アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

唐招提寺展

2005-02-06 17:26:52 | つれづれ
歴史マニアの小生にとって、1000年に1度の機会と言われれば、行かずばなるまい、というのが、現在上野の国立博物館でやっている「唐招提寺展」である。ということで、本日行って来た。

 唐招提寺に行ったことのある人なら、誰もがあの金堂の大屋根を思い浮かべるであろう。有名な天平の甍である。この金堂は現在大修理にかかっており、そのため史上初めて本尊の慮舎那仏はじめ、数々の仏像が東京に出てきたというわけ。

 まず、最初に南大門にかかっているという「唐招提寺」の勅額が飾ってある。これは、孝謙天皇によるものという。女帝の字としては、なかなか男っぽい。
 次に、いきなり金堂を再現したという大広間である。

 入り口から、持国天・増長天がならび、梵天・帝釈天が続く。さらに多聞天・広目天とともに、慮舎那仏が並ぶという、なんともスケールの大きな展示である。
 残念ながら、薬師如来と千手観音はなかったが、金堂では接近して見れない仏像を、こうして見られることは、マニアとしてはたまらない。
 解説によれば、慮舎那仏とは、サンスクリット(インドの古語)のヴァイローシャナの漢訳という。ヨーガとのつながりとともに、マニアの薀蓄がまた、深くなった(嬉)
 
 鑑真和上の坐像は、もうひとつの見ものである。歴史の教科書などでもおなじみだが、盲目の和上が今でも生きているような気になるほどであった。正直、オーラを感じた。
 また、東山魁夷の襖絵も飾られてあったし、ヴァーチャル映画もよかった。まじめな話、東京近郊の方にはお勧めである。

 新たに知ったこともある。ひとつは唐招提寺が律宗の総本山だということである。
 律宗といえば、奈良時代に栄えた南都六宗(三論・法相・成実・倶舎・華厳・律)のひとつとして読者も高校時代に習ったことと思うが、唐招提寺が本山とは思わなかった。

 そして、もうひとつは、慮舎那仏の後頭部が円形脱毛症だったことである(笑)
 最初は、光背を止めるためかと思ったが、そうではなかった。やはりありがたい仏様でも、1000年も経つと、ストレスがたまるのだろうか・・・おおい、吉岡美穂アデランスに電話してやってくれ(爆)

大修理の完成が、2009年という。その時までは生きていないと、と決意した。
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2 コメント

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びっくり。。。 (ゆきこママ)
2005-02-06 23:08:01
唐招提寺展、実は私も今日、行こうと思ったんですよ、親友が旅行に行ってしまっていたのを思い出し、断念したんですが。

もし一人でも行っていたら、ひょっとしてバッティング。。。なんていうこともあったかもしれなかったんですね(爆)

びっくりしたなあ、もう。。。(笑)

でも、期間中には行きますよ、たとえ一人でも。

今日のこの記事で、あらかた勉強させて頂きましたので、予備知識十分で見て参ります。

予習させて頂き、ありがとうございました(笑)
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行きたいですねえ (NEKO)
2005-02-07 03:41:30
いつもながらさすが「師匠」でございます。

唐招提寺展、行きたいですねえ。無理ですが...。

東山魁夷の襖絵を見る事は中学生の時以来のン年越しの夢でもあります。当時一年に一度しか公開されないと知って、しかも平日で、学校があるのにどうやって見に行かれるって言うの!と思った覚えがあります。

また見損なってしまうなあ...。よっぽど縁がないんですかねえ。
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