アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

清州会議への期待

2013-09-19 06:00:13 | つれづれ
三谷幸喜の映画で以前見たものに、「ステキな金縛り」という、ちょっとユニークな映画があった。そもそも三谷幸喜の作品って、全編ネタみたいなところがあるが、先日映画「風立ちぬ」を見たときに、この秋公開予定の映画があることを知った。


 それが今日紹介する清州会議である。清州会議といえば、歴史に詳しい方ならすぐに思い出されるだろう。「本能寺の変」後の織田家の跡目を決める会議である。
 歴史マニアの小生にはツボ間違いなしの作品であり、見に行くつもりでいたが、三谷幸喜が書いた原作の小説が出ていることを知り、先日読んでしまった。


 結論からいえば、これが抜群に面白く、ますます映画の公開が楽しみになってしまった。もちろん、小説の中身はネタバレになるのでこの程度にしておくが・・・
 そうそう映画の方も、公式サイトがすでにできていて、キャスティングも公開されている。秀吉には大泉洋、柴田勝家には役所広司なんてのは、なかなかハマりだろうし、個人的には丹羽長秀の小日向文世がどハマリな感じがした



 ここで映画の中身については避けておいて、清州会議の頃の織田家を今の感覚でわかりやすく説明しておこう。
 当時の織田家は、総合商社の織田物産(株)だったと思えばよい。まだホールディングスにはなっていない。


 社長信長の時代に一部上場を果たし、みるみるうちに他社を圧倒して業界トップに躍り出る。ところが、社長が志半ばにして明智常務に殺され、明智も亡くなった。
 今残るは、先代の社長の時からの柴田筆頭専務(北陸本部担当)、同じく丹羽常務(財務・経理担当)、滝川専務(東海本部担当)、そして社長・明智事件をキッカケに常務の中でもトップレベルに昇格した羽柴常務(中国本部担当)という形


 ちなみに社長の後継者として、副社長であった信忠は明智事件に巻き込まれ死亡。親族としては、七光りで取締役になっている信雄と、妾の子だが、才能あるといわれている取締役の信孝。あと、ライバル社浅井興業の社長夫人から出戻った社長の妹の市が、相談役。これが美人なので、子連れバツイチなのに役員連中にモテモテ・・・(汗)
 そうそう、信忠にはまだ幼い子供もいるが、その奥さんは、ライバル社武田産業の社長の娘。その武田産業もつい最近織田物産に負けて倒産したばかりであった。



 また、羽柴常務のところには、野心家で名高い黒田部長が切れ者という噂がある。羽柴常務は、このほかにも優秀な部下がいる・・・というよりも優秀な者を見つけるとたちどころに味方につけてしまうという能力と、流行のトレンドをいち早くつかむ能力、また接待のうまさでのし上がってきた男
 柴田専務が、自ら動く営業スタイルで行くのと好対照である。

 ちなみに、明智常務は、名家の出身ではなかったが東大を卒業し、頭の良さでは織田物産でもトップレベル。信長社長は、羽柴常務と明智常務を競わせながら、平社員から役員にまでしている。
 いささか考え方が硬直的で保守的だったために、流行に敏感で革新を好む(なにしろ、社長自ら誰よりもいち早くスマホを使いこなしていたくらいの)信長社長によく怒られていたが、経済産業省との折衝もうまく、営業力もなかなかあるということで社長はその実、一番信頼をしていた節があった

 って感じだろうか・・・ともあれ、今から11月の公開が待ち遠しいところである。
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2 コメント

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そういうこと! (shima)
2013-09-19 07:43:32
映画(まだ見ていません)より面白そうです、桂さんの「清洲会議」解説。
歴史モノを経済小説にして・・・、新作落語にならないかしら?
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いつもありがとうございます ()
2013-09-19 07:55:50
Shimaさんいつもありがとうございます。
確かに、こんなものを今風にして新作落語にしてしまうという展開はあるかもしれませんね。
もっとも映画ならいざ知らず、落語だと登場人物が多すぎてやりにくそうですが・・・
返信する

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