柳家さん喬は小生のお気に入りの噺家の一人である。先代小さんの一門にあって、正統派の落語を誠実にやるタイプ。派手さはないが、人柄がにじみ出てくるような落語が特徴だ。
そのさん喬の独演会が三鷹で行われたので出かけてきた。これまでも何度か出かけているが、毎回満足しながらも、ロングラン口演に辟易していたのも事実。
今回は・・・と思いつつ、開演。まずは前座のさん坊だ。声がよく出ているので、いい感じで見ていた前座だが・・・
この日の「堀之内」は正直ひどかった。テンポで聞かせるナンセンス噺だけに、マクラを入れて25分というのは、前座としては許したくない。
続いて喬之進。来春に真打に昇進するという。始めたネタは・・・おっ、「家見舞」だ。あまり品のいい話ではないが、なかなかいい出来だった。
といいつつ、さん喬の登場だ。何をやるのかと思っていたら・・・おお、「大仏餅」だ。かつて名人と言われた先代文楽が十八番にしていたが、生は久しぶりだ。
やや冗長な感じが気になりつつ、中入り。再開にあたり、プログラムとは異なり、さん喬が再び登場・・・むむむ、またぞろロングランか? と。
その二席目は・・・おっ「夢の酒」だ。小生もやったが、市馬の形で対応した。この形はちょっとオリジナルかな・・・という感じだ。
ちょっと疲労感を覚えてきたところで、ヒザのダーク広和が登場。寄席でよく見るようなタイプのマジシャンだ。
さあて、ようやくトリのさん喬だ。この時点で14時開演から2時間40分経過している。うーむ・・・と思いつつ始めたのが「文七元結」。
確かに、いい・・・いいんだが、終了したのが17時30分というのは・・・お尻も痛くなってしまったし、ちょっとお腹いっぱいだ。
さすがのさん喬も、これはちょっと・・・だ。過去調べたら、毎回3時間超えだ。ちょっと・・・しばらくはいいかなって。
さん坊と二ツ目がなければ・・・ってか。
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