東京五輪への大きな壁

とある筋から聞いたかなりまともな裏話。っていうか、これは裏ではないんだが・・・現在、石原都知事が音頭をとって、東京五輪を招致しようとやっているが、それは絶対無理だろうという話である。その理由とは・・・


　たばこ規制枠組条約が大きな障壁になっているというのだ。この条約世界で１７０カ国が批准しており、当然ながら日本も批准している。
　ただ、日本の場合は批准しておきながら、実効性がまったく伴っておらず、煙草のパッケージの表示から、公共の場所での禁煙、飲食店等の禁煙(分煙ではない)といった守るべき事項がまったくできていないということで、勧告を受けている。

　こうした(WHOあたりからの)勧告を受けていることは、まったく日本のマスコミには紹介すらされていないが、かなり重たい事実だ。
　左写真の某新聞社の主筆のヘビースモーカーは有名で、ある週刊誌で禁煙ゾーンでの喫煙を取材の記者にとがめられ、逆ギレしていたことがある。

　逆にいえば、こんなレベルの人が主筆っていう会社自体がどうなんだって・・・といいつつ、トップ写真のこの人も一日４０本吸うという。
　「個人の嗜好の問題だし、国が認可してんだから勝手だろう」という向きも多いだろうが、一般人は別として、首相がヘビースモーカーというのは国際的にはシャレにならない。


　飲食店などで、完全禁煙は客の入りに大きく影響するので踏み切れない、というところが多い。だが、国際的に見れば、こんな悩みを持つこと自体が日本が後進国である証だ。
　この点では、残念ながら「発展途上」ではなく、「後進」というべきだろうと。情けないのが、当の日本人のほとんどが、日本は後進国だと思っていないことだ。

　煙草１箱の値段をもっと上げたいと言った厚労相に、批判が集中する国に、五輪は来ない・・・そういう話だそうだ。
　しかも、煙草値上げ反対の理屈が、「売れ行きが落ちることで、税収が下がる」なんていう議論・・・煙草そのものを買いにくくすべきっていう議論が出てこない。

　ときに、右写真の彼女もヘビースモーカーだという記事が目に留まった。まあ聖人君子ではないのだから、かまわないが・・・
　とりあえずミポリンはいいけど、五輪はダメってことになりそうだ。