課

2016年05月23日 23時11分01秒 | 学力向上

教室を回ること!
学校のホームページを更新すること!
これを毎日の日課にしてます。

最近、授業を見て、いいなあと思ったこと。
○電子黒板等を活用し、教材や資料、生徒の作品などがわかりやすく提示されている。
○学習課題が導入において、明確に示され、生徒が1時間の授業内容を見通せる展開になっている。
○生徒の発表において、解答のみではなく、考え方や解答に至るまでの過程を説明させている。
○「終わったら、先生の所へもっておいで!」など、生徒の学習意欲を喚起する仕掛けを取り入れている。
○話すことや書くことなどの言語活動を教科の目標に応じて、適切に取り入れている。
○学習プリントなど、授業者がオリジナル教材を工夫している。

明日は花壇づくりをしなくちゃ!今年もひまわりを植えようと思う。


更新を怠っていました~南学の教育8

2016年05月19日 21時33分25秒 | 日記

更新を随分怠っていました。
これから、また、定期的に情報発信していきます。

(1)教室訪問の分類
 教室訪問の具体について説明する。教室訪問は、訪問者やその形態に等に応じて、5つに分類されている。
○計画訪問
各学級毎月1回実施し、全員参加を前提とする。指導案をつくり、事前事後の検討を行う。

○要請訪問
担任の要請に応えて、校長、教頭が訪問する。指導上の問題点を明確にし、解明に協力する。

○相互訪問
担任が相互に授業を見せ合い、問題点の指摘をし、共同解決に努力する。

○自由訪問
校長、教頭がいつでも自由に訪問し、問題点を探り、共に学習する。  

○児童を含めての訪問
計画訪問時に併せて、1年上の学年の授業を参観させる。

 


南学の教育7「校内研究」

2016年02月25日 21時26分37秒 | 学校経営

Ⅱ 「南学」の校内研究
「南学」の研究の内容や研究方法、研究体制等について、まとめる。教科の指導内容にかかわる部分については、当時の学習指導要領から現在のものが随分、変更になっていることから、今につながらないものもあるが、その他の内容については大いに学ぶべきであると考えるところである。

1 教室訪問
日常的な授業交流から研究授業等を次のように分類するとともに、毎日の授業においても実践研究の対象とし、組織的な研修を推進していたことがうかがえる。

昭和41年度からこの「教室訪問」が始まったが、導入については、かなりの論議を重ねたように思われる。その様子を記録したものを紹介する。

「よい授業を創造していくといっても、相互にどんな授業をしているのかを知っていない、またどの学級の子どもがどんな活動をしているか知らない中、いくら論議を重ねても実践上の諸問題は具体的に解決されない。教壇生活から離れている校長、教頭がこの教室補問を実施することによって、若い先生から学びとることが多いこと、さらに古い経験を紹介することによって、そこから新しい発想が生まれ、よい実践が生み出される等の利点を考え、かなりの反対を押し切って実施する。」
この記録から、これまで述べてきた校長のリーダーシップはもとより、当時の研修担当教員が力強く研修を牽引する姿がうかがえる。このことから、校長は自身の方針を真摯に受け止め、仲間を巻き込みながら組織的に研修を推進することができるリーダーを育てることが重要であると改めて感じるところである。


南学の教育6「特色ある学校づくり」

2016年02月25日 04時52分43秒 | 学校経営

5 特色ある学校づくり

私が印象に残っている南学の教育活動が2つある。
1つは、全校児童で行う行進。運動会はもとより、公開研究会の当日も参加者に披露していた。そのため、随分、全校での練習時間があったように思う。

2つめは、書道。高野校長が書道の大家であったことからの取組であろう。全道展等の大きな書道展の時期になると、全校書道の時間があり、全校児童で体育館に集まり、校長の全体指導の下、書を書いた。その結果、大きな賞をいただいた仲間がたくさんいたことはもちろん、学校としての賞も受賞していたと記憶する。

このような活動においても、校長がリーダーシップの下で、教職員が一丸となって組織的な取組を行っていたのである。


一人「ブレーンライティング」、そして「一人kj法」で来年度を構想する

2016年02月23日 22時07分04秒 | 学校経営

これまでの受けた研修の成果を生かして、来年度を構想してます。

北海道通信で記事になりました。


南学の教育5 「週案を通しての指導」

2016年02月22日 23時36分37秒 | 学校経営

(2) 週案を通しての指導

驚くべきことの一つに、各教職員が毎週、「週案」たる週ごとの指導計画を立案し、管理職に提  出していたことがある。「週案」につても、後で詳しく述べることとして、校長はこの「週案」に基づいて、先の教室訪問を行っていた。
この週案に対しても、校長は丁寧で、そして、各教職員のやる気を喚起する指導を行っている。「週案」に書かれていた校長のコメントを紹介する。

「前の週の計画で、変更の分の斜線や、理由付けが記録されているのはとてもよいことです。(S48.5.15)」

「この週案のきめ細かさが授業に生きているのです。(S48.5.30)」

「学級のめあてを学習の中で具体化しているその努力に敬意を表します。 (S49.2.6)」

また、週案の中の授業展開に対して、矢印を引き、「大変よいことです。調査(文字の読み書き調査)の結果を見せてください。(S48.5.7)」と評価している。

校長は、「週案」の一時間一時間にも目を通して丁寧に指導していたのである。 


南学の教育4

2016年02月21日 14時22分50秒 | 学校経営

4 校長の丁寧な指導
(1)教室訪問を通して指導
南学が研修を進めるに当たっての大きな柱に「教室訪問」がある。この「教室訪問」は、目的や訪問者等別に5つに分類されている。この5つの訪問の具体については、後に述べることとするが、この中の一つに、「自由訪問」がある。

これは、「校長、教頭がいつでも自由に訪問し、問題点をさぐり、共に学習する。」と定義付けられている。現在、教室相互に高い壁が感じられたり、教室のドアが閉ざされて見えたりする学校も少なくない。しかし、南学においてはそれは全くなかったのである。

高橋校長の後任であった高野良弥校長の教室訪問後のコメントの記録を紹介する。

「一日一日と学習の話し合いが、スムーズにいっています。今日の理科にもきめ細かさが認められうれしく思います。(S48.4.10)」

「鉛筆の持ち方はどうでしょう。書き方の時間だけでなく、書く時はいつも注意してください。(S48.5.4)」

「学習の躾がゆきとどいているので、いつ授業参観しても気持ちよく見せてもらっています。(S48.7.16)」

これらから、授業者のよい面を発見し、励ましを与える校長の姿が読み取れる。また、優れた授業者であったことも感じ取れる。

私は、これまで多くの学校の研究協議に参加してきた。その中で、校長が自校の研究する教科の知識に乏しく、結局、自身の経験に基づく根拠のない発言をされる場面も見てきた。

このようなことから、校長自身が学習指導や学級経営に精通するとともに、教職員と共に、さらには一歩進んで、学ぶ意欲をもって研修を深める必要があり、さらには、指導を的確に通すための教職員へ適切なかかわり方も重要であると考えるところである。


南学の教育3「校長としての広い視野」

2016年02月20日 09時57分48秒 | 学校経営

また、先の紀要の中から、引用する。

「南学は、東の空知の片隅の小規模校であるが、公開研の御案内を差し上げたところ、9月30日現在(開催日は10月9日)で、約22校、100名余りの会員の申し込みがあり、当日は、恐らく、130名ほどの参会者となるのではないかと予想している。その中には、3~5時間もの時間をかけて、来会される管内外の先生がおられると聞き、ありがたく感激するとともに、不思議に思う次第である。

名もなく、実践も貧しい本校に、100名余りの方々にお集まりいただけることは稀有なことで、思うに日ごろから実践に熱心な先生方、道を求めるに急な空知や他管内の同志の方々の意欲のあらわれであると見るより、ほかに考えようがないことである。

45年度に入って、すでに平岸小、赤間小、滝川第二小において、自主的な公開研が準備されていると聞き、空知全域に教育研究推進の機運が高まり、その花が開く前夜にある感を諸先生と共に抱くことは大きな喜びである。」

このことから、管内にとどまらず、全道規模で公開研究会が開催されていたことがわかる。また、自校の研究の充実のみならず、空知管内全体を牽引する意識をもち、管内教育の充実に対して大いなる喜びを感じていることを読みとることができる。

昨今、職員の多忙感や負担感を理由に、公開研究会を開きたがらない傾向があるが、南学は時間に余裕のある学校だったのか?決して、そうではない。先の川田先生は、「退勤時間には日付が変わっていた日も少なくなかった」とおしゃっていた。

さらに、研究の充実に向け、全職員に道内先進校への視察、代表2名程度の道外先進校への視察を毎年、計画的に行っていたと聞く。そのような中で、恵庭の島松小学校や、岩手県杜陵小学校の先生が共同研究者として名を連ねている。

このように、全道、全国的な規模で研究が進められたこと、空知の教育全体の充実を目指したことの背景には、校長が広い視野をもって学校経営を進める、全道、全国レベルの学校をつくるという情熱があったに違いないと思うところである。


南学の教育2「校長の明確な経営方針」

2016年02月19日 20時50分16秒 | 学校経営

先の紀要の中から、引用する。

「現高橋校長の着任挨拶の中に『よい子どもは、よい授業を進める中から育っていくものと考えている。私は今後皆さんと共に授業を大切にしていきたい。』という言葉があった。これが現在の本校研究の発端となる。」

このことから、うかがい知れることは、校長が着任時の挨拶から、自己の経営方針を職員一人一人に伝えたといことである。さらに、そのことが、「これが現在の本校研究の発端となる」とあるように、教職員一人一人の心に響き、具現化に向けて迅速に始動したということである。残念ながら、当時の経営計画等は手にすることができなかったので、具体的な経営方針等は知ることはできなかった。しかしながら、研究紀要等の中に、日常の授業交流を通して、短期的に授業改善を進めた記録、さらには、公開研究会を通して、長期的に研究の評価・検証、改善を図った記録があることから、「よい子どもは、よい授業を進める中から育っていくものと考えている。」という考えを基に重点化されていたものと考える。

私は、これまで、多くの学校の経営方針等を読む機会があったが、それらしい教育の専門用語が並べ立てられ、多少乱暴な言葉になるが、「どこの学校も同じ」「校長の情熱が感じられない」「具体的な策、目標の設定、検証方法等がわからない」という印象を拭い去れない。

学校づくりに当たっては、校長自身が情熱ある経営方針をもち、それを職員一人一人に確実に伝えることが重要であると改めて感じるところである。

 


南学の教育1 管理職の明確なリーダーシップと丁寧な指導「学校づくりの基盤となる校長の姿勢」

2016年02月18日 20時51分09秒 | 学校経営

Ⅰ 管理職の明確なリーダーシップと丁寧な指導

1 学校づくりの基盤となる校長の姿勢

昭和45年度10月9日に行われた公開研究会の研究紀要の中に、昭和43年、年度末の研修の場において、当時の高橋要校長は次のように助言したという記述がある。

「私たちは、授業実践を中心にして研究会を度々行ってきたが、私はそこに物足りなさを感じている。その一つに、私たちの発言はあまりにも相手をいたわりすぎていて、研究する上から見て厳しさが欠けている点が見受けられる。私たちの指向している研究がより正確であり、より客観性のあるものを求めているのであればある程、的確さに欠けたもの、不十分なものに対しては、もっともっと厳しい批判や指摘、また、意見が出されるべきである。私たちはその厳しさに耐え苦悶する中から、自らを肥やすものを吸収していくことが本当ではないのか…或る立派なものを産み出す仕事を志している時、厳しさに積極的に正対しないで、そこから何が産まれるのかの感が深い、創造的な仕事であればある程、自分の内部から求められる厳しさに、外部から要求される厳しさが加重されることから回避すべきではない。この厳しさに教師個人は勿論のこと、教師集団が力を結集して挑む時、その挑み方を導き出した考え方や、その実績に対しての批判に検討を加え、更に新しく意欲に燃えて挑み続けていく。こうした時、同生同苦、車座になって語る話は弾むだろうし、酌み交わす酒はさぞうかろうと思う」

もし、私が当時の南学の教員であったなら、凜とした気持ちでこの言葉を受け止めたことだろう。

東京都で初めての民間校長を務めた藤原和博氏は、著書「坂の上の坂」の中で、「今日の学校の多くは、『正解主義』『前例主義』『事勿れ主義』の三位一体に覆われている。」と述べているように、教職員が試行錯誤し、相互に切磋琢磨し、新しいものを生み出す機運に欠けているのではないか。それは、学校の姿と言うより、校長の気構えや姿勢がこの三位一体に覆われているのではなかろうか。

平成19年度から全国学力学習状況調査が始まり、以降、様々なことが学校に求められている。学校は変化しなければならない。しかしながら、変わらない学校もある。それは、「職員の輪を第一に」「様子を見る」などを大義名分にして、あたかも理解あるリーダーであるかのように振る舞い、何も変えようとしない校長の組織運営を含めた学校経営に要因があると考える。

校長の助言には、校長自身の新しい教育に挑み、創造しようとする、『前例主義』に陥らないという気概がある。

また、これだけの厳しい内容を職員に明確に伝えようとする態度にこそ、対教職員との関係において『事勿れ主義』に耽溺しないという覚悟がある。

このような校長の毅然とした姿勢こそが、学校づくりのスタートであり、これからの学校を支える基盤であると考えるところである。


励みになります!

2016年02月18日 20時31分22秒 | 学校経営

石狩教育局のホームページ

実践奨励表彰の記事、ご覧ください!


今日、来年の研究について協議した。「判断できる生徒」「望ましい人間関係を形成できる生徒」を目指して、授業はもとより、様々な教育活動を展開する。
今年の道徳を超えるものができそう!楽しみ!


「春」は必ずつかむ

2016年02月17日 08時40分49秒 | 学力向上

昨日から、いよいよ、多くの子どもたちが勝負の時!

自分との勝負に負けるな!自分をこれまでを信じて粘り強く!満点を目指すのではなく、合格点を!とエールを送りました。

「春」を必ずつかむ!
こんな気持ちで力を出し切ってほしいと強く願います。


栗山町立南学田小学校

2016年02月16日 22時09分47秒 | 学校経営

昭和45年に僕が入学した南学田小学校について紹介したいと思う。

はじめに

もし、「どんな学校づくりをしたいのですか」と問われたなら、私は迷わず、こう答えるだろう。「栗山町立南学田小学校のような学校をつくりたい」と。
この「栗山町立南学田小学校」は昭和45年私が入学した小学校である。当時、児童数が200名程度の小さな学校であったにもかかわらず、「南の学習院」と呼ばれ、毎年、開催されていた公開研究会には、100名以上の参加者がいた。北海道空知管内が、「教育王国空知」と称せられていた時代、その代表となる学校が、通称、「南学(なんがく)」である。
私の1年生当時の担任の先生、川田澄子にお会いした。私は、率直に「なぜ、南学が小学生の私にでも記憶に残る教育活動が行われた学校であったか」と尋ねた。
先生は、こうおっしゃった。「管理職の明確なリーダーシップと丁寧な指導」「職員相互の厳しい研修」と。そして、当時のガリ版刷りの2冊の研究紀要等をくださった。
私は自分の記憶とこの2冊の紀要を手がかりに、「管理職の明確なリーダーシップと丁寧な指導」「職員相互の厳しい研修」を紐解き、現代の学校の状況と関連付けながら、これからの学校づくりの方策を具体化したいと思った。そして、今、勤務する自分の学校を「南学」のような、生涯児童生徒の心の中で輝き続ける学校にしたいと考えた。

 

 

 

 


英語でのスピーチ

2016年02月08日 20時24分40秒 | 日記

アメリカからの中学生の受け入れ。
集会で、英語でスピーチ。原稿を作るのにも数時間。繰り返し練習……。

さあ、本番。「experience」が噛む。言い直そうとしたら、また、噛む。
噛む、噛む、噛む。参りました。

英語はしっかり学習すべきです。