アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

海難1890

2016-01-05 06:00:21 | つれづれ
小生、トルコ料理のドルジャマフセンのファンであり、トルコの親日については認識しているつもりだった。その原因が明治時代のエルトゥールル号の海難事故だということも。

 そんな小生が、その事故のことを取り上げた「海難1890」を見に行ったのは当然のことであった。
 この事故のことについては、知っていたし、そして第一次湾岸戦争のときのトルコのお返しの出来事についても・・・


 だから、このストーリーについては・・・と思いつつ、やはりそれでもウルウルきてしまった。実質主役の忽那汐里もよかった。
 そしてわかっちゃいるけど、日本という国のひどさも・・・湾岸戦争のさなか、イランにいる日本人の救出にまったく動かない日本政府に対し、動いてくれたトルコ。

 そこには、いろんな意義を感じてしまう。それで思い出したことがふたつ。スマトラ沖の地震のとき、プーケットを襲った津波で大変だったときのこと。
 アメリカ政府はチャーター機で、救出に向かったのに対し、日本は何もせず。いや、パスポートや財布などを失った日本人に、帰国費用の貸付をしてくれた(苦笑)

 北朝鮮の拉致被害者の曽我某がインドネシアでご主人に会いに行くときに全日空のチャーターで行ったときのこと。
 一個人が国の負担でチャーター機に乗ったことに対し、「何様のつもり」と非難の抗議が殺到したことがふたつめ。

 トルコ国民が、日本人を救出するために飛行機を飛ばしたことに対し、非難の電話はなかったと描かれているが、仮に逆だったら・・・
 いや、もっといえば、日本人のためにチャーターを出していたら、そのことに対して日本人は非難をしていたことだろう。

 この国は個人を守ってくれないだけではない・・・国民が、守ってくれることに対し、非難をする国民なのだ。
 海難事故に対し、すべてをなげうって救出に走った串本の島民たちには、打算も何もない。ただ、海に住む民として、誠実にやっただけだろう。

 考えすぎかも知れないが、この気持ちを悪用し、御国のために・・・なんてことになりそうな・・・いろんなことを考えてしまった。
 いい映画に出合った・・・そして近々ドルジャマフセンに行くことになりそうだ。
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