家庭家族兄弟人情劇ドラマ

「ドラマの視点」です!

セーラー服と機関銃 第6話

2007-06-26 08:46:43 | セーラー服と機関銃
西野タケシ、金さん(金造/山本龍二)に続いて、今週はケンジ(中尾明慶役)とヒデキ(福井博章役)がイノチを落とします。


圧倒的な支配力によって踏みつけられ、ひとりふたりとイノチを落とすメダカたち(目高組構成員)。死を目前にした、ケンジ、ヒデキ、佐久間、そして組長の泉は、ビルの屋上で線香花火をしながらこれまでいえなかった自分のほんとうの気持ちをあらわします。ヒデキは組長としての泉をたたえ淡い気持ちを添え、ケンジは自分が弱ったこれまでを振り返り、学校と任侠を両立しようとする泉をなかなか認めることができなかった当初の本音を語ります。一方の泉は「目高組の五人が自分の初恋だ」とこだわりのない気持ちを伝えます。

そしてこのあと、佐久間が目高組を解散すると宣言し、それはじつは泉をこの修羅場から解放し自分たちの務めを果たす(仲間のカタキをとり自分たちも……)という別の目的も含まれていました。密売を取り仕切る、影の男(通称「ふとっちょ」)の存在があきらかになり(政治家の「三大寺」)、ケンジとヒデキは刺し違える覚悟で、三大寺を狙いますが、三大寺を護衛する「浜口組」や刑事の黒木などが現れ、銃弾や刃に倒れます。解散したとはいうものの、仲間が虫けらのように踏みつぶされ、いまや佐久間と泉のふたりだけになった目高組。仲間を失い、仁義にそむく対象についに泉が機関銃を持ち上げます。

ドラマがエンディングに向かうにつれ、ストーリーにおける謎解きもあかされていきます。「真由美の勘違い(泉の父が薬物取引に関係したわけでもないのに、そう思い込んでしまった)」「泉の父はほんとうは事故死だった」「薬物を保管したロッカーの鍵を泉の父のポケットに入れた理由(これがきっかけで薬物騒動が始まった)」など、原作者、赤川次郎ならでは心理トリックが含まれていたことがわかります。ドラマは次が最終回。(ドラマの視点)

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セーラー服と機関銃 第5話

2007-06-26 08:45:17 | セーラー服と機関銃
西野タケシが亡くなったことで目高組内の緊張が高まります。そして今週はまたもイノチを落とす人物が。

もと刑事で妻の病気の費用を稼ぐため、警察組織を裏切って任侠の門をくぐることになった金さん(金造/山本龍二)は、長老格で温厚、険しい場面には向かない人物かと思いきや事態がかわると立場もかわり、甥っ子でじつの息子のようなかわいがりで一緒に目高組の構成員となっていたケンジ(中尾明慶役)が浜口組に捕らえられるとなんとかしてやりたいというあせりがつのり、とうとう出てきた「行方不明だった薬物(三億円相当)」をもって待ち合わせ場所に向かいます。

もちろんこれは単独行動。組長にも仲間にも秘密の行動でした。過去に一度警察を裏切った金さんがまたも「仲間を裏切る」というモチーフが描かれ、単身で乗り込むということはその先に「悲劇」が待ち受けるというのは暗黙の了解事項で、案の定、薬物はむしり取られ、金さんは銃弾に倒れます(死亡。ケンジは生き延びる)。

金さんをうったのはこれまでたびたび登場してきたエリート風の刑事(黒木/小市慢太郎)。どうやらこの刑事が「浜口組」をけしかけ、薬物を見つけ出すという黒子役を務めたよう。黒木刑事をあやつったのは政治家・三大寺(緒方拳役)でその娘が「謎の女」(小泉今日子役)であったという背景があかされていきます。

ひとり、ふたり……目高組の柱が消え、最後の砦となるのは、佐久間か、いずみか。黒幕の登場で「黒木の立ち回り」に興味が集まるところでも。(ドラマの視点)

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セーラー服と機関銃 第4話

2007-06-26 08:44:11 | セーラー服と機関銃
もとエンジニア、ネット上での株式売買で目高組の生活費を稼いでいた、西野タケシ(田口浩正役)にブルーが訪れます。組を出て表の世界で働きたいと。浜口組に襲われたタケシは、いざとなったら自分はけんかのひとつもできず、やはり任侠の世界ではちっぽけな人間であることを感じ、それならエンジニアとしてもう一度チャレンジしてみようという気持ちになりました。自信喪失からきたタケシの決心は意外に堅く、泉も、佐久間も、止めることはできない流れ。

一方で浜口組はしつように「泉の父親が隠した薬物(三億円相当)がどこにあるのか」と目高組に迫ってきます。もちろん泉はそんなものを持っているわけではありませんが、浜口は「泉の父が持っていた。だから目高組が隠している」という思い込みで、泉らに迫ってきます。

「明日の朝まで……」は浜口はついに期限をきって、最終の通告を行い、泉は父の疑いを晴らすためにひとりでその場所に出かけます。しかし薬物に執着する浜口には普通の会話が通じることなく、泉は拷問に会います。

そんな危険な現場に駆けつけたのがタケシ。タケシは就職の面接を中断し、はやる気持ちで泉のもとにかけ付けます。しかし無念にも……もみあった末にイノチをおとすことに。

任侠道の生き様を間近に見た泉は組長としての責任を感じ始め、謎の女性(小泉今日子)と政治家三大寺(緒方拳役)や浜口組長らの人間関係が後半の興味になってきた。(ドラマの視点)
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セーラー服と機関銃 第3話

2007-06-26 08:42:55 | セーラー服と機関銃
浜口組がついにヒットマン(狙撃人)を送りこみます。狙うのは、事実上目高組を仕切る佐久間。しかもヒットマンは佐久間の元妻(銃弾を受けて死亡)の実弟・勇次(田中幸太郎)。

勇次は、佐久間の身をかばい銃弾を真正面から受けて死んだ姉のことを思い、姉を死においやった佐久間をいまも恨み続けていました。その思いを知る浜口組は、勇次を佐久間の刺客として送り込みました。浜口組にとって勇次はそれほど痛くもない存在。仕事が終われば使い捨てることもすでに腹の中。

そんなことも知らない勇次はついに佐久間を追い詰めますが、土壇場においては義理の弟の将来を思う佐久間の信念が通じ、勇次ははやる気持ちを思い留める気配。しかしその場に飛び込んできた浜口組の幹部の引き金がはじかれ、銃弾は勇次の身をかばった佐久間の脾腹へ。

うずくまりぴくりともしない佐久間。誰もが佐久間の死を悼んだその時、佐久間はむっくりと置きあがり、五円玉が入った「お守り袋」を差し出します。佐久間は死ななかった……。そんなこんなですっかり組に馴染んだ泉は組長としての自覚に芽生え、自分の使命をいまいちど見つめます。登場人物の思いがはっきりと浮かび、目高組と浜口組はがっぷり四つの構え。(ドラマの視点)
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セーラー服と機関銃 第2話

2007-06-26 08:41:25 | セーラー服と機関銃
構成員五名という弱小、目高組の組長を襲名したものの、いまひとつ馴染めない泉に最初の試練が。目高組のシマである浅草に、名門浜口組が脅しをかけます。浜口組の狙いは、浅草を仕切る「目高組」を傘下に入れ、関東一帯の権力を握ること。目高組と浜口組の対立は、「仁義を優先した昔かたぎの渡世仁義」と「金のためなら薬物にでも手を染めるという拝金主義」とのぶつかりをみせて、メダカの学校のあるじとなった泉は、自分と対峙するものの醜さを次第にとらえていきます。

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セーラー服をきた組長はどこか頼りなげに見えるのは事実。そのうえ、メダカ(組)は襲撃を受け、浅草の町も浜口組からのいやがらせを受けます。しかし先代組長からの遺言(血族による組長襲名)を堅持する佐久間は、敵対する浜口組に土下座し、新しい組長となった泉の面子を保とうとします。弱小と大手のぶつかりあいはここまでは互角のせめぎあい。にわか仕立てでメダカの救世主となったセーラー服の少女は、教科書では学べない実技と理論を身につけ、大人への階段を上ります。

第二話からは、泉の父の恋人……と名乗る真由美(小泉今日子役)が登場。泉の父の死因にいまひとつの疑問が残るだけに鍵を握る人物になりそう。ドラマはシンプルなつくりだが、いまこの時代に必要な心意気を問いかけている。(ドラマの視点)

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セーラー服と機関銃 第1話

2007-06-26 08:39:01 | セーラー服と機関銃

平坦な生活に浸る女子高校生が組員わずか五名でいつ解散してもおかしくないヤクザの跡継ぎとなり、ふりかかる難題を払いのけながら、父親の不可解な死因を探りあてるというサスペンス仕立ての連続ドラマ。

第一話は、弱小の「目高組(めだか組)」の組長が病死し、その跡目は事実上めだか組を仕切る佐久間(堤真一)が継ぐものと思われましたが、組長は意外にも血縁にこだわり、「遠縁にあたる男性」を候補にあげます。しかしその男性が突然死(「事故死」)。男性の一人娘・泉に白羽が立ち、なんとしても先代の遺言を守り抜こうとする佐久間は泉に接近し、「泉からの決心」(組長襲名)をもらうまでの過程が描かれます。

いまも読み継がれる赤川次郎の同名小説からのドラマ化。主役はもちろん「星泉」ですが、第一話では、仁義の世界を潔癖に生きる佐久間の好演が見られ、これから登場する謎の……真由美など(小泉今日子役)、「仁義の世界」と「サスペンス」という異質がひとつの舞台に混ざり合うという珍しいドラマになりそうな気配。

テーマ曲は26年前薬師丸ひろこ主演で映画化されたときも主題歌に。赤川作品の深層を浮かびあげる名曲は再びよみがえった。(ドラマの視点)
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浅草ふくまる旅館 第6話 昔の恋人あらわる

2007-06-26 08:36:59 | 浅草ふくまる旅館
大吉の義姉・はな(木野花役)の学生時代の恋人(岡本/蟹江敬三)が浅草にやってきます。文学青年の面影をもつ岡本は、浅草をエリアとするフリーペーパー(タウン誌)を出版する計画を発表し、はやくもスポンサーから協賛金を集めるという手際のよさ。

三十年前の、あのとき……。岡本と恋仲であったはなは、当時の甘い夢を思い出しすっかり舞い上がってしまします。旅館を切り盛りする「鬼の、はな」さんも、すっかり色めいてとまどう福丸旅館の面々、とくに、年頃である大吉の息子、良夫は、おばさんの変わりように目を細めます。

資金集めも順調で岡本の出版計画はまずまずの滑り出しのように思われましたが、じつは岡本は同じような手口で、「出資金を集めてはドロンする」という常習者であったことがわかり、はなの無垢な気持ちを思いやる大吉は、ほんとうのことを告げるべきかどうか悩みます。しかしそのことをいちはやく悟ったはなが、岡本をみんなの前に突き出し、土下座をさせることで「なんどもやりなおせ」とかっての恋人に涙のエールを送ります。

元中学校の美術教師、小劇団「青い鳥」でこの人ありと畏敬された木野花が思い出の恋を熱演。福丸旅館がひとつの絆で結ばれた。(ドラマの視点)

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浅草ふくまる旅館 第5話 引き抜きに来た客

2007-06-26 08:35:31 | 浅草ふくまる旅館
浅草の老舗旅館を舞台にした人情劇。一話完結の筋書きで下町の機微を描く。

第五話は、ふくまる旅館の女性客が「風呂場をのぞかれた」と騒ぎ、それがなんと普段から生真面目な「板前」(瀬古/猪野学役)だという。ほんとうはなにもやっていない瀬古ですが、その客が「出るところに出る」などというもので、無実ながらも頭を下げる瀬古。

それで一見落着したかにみえましたが、じつはこの女性、新規ホテルの開店にかかわり、ふくまる旅館の板前を引き抜くためにわざと「狂言」をはき、板前を旅館にいづらくして身柄を持ち去ろうという魂胆。それもどうやらライバルホテルの女将の(ふくまる旅館と仲が悪い、大規模ホテルの婦人)刺しがねもあったようで……。

家庭に事情をかかえる板前は待遇が良いそのホテルに移籍するのかと思われましたが、土壇場において大吉は、「この板前をチーフにするという契約書をかけ」という。そんなもの……と女性マネージャーは語気をあらげ、そんなことをいうなら、「のぞきのことで旅館を訴える」と引かない構え。「訴えるなら訴えろ」この板前はのぞきだけはしていない。と居直る大吉の男気に、板前が「やっぱりここに残る」と最後は女性マネージャーに肘鉄を一発。

女性マネージャーの背後には、弱小「ふくまる旅館」と「大手ホテル」(経営者夫婦)との確執が。ふくまる旅館の長男と「ホテル」の長女とが順調に交際し、互いの親が相手のことを「うちの経営をのっとろうとしている」と考え、それぞれの立場が微妙に違うことがコメディとしての緊張を高めています。義理と人情で押し通す大吉の心意気がぴたりとおさまっています。(ドラマの視点)

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浅草ふくまる旅館 第4話 ガンコ熊の恩返し

2007-06-26 08:34:10 | 浅草ふくまる旅館
浅草の老舗旅館を舞台にした人情劇。露天商の熊さん(熊田/今井雅之)が「番頭の見習い」をやりたいと福丸旅館にやってきます。あるじの大吉と熊さんは古くからのなじみで人手が不足しているとあってさっそく玄関口にたつ熊さん。熊さんが旅館の仕事を手伝うことによってそれぞれの心の中で浮かぶ本音が描かれます。

人当たりが良い熊さんは、客にも家族にも愛想を振りまき、とくに大吉の娘、美穂(大塚ちひろ役)と話があいます。美穂と熊さんがもんじゃ焼きを食べているところを目撃され、ふたりはひょっとして……出来上がったのではと心配する大吉に、「じつはボクはそろそろ身を固めようかと思っています」と熊さんが話しかけ、大吉は思わず目をむきます。ふたりがひっそりとあっていたのは、じつは美穂が「仲居と熊さん」をくっつけようとしたからで(見合いをさせようとした)そのことを知った大吉は胸をなでおろします。

一方熊さんが旅館を手伝う姿を見て、長男の福丸良夫(石垣佑磨役)に眠っていたものが動きます。頼まれてもいないのに自分でお客さんの荷物を運び出し、その意外な行動に自分でも驚くようす。

「熊さん効果」で、大吉の見合い話が立ち消え、長男の思わぬ行動が浮かぶという秀逸な脚本。熊さんが大吉に頼ったのは、「親分とのちょっとしたすれ違い」(メンツのぶつかりあい)だったことがわかり、大吉が仲裁にはいって熊さんはふたたびもとの仕事へ戻るという決着。「ガンコ熊の恩返し」というタイトルとは少し趣が違う内容となったものの、家族や従業員の心境が丁寧に描かれた作品になっています。(ドラマの視点)

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浅草ふくまる旅館 第3話 外国から来た初恋

2007-06-26 08:32:52 | 浅草ふくまる旅館
東京・浅草にある老舗旅館を舞台にした人情劇。西田敏行が円熟の演技で番組を引っ張っています。

第三話は「人探し」。アメリカから来た美人の宿泊客(キャロル)がじつは「終戦後この浅草に一時住んでいた祖父(日本に駐留)の初恋の相手を探しにきた」というハナシを聞いた大吉と旅館の面々がその願いをかなえてあげようと浅草の町を駆け巡ります。キャロルは、絵巻が塗られた「袷貝(あわせがい)」の片側をもっており、これのもう一片をもつ人が祖父がかって愛した女性なのだそう。大吉は、張り紙をしたり、人づてを得たりでなんとかその人の存在を明らかにしようとしますが……ついに帰り際その女性が名乗り出て人探しは一件落着。

一方このメインストーリーにからみ、「番頭と仲居の衝突」「良夫と圭子の倦怠期」「老舗旅館の大吉と大手ホテルの百瀬とのちょとしたいたいさかい」などが盛り込まれ、立場や目的が違うふたつのものがすれ違いながらもひとつの現象を作り上げるという「メインストーリーと類型形」になった人間模様も描かれ、ドラマはぐっと厚みを増した感じが。

いつも同じデートコースしか誘わない恋人(良夫)に対して圭子はいう。「なにかサプライズがないのよ」いつも両親のそばで暮らし恋人や人情に包まれた円満にあってもいつかはここから抜け出したいと思い続ける普遍の心理がさらりと浮かんだセリフでも。霧が晴れたドラマにようやく朝日が昇り始めた。(ドラマの視点)

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