テラじいさんの魔法 その５

今になって思ったのですが、FF4のテラの純粋なファンの方が……。
いやいらっしゃらないでしょうけど、もし！訪問されていたら……スミマセン。

今後もむちゃくちゃなことさせますんで…悪しからず。




ねぇ、朝って起きたらまず何する？



ワシはおしっこじゃな。



…………ふぅ～。



だーいじょぶじゃってぇ！　こうやってバシャバシャすれば薄まるからのーっ！



あ、てかそんなことより、この煤汚れはホットタブじゃ落ちんことが判明したっ！



素直にシャワーを浴びるかのぉ～。


◆◆◆



やっ！　ワシじゃが？！



あっはっは！　テラのじじいったらまーた変な服着やがってってか？

もうな、ワシのタンスにはこういうのしかないんじゃよ！　ゴメーンネッ！

でも案外イカすじゃろ？　え？　何？



やだぁ～　どこ見てんのよぉ～！？


◆◆◆



さてさて、散歩でもしてくるかのぉ～！



よしよし、今日もお隣りさんち、建ってるわ。



あ、やべっ！　朝ごはん食べて来るの忘れちょった！



でも大丈夫。　ポケットに入れてきたレタスがあるもの！



……あれ？

これ昨日ワシが爆破しなかったっけ……？



ま、いいや。
読も。　「コボボちゃん」だけ読も。


◆◆◆



今日はもうちょっと遠くへ行ってみるかのぉ～。



ふぅ～…。　だいぶ歩いたのぉ。



ここはぁ……なんじゃ？　公園かの？



……墓地じゃな。

なんでワシんちの近くって墓地ばっかなんじゃ……。



静かでイイところじゃが、いかんせんつまらんの……。

帰りの道もあるし、新しい魔法覚えなきゃじゃし、ボチボチ帰るとするかのぉ。

(ピクッ)

……墓地からボチボチ帰るってか！　ンプッ



ねぇ。



ワシ、墓地からボチボチ帰ろうかと思ってるんじゃけど。



(ほりゃ！笑えっ！笑ってしまえっ！　そしてお友達になろっ？)



ワシ、墓地からボチb…………ンねっ。


◆◆◆



あーもっ！　だから人間ってキライじゃよっ！



さて、と。　やるかの。



えー…と、今日は何を覚えようかのぉー…。



ふむ。　これなんてどうじゃろ？　「エンチャント」。



いいねいいね！　これはもう完全に良いムードがつきそうじゃの！



え？　なになに？　「このページをこするとラベンダーの匂いがします」じゃとぉ？

どれどれ…。

(コスコス　コスコス)



(クンクン　クンクン)

……え？　なんも匂いしないけど……。



やだっ！　「嘘だバーカ！」って書いてある！　恨めしいっ！　この本大っ嫌いっ！


◆◆◆



ふんっ！　嫌いじゃけど、ワシ天才じゃから、覚えちゃったもんねっ！

……あてかお腹すいてきた。　「エンチャント」を試すのは腹ごしらえしてからじゃのっ。



うっふぅ～♪　これこれ！

「ごはんですよ！」ってあるじゃろ？
あれのな、残りが少なくなった状態に水をちょびっと入れるんじゃ。
そうすっとな、薄口だけど量が増えるから、まだまだ「ごはんですよ！」楽しめますよ！っていうな、
そういう貧乏性の、ウン、あれじゃ。

あれを食パンに塗ったやつじゃ、コレ。



(…………不味っ)


◆◆◆



ほいじゃ、「エンチャント」やってみるでのっ。



エンチャントーッ！

ハッ！　(パフッ)



……あれ？



Cats！！



…って　やってる場合かっての…。

もっかいじゃ。



エンチャントーッ！

ホッ！　(ポコンッ！)



(デュクシッ！)

あんっ！　またこれっ！？



……んー？

でもなんか、思い出してきたぞー…。



はいはいはいはいっ！　そーじゃったっ！　ハイそーじゃったよっ！

「エンチャント」ってのはあの魔法の本に向けて唱えないといけないんじゃったよっと！


◆◆◆



おしっ。　ほいじゃ改めてやってみるかの。



ンンンッ！



エンチャントーッ！



(ビビッ　ビビビッ！)



どれどれ？　(ワクワク)



…………え？

なに？　本が勝手に魔法唱えてるんだけど……。



(ビリビリッ！)

うわっ。　雷出よった。



Cats！！



っておいバカ。　やってる場合かっての。

※「エンチャント」をかけた状態の本の近くにいると、勝手に「アニマル・フリーダム」が
　発動するようです。　しょっちゅう「Cats!!」やっておりました。



……なんじゃこれ。　ちっともおもしろくないんじゃけど……。

(モヤモヤ　モヤモヤ)



ほ～ら。　ワシのモヤモヤが始まったぞぉ～。

(モヤモヤ　モヤモヤ)

ンふっ♪


トルネドッ！

ギュルギュル～ン！



……あー。　ワシって超バカ。　自分に魔法かけてんのっ！

いきなり瀕死っ！。

あー！　ヤダもう。　てかワシって意外と恐い魔法覚えてる憎たらしいコンコンチキじゃなっ。

(モヤモヤ　モヤモヤ)

実はの、この本から習得できる魔法はもうこれ以上無いんじゃ！

(モヤモヤ　モヤモヤ)

えぇ～いっ！　こうしてくれるわっ！


ファイガッ！

ドーーーンッ！



…………あら？　爆破しないの？



Cats！！



ンふっ！　今のは魔法関係ないのっ！　自分でやってみたの。

……ま、いっか。　また使うかも知れんでの、あれはあのままにしとくかの。

※「エンチャント」は今まで習得した魔法をおさらいする際に、予め本に向かって魔法をかけて
　おくことによって、それらをより成功しやすくする補助的な魔法のようです。
　というか、行き当たりばったりすぎて、筆者もよくわかっておりません…。


◆◆◆



はぁ～……。　なんだかんだでモヤモヤも晴れたことだし、今日はここに寝ようかの。

一緒に寝ようなぁ～ギルバート。　なぁ～セシル。



……あぁ～。　なんか今のワシの形どっかで見た覚えあるぞぉ～……　なんだったかｎ……Zzz　Zzz






つづく