近代日本の最初に農民層が大きく関わった政治運動が自由民権運動です。H.ノーマンや鈴木安蔵(終戦直後の憲法研究会のメンバー)は明治初期の自由民権運動に日本デモクラシーの源流を見出しています。
映画「太陽と月と」はこの源流に着目し日本国憲法の制定までを、歴史の中で埋もれ隠された水脈を溯るように描いています。戦後の憲法が占領国に押し付けられたものではないということを証明するためです。
明治初期、各地に起こった自由民権運動は国会の設立を要求するとともにそれぞれの地域で、富裕な豪農層などに支えられた学習サークルを持ち、政治の在りかたなどを論じ合っていました。そのような勉強会の中から多くの私擬憲法草案がつくられていきます。現在残っているもので最も民主的とされる憲法草案は土佐の植木枝盛が編んだ『東洋大日本国国憲按』です。植木枝盛は高知の武士の出ですが、彼の思想は人間の権利として自由平等を徹底的に推し進めていて、当時としては最もラディカルなものでした。
映画「太陽と月と」第1部(明治編)は植木枝盛の『東洋大日本国国憲按』と千葉卓三郎の編んだ『五日市憲法草案』について詳しく描いています。『五日市憲法草案』は1968年に東京経済大学の色川大吉教授を中心とするグループによって武蔵五日市(現あきる野市)の農家の土蔵の中から発見されたものです。この2つの案に日本国憲法の源流が見て取れると言われているからでした。
映画「太陽と月と」はこの源流に着目し日本国憲法の制定までを、歴史の中で埋もれ隠された水脈を溯るように描いています。戦後の憲法が占領国に押し付けられたものではないということを証明するためです。
明治初期、各地に起こった自由民権運動は国会の設立を要求するとともにそれぞれの地域で、富裕な豪農層などに支えられた学習サークルを持ち、政治の在りかたなどを論じ合っていました。そのような勉強会の中から多くの私擬憲法草案がつくられていきます。現在残っているもので最も民主的とされる憲法草案は土佐の植木枝盛が編んだ『東洋大日本国国憲按』です。植木枝盛は高知の武士の出ですが、彼の思想は人間の権利として自由平等を徹底的に推し進めていて、当時としては最もラディカルなものでした。
映画「太陽と月と」第1部(明治編)は植木枝盛の『東洋大日本国国憲按』と千葉卓三郎の編んだ『五日市憲法草案』について詳しく描いています。『五日市憲法草案』は1968年に東京経済大学の色川大吉教授を中心とするグループによって武蔵五日市(現あきる野市)の農家の土蔵の中から発見されたものです。この2つの案に日本国憲法の源流が見て取れると言われているからでした。