アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

初夏の若手三人会

2010-06-14 06:31:16 | 落語
小生一番のお気に入りの噺家といえば市馬であるが、おなじく花緑もお気に入りである。その市馬と花緑が出演する三人会があったので、先日出かけてきた。

 まずは花緑の弟子の花いちが開口一番。元犬だった。考えてみると久しぶりのような気がする。まだまだ力みがあるが、元気なのがいい。
 そして花緑の登場だ。例によって、やや冗長なマクラがあるが、彼の場合軽い感じがするのがいい。何をやるのかな・・・と思ったら、権助提灯だった


 以前も聞いたことがあるが、花緑の個性がよく出ていて、なかなか楽しめる。さすが若旦那という感じであるが、権助提灯の旦那のような世代になった頃どうなるかが楽しみだ
 というところで中入り。再開後に登場したのが立川談笑だ。以前の独演会で正直なところ嫌気が差してしまったトラウマがある。

 何かと思えば、天災だった。のだが・・・あくまで個人の趣味の問題なのだが、吐き気がしてきた。心学の先生の演出といい、高座の上でのドタバタといい、素人の宴会芸かよって・・・
 何より声が悪い上に、舌滑が悪いので、何を言っているのかわからない。ちなみに小生、前から四列目だから、なんとかわかったという感じ。

 心学の先生のやりとりで、大切なところを飛ばしたので、サゲに入るところで突然馬が出てくると、それはいったい・・・? というくらい。
 やはり小生、どうしても談笑は好きになれそうな気にならない。そのくらい、この日の天災はひどい出来だと思った。もちろん、これは小生の感想であり、これを評価する人がいることもあるだろうし、小生の価値観を押し付けるつもりはないが・・・

 だが、そんな気持ち悪さを整えてくれたのが市馬だった。軽くマクラで話した後にすっと入ったのがお神酒徳利。おお、かの円生が天皇の御前でやったネタだ
 ストーリーも長い上に、登場人物も上方の人が出てきたり、なかなか難しいネタだが、さすが市馬である。すべてのシーンがきれいに見える。

 お稲荷さんが登場するシーンでは、声といい仕草といい、本気でお稲荷さんに見えてしまった。むむむ、すごい。
 といいつつ、きっちり中で歌が入るのは市馬ならではか。もちろん、ストーリーを壊すものではないし、自然だから気持ちいい。

 やはり市馬は今一番の旬なのかなあと・・・また近々行こうっと
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