アジアラウンド第二戦となるマレーシアGP
が開催され
■ セパンインターナショナルサーキット
(5,543km)
でのセッションも2日目を迎えました。
今回、日本のスーパーフォーミュラ
に参戦しているピエール・ガスリー選手がト
ロ・ロッソからレースドライバーとしてデビ
ューしています。過去に小林可夢偉選手が着
けていたカーナンバー10でセッションに挑ん
でいます。また、トロ・ロッソは、カルロス
・サインツ選手(トロ・ロッソ)に代えてシ
ョーン・ゲラエル選手をフリー走行1回目に起
用しています。
さらにザウバーはシャルル・ルクレール選
手、ハースはアントニオ・ジョヴィナッツィ
選手、ルノーはセルゲイ・シロトキン選手と
サードドライバーがステアリングを握ってい
ます。
初日の昨日は、FP1は豪雨に見舞われ、30分デ
ィレイとなる中、ウェットのコンディションで
セッションは始まります。インストレーション
ラップ後に、マシンの動きはありませんでした
が、その後インターミディエイトでの走行が始
まり、各マシンがドライに変わるコンディション
の中、インターミディエイトの走行のみを行って
いました。今回フェルナンド・アロンソ選手(マ
クラーレン・ホンダ)がハローのテストを行って
いました。このセッションでは、マックス・フェ
ルスタッペン選手(レッドブル)がトップタイム
をマークしており、2番手タイムはダニエル・リ
カルド選手(レッドブル)がマークしていました。
3番手タイムはここで最年少ポール記録を樹立した
フェルナンド・アロンソ選手(マクラーレン・ホ
ンダ)が着けています。チームメイトのストフェ
ル・バンドーン選手(マクラーレン・ホンダ)は
12番手タイムとなっています。
4番手にキミ・ライコネン選手(フェラーリ)、5番
手にはセバスチャン・ベッテル選手(フェラーリ)
とフェラーリ勢が続き、6番手にルイス・ハミルトン
選手(メルセデスAMG)、7番手にバルテリ・ボッタ
ス選手(メルセデスAMG)とメルセデス勢が続いて
います。
午後に入ると天候が回復し路面状態もドライに
向かい午前のセッションとは異なるコンディショ
ンとなりました。FP1で走行数が制限されたことも
あり、セッション開始早々に各ドライバーが積極
的に周回数を重ねてていましたが、残り20分を切
ったところでロマン・グロージャン選手(ハース)
がターン13で右リアタイヤがバーストしてウォー
ルにクラッシュし、赤旗中断とりました。
事故の原因となった排水溝部分の修復に時間
がかかることが予想され、セッションはそのまま
早めに切り上げられています。
FP2では、ここでの最多優勝記録を保持するセ
バスチャン・ベッテル選手(フェエラーリ)が
1'31.261をマークし、FP2にしてコースレコード
を更新しています。そして、0.604秒差で2番手
にキミ・ライコネン選手(フェラーリ)が続き、
フェラーリがドライコンディションのセパンで
速さを見せています。
3番手にはダニエル・リカルド選手(レッドブ
ル)、4番手にはマックス・フェルスタッペン
選手(レッドブル)と、午前中にウェットでバ
ランスの良さをみせていたレッドブル勢が続い
ておりいます。
そして、5番手タイムはここで過去に最年少
ポール記録を樹立したフェルナンド・アロンソ
が選手(マクラーレン・ホンダ)が入り、ウェ
ットでの午前中に引き続き、ドライコンディ
ションでも好パフォーマンスをみせています。
チームメイトのストフェル・バンドーンは13
番手タイムをマークしています。
6番手にはルイス・ハミルトンが選手(メルセ
デスAMG)、7番手にはバルテリ・ボッタス選
手(メルセデスAMG)とメルセデス勢が続いて
いますが、両ドライバーともコースオフを喫す
るなどマシンが決まっていないようでした。
今回、ダニール・クビアト選手(トロ・ロッ
ソ)に代わって今回のF1マレーシアGPでF1デビ
ューを果たすピエール・ガスリー選手(トロ・
ロッソ)は15番手タイムを記録しており、チー
ムメイトのカルロス・サインツ選手(トロ・ロ
ッソ)を0.61秒上回るタイムをマークしていま
す。
今回がF1発ドライブのピエール・ガスリー選手(ト
ロ・ロッソ)は9番手タイムとトップ10入りを果た
しています。また、フェリペ・マッサ選手(ウィリ
アムズ)はマシントラブルによってタイムを記録す
ることができませんでした。
このコースの特徴と言うと、やはり、スタンド
を挟むようにレイアウトされたホームストレー
トとバックストレートです。
このストレート部分がDRSゾーンとなってお
り、バックストレートエンドのコーナーを省い
た2本のストレートで可変リアウイングを利用
できるため、ターン14~ストレートで加速して
ターン15で抜くとか、そのコーナー出口からコ
ントロールラインまでがDRS1で、二つ目はホー
ムストレートのコントロールラインからターン
1の手前までとなっています。
日中のレースですが、赤道直下の熱帯なので
気温が高く、スコールに見舞われるとレースが
できなくなるほど雨が降りますが、2009年にレ
インタイヤを履いても無理が来るほど雨が降り、
セーフティーカーについていくマシンがスピン
するほどの状態に至ったため、赤旗中断でキャ
ンセルとなりました。また、レース周回が75%
未満であったため、F1史上5回目、1991年のオ
ーストラリアGP以来のハーフポイントレースと
なりました。
このサーキットは少し特殊で、最終コーナー
は左ターンで、1コーナーは右ターンの為、イ
ン側の偶数グリッドはラバーが乗りやすく優位
になるという特性が過去に存在していましたが
2011年からフロント・ロウがポールポジション
よりも優位になるような状況に配慮して、イン
側が帰趨グリッドになっています。
■ コースレイアウト
1コーナーのパンクーラウトシケインは右に大
きく回り込んで左に切り返すコーナー。1コー
ナーでインに飛び込んでも次の切り返しでアウ
トに変わるため、激しいバトルが行われます。
高速の3コーナーを抜けて右の4コーナーも
オーバーテイクポイントとなります。
高速S字を通過し、鈴鹿サーキットのデグナー
のような直線付き複合コーナーを抜けて短い
直線へ向かい、ヘアピンの先は中速コーナー
が連続します。13・14コーナーはアウト側に
荷重を残しながら旋回するため、アンダース
テアが生じやすくなっています。
14コーナーを抜けるとセパン名物である2本
のロングストレート区間へ。14コーナーの脱出
でスピードを乗せると、バックストレートでオ
ーバーテイクのチャンスがあります。
2本のストレートに挟まれたヘアピンである最
終コーナーを抜けて1周となる。当然ヘアピンも
脱出によって1コーナーでのオーバーテイクが可
能となります。
■ タイヤ
今回、ピレリは
■ ミディアム(白)
■ ソフト(黄)
■ スーパーソフト(赤)
を用意しており、指定タイヤの3本を確保して
残りの10本を自由に選択できるわけですが、今
回もドライバーでタイヤチョイスが異なってい
ます。ウィリアムズ勢とマクラーレン・ホンダ
勢はスーパーソフトを10セット選択しており、
最多となっています。それぞれ、ソフトx2、
ミディアムx1と言う選択になっています。
そしてフェラーリ勢、ルノー勢、マックス・
フェルスタッペン選手(レッドブル)がスーパ
ーソフトを9本で、ソフトx3、ミディアムx1と
言う選択になっています。そして、フォース・
インディア勢、トロ・ロッソ勢、ダニエル・リ
カルド選手(レッドブル)がスーパーソフトを
8本でソフトx4、ミディアムx1と言う選択になっ
ています。他のドライバーはスーパーソフトを
7本にしていますが、ソフトやいやが5本と4本の
選択の差があり、
【 7/5/1 】
■ ルイス・ハミルトン選手
(メルセデスAMG)
■ ロマン・グロージャン選手
(ハース)
■ パスカル・ウェイレイン選手
(ザウバー)
【 7/4/2 】
■ バルテリ・ボッタス選手
(メルセデスAMG)
■ ケビン・マグヌッセン選手
(ハース)
■ マーカス・エリクソン選手
(ザウバー)
となっています。
■ 記録
ここでの優勝経験者は現役ドライバー
だと
2003年 キミ・ライコネン選手
2005年 フェルナンド・アロンソ選手
2007年 フェルナンド・アロンソ選手
2008年 キミ・ライコネン選手
2010年 セバスチャン・ベッテル選手
2011年 セバスチャン・ベッテル選手
2012年 フェルナンド・アロンソ選手
2013年 セバスチャン・ベッテル選手
2014年 ルイス・ハミルトン選手
2015年 セバスチャン・ベッテル選手
2016年 ダニエル・リカルド選手
となっており、セバスチャン・ベッテル選
手(フェラーリ)が最多優勝となっていま
す。
コースレコードは、2005年にフェルナンド・
アロンソ選手がルノー時代にマークした
【 1'32.582 】
となっており、決勝ベストラップは、2004年
にマクラーレンに在籍中のファン・パブロ・
モントーヤ選手がマークした
【 1'34.223 】
となっています。
現在の最年少ポール記録はセバスチャン・
ベッテル選手(フェラーリ)が保持してい
ますが、2013年のマレーシアGPでフェルナ
ンド・アロンソ選手が当時ルノーのマシン
で最年少ポール記録を樹立しています。
昨年のレースは、メルセデスAMGはフロン
ト・ロウを獲得し、決勝レースでは、序盤か
ら荒れた展開となりいきなりセバスチャン・
ベッテル選手(フェラーリ)とニコ・ロズ
ベルグ選手(メルセデスAMG)が姿を消す展開
となり、ルイス・ハミルトン選手(メルセデ
スAMG)がトップで走行していましたが、ま
さかのマシントラブルで、リタイア。その後
方で走行していたレッドブルの二台によるバ
トルが展開されますが、ダニエル・リカルド
選手(レッドブル)がトップを守り切りトッ
プチェッカーを受け2016年シーズン初優勝を
果たしています。二位にはマックス・フェル
スタッペン選手(レッドブル)が着け1-2フ
ィニッシュを飾っています。
初日は天候とアクシデントでセッション
が短縮されていましたが、フェルナンド・
アロンソ選手(マクラーレン・ホンダ)が
ウェットとドライの双方で上位のタイムを
マークしているため、いい流れで初日を終
えています。また、ウェットではレッドブ
ル勢がいいパフォーマンスを出しており、
ドライでは、フェラーリ勢が速さを見せて
いるため、二日目のセッションも気になる
ところです。シンガポール同様にメルセデ
ス勢は初日のセッションは苦戦している状
態があり、セッションの短縮がどう影響し
てくるのかも気になるところです。
マレーシアGPのスケジュールですが、
【 9月30日(土)】
■ フリー走行 3
14:00~15:00(15:00~16:00)
■ 公式予選
17:00~18:00(18:00~19:00)
【 10月1日(日) 】
■ 決勝(56周)
15:00~(16:00~)
となっています。今年も、ライブ中継は有償
放送のみとなっており、CSのフジテレビNEXT
とオンデマンドのDAZNのみとなっており、
【 9月30日(土)】
■ フリー走行 3
14:55~16:10
■ 公式予選
17:50~20:00
【 10月1日(日) 】
■ 決勝(56周)
15:30~18:50
となっており、二日目の今日はポールポジショ
ンの決まる公式予選が行われます。