■ 一人綴り

イロイロやってますが、停滞中。(モノが出来たらアップする感じですから...。)更新はしますが数が減るかも。

■ 4K

2013年02月20日 | ○ Audio-Visual





 今年に入り、KDDIとJ:COMが既存のMEPG-4 AVC/H.264
よりも圧縮率の高いコーディックを利用して4ch分のバンド
幅を利用して

 ■ フルHD
 ■ 4KUHDTV
 ■ 8KUHDTV

のソースを同時配信する事に成功しています。現在、この次
世代の映像については、ビットレートが爆発的に高くなる事
から、既存の放送で利用しているMPEG-2_TSやビデオカメラ
などでも普及しているMPEG-4 AVC/H.264よりも高圧縮なコ
ーディックが必要とされています。流石にカムコーダで撮影す
るコーディックと放送用のコーディックは異なるので別の話な
んですが、放送の場合、バンド幅があり42Mbpsとかが上限な
ので、実は、業務用カムコーダで撮影している4:4:4のMPEG-2
とかはビットレート的に流せなかったりします。w

 現行ではBSデジタルが24Mbps(実はDVカムのDVコーディ
ックと同じ位のレートが振ってあります。)のMPEG-2_TSなん
ですが、4Kと言うと単純にこの4倍のレートが必要となります
し、スーパーハイビジョンと呼ばれている8KUHDTVに関しては
16倍のレートが必要になります。そうなると、そんなモンがフ
ツーに流せる訳もないのでコーディックモもっと高圧縮で利
便性の高いモノ(これは汎用性も含めです。やはり、普及しな
いと使えませんからねぇ。)である必要があります。

 この高圧縮コーディックですが、H.264に続く次世代規格
としてHEVC/H.265が存在しているのですが、これが現在使
われているMPEG-4 AVC/H.264の倍以上の圧縮率を持ち
処理もそんなに重たくないコーディックと言われています。

 多分、4Kとかも何かしら圧縮コーディックが必要になる訳
ですが、今後の次世代の放送のロードマップは、今年度末ま
でには取りまとめが終わるようで、いよいよ高解像度ソース
の時代が来る感じです。

 オーディオビジュアルの世界では、放送よりも先に高画質
を楽しめる物が提供されるのですが、これは、目指している
モノが、劇場だったり、ライブハウスやホールのようなモノだ
ったりするからです。
 
 放送は公共の電波ですから、広域に伝送する物なので安
定性と品質のバランスになります。と言っても明らかにアナ
ログよりも綺麗になっている状態を見れば、放送その物がど
れだけの変化があったのかは一目両全です。

 ただ、そうは言っても、やはり、放送とは基準が平面です
からサイドバイサイドで映像を流す状態になったりしていま
すし、それ以上のソースを見ることは出来ません。

 それ以上のソースとは何か?と言うと、Blu-Rayで使われ
ているハイレゾなオーディオとか、劇場で見る事のできる4K
や4Kの3Dとかもそうだったりします。

 流石に、放送がそうなる為には、地デジの時みたいに局が
撮影器材から編集機材から何から何まで入れ替えを行って
さて放送やりますよ!で成り立つ代物ですから、やはり、映画
館とかの真価よりは後になる訳です。アレはプロジェクターの
入れ替えを行えば、フツーに配給されてくる映画を流せる訳
ですし、しかも3Dに対応させていれば3D上映も出来る訳です
から。しかし、局と言うのは受注かけている番組もありますが
実際、
 
 『 自前で全部作っている 』

ので、映画館のようには行きませんし、報道のメディアと言う
特性もあるので、やはり、エンターテイメントに特化しソレと
比較すると民放と言うのは、やはりタイムラグがある訳です。

 なので、BSデジタルは確かに綺麗ですし、CSも綺麗な映
像になっているのですが、IMAXの映像と比較するとやはり
メディアの差が出てしまう感じあります。

 シネコンなどの映画館では2Kのプロジェクター(4K非対
応の場合)なので、実はBlu-Rayと解像度が似ている感じ
ですから、ホームシアターと言うのも映画館のように見える
状態になってきたのですが、オーディオビジュアルの世界で
フルHDと言うのは、Playstation 3の登場前からありまし
たから、実は、放送よりも先を言っている訳です。

 この理由はごくごく簡単で、一方は毎日配信するモノを作
りその企画が定まった物であり、もう一方は個人の趣向で、
コストをかければどこまでも高レベルなモノを得られる分野
だからです。

 そういう意味では、オーディオビジュアルの製品と言うの
は 『 家庭で劇場や映画館を再現する 』 と言うコン
セプトの代物なので、やはり、レートに制約のある放送とは
異なる訳です。

 そんなオーディオビジュアルの製品ですが、フラグシップ
製品は4K&4Kの3Dに動いている感じです。プロジェクターの
分野では4K+フルHDの3Dと言う製品が出ているのですが、
近年のディスプレイの展示会を見てみると、各メーカーが、
近日発売の4Kパネルを展示しています。

 壮観が得ると、表示は4Kにシフトしていくのは確かだと
言えます。また、ソニーのレコーダーはアプスケーリングで
4Kに対応するなど表示をする上でもそうした工夫がされて
いる製品も出ています。

 流石に撮影器材はフルHDでも高品位な画質を求めて
いくと高くなるのですが、実は4Kのカメラと言うのはNABと
かでフツーに展示されています。メーカーサイトにも掲載さ
れていますが、キャノンのEOS CINEMAシリーズもそうです
しEOS 1DCもそうした製品だったりします。独自形式で保存
するモノには、ソニーのF55/F5なども出ています。

 流石に、コンシューマの4:2:0のAVCHDとかとは全然異
なり、BNCとXLRで繋ぐ感じですから、家電とは物が異なる
のですが、4Kのソリューションも出始めています。

 そして、いよいよ日本時間で明日の朝8時には、ソニー
から次世代機の発表があるようですし、コンシューマでの
4Kの牽引約として動きそうな製品が登場しようとしていま
す。

 コンシューマのプレイヤーと表示機材の双方で4Kが整
っていきそうな雰囲気ですが、解像度だけで言うと、PCと
言うのはムリをすれば凄まじい解像度まで大丈夫になる
シロモノで、実際、ディスプレイアダプターを複数刺して、
ディスプレイを複数繋げば、8K位の解像度は表示可能だ
ったりします。ただ、単一で高解像度なパネルと言うのが
ないので、それが出来ていないのですが、意外と対応し
ているシロモノと言うのはソレだったりします。

 ただ、QFHD/30MHzと言うのはクリアしているのですが、
60MHzと言う60Pで表示するモノに関して言うと、環境を選
ぶ感じです。

 この場合、現状のグラボでは、

 ■ DisplayPort DualLink
 ■ HDMI 300MHz

と言うのが対応しているのですが、既存の製品で見てみる
とHDMIは4本必要な感じで、DisplayPort(Thunderbolt
含む)も接続方法を選ぶ感じですが、1本でつながる感じで
す。

 HDMIもQFHD/60Pを一本のケーブルで伝送する方式の
策定をしていますが、製品待ちと言う感じです。こう言うの
が揃ってくると、PCでコンテンツ作って流すという事も可能
になるようにも思います。

 では、4Kのディスプレイと言うのはどんな感じかと言うと
NANAOが受注生産のような感じですが、100万越えてる製
品をリリースしているのですが、アキバに先日

 『 PN-K321 』(40万弱)

と言うのが出ていました。完全に受注販売なんですが、こ
の製品はシャープのIGZOを使ったモノで、

 ■ HDMIx2
 ■ DisplayPort x1(マルチストリーム)
 
にてQFHDの映像出力を可能にした製品となっています。
この条件は60p出力の内容なんですが、30Pの場合、HDMI
は既にサポートしていますから、グラスレスREGZAもそうで
すが、対応はしています。

 ただ、60Pとなると、グラフィックボードを選ぶので結構
高い製品でワークステーション用のモノになりそうな雰囲
気はします。

 ただ、対応製品の情報などは皆無なので、ある意味人
柱的な製品とも言えます。w

 しかし、PCの世界でもこうした4Kのパネルが登場し初
めているのを見ると、数年後にはっ普及価格帯に落ちて
るんじゃないだろうか?と言う気もします。

 フルHDのディスプレイも当初はバカ高かったのですが
今は低価格な製品だと1.2万とかで出ている状態ですし
(しかもIPSパネル)むしろ、画素密度の高い製品が増え
ており、10インチ台でも驚きの解像度だったのですが、今
年はその1/4のサイズの5インチパネルでフルHDが出て
います。

 そう考えると、フルHDと言うのは普及した解像度と言
える訳ですが、映像は更なる上の解像度に向かっている
と言えます。

 ちなみに、この4KUHDTVと言うのは800万画素近辺の
解像度ですから、写真レベルの映像が動く感じのモノで
あり、8Kに至っては、デジタル一眼レフを越えて中判のよ
うな解像度の映像だったりします。そう、ハッセルブラッド
や645Dの世界です。

 そう考えると、人の網膜の得られる情報以上の物が映
像として提示される訳ですから、映像は更に上のグレード
のモノへと昇華され提供されてくるとも言えます。

 4Kの編集環境と言うのは、コンシューマではも使えるモ
ノだと7万弱のノンリニア編集ソフトとワークステーションと
言う構成になるのですが、既存のソリューションはフルHD
を視野に入れたソリューションなので、今後はもう少し上の
アクセラレーションボードや機材なども増えてくるのかも知
れません。

 ちなみに、今年出るIntelのHaswellのIGPも4Kサポー
トと言う内容が示されています。

と言うか、流れがiMacみたいな一体型製品が増えてる
状態があるので、Intelサイドがモバイルに力入れてりみ
たいで、モバイルのを見てみるとAMDのTurbo Coreみた
いにスレッド数が多くても効くような機能があります。

Core i7は8スレッドなんですが、Turbo Boostの1コアの
時に比べ4コア状態でも200MHzダウン程度のパフォーマン
スで動くとされています。下位製品のCore i7 3800QMでも

 ■ 定格:2.7GHz
 ■ TB時:3.7GHzとな
 ■ 4コアTurbo:3.5GHz

となっています。この内容は、Intel MACに適応された場
合だと、ノートもそうですがディスプレイ一体型製品も同じ
仕様になると言えます。興味深い内容ですよね。

 つまり、未来のMACはHaswellが使われた場合、

 『 自動的に4Kサポート 』

となります。

しかもDisplayPortは4K出力対応なので、MAC側が60M
Hzで動くようにすれば、フツーに30p/60pで動く環境も整う
感じです。

 ちなみに、Thunderboltと言うのはmini DisplayPor
t互換なモノですから、FireWireとIEE1394と同じような
感じですね。

 そう考えると、6月以降(Haswellはその時期なので)に
はPCのIGPで4Kサポート(30MHzは特に。多分、今年中には
60MHz対応のHDMIもどうにかなってそうな気がするので、
そうした製品も並ぶんじゃないかなと思います。)ですし、グ
ラボも60<MHzの製品も増えてくんじゃないかな?と思いま
す。

 そう考えると、4Kと言うのも今年から加速して生きそう
な雰囲気があります。 


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