人生まさかの乳がん1年生

2016年11月12日。昨日の私にもう戻れない・・・

全摘と温存

2018-01-31 15:01:57 | 日記
この間、お稽古の先生から
生徒さんのひとりが、乳がんになり
全摘手術をすることになったと聞いた。
早期で、温存も可能だけど 彼女は全摘をして
乳房再建することを
決めたらしい。
40代の独身女性だ。

私も 告知後
病院を決めてからは
温存するか、全摘するか多少なりとも悩んだ。
温存の後、25日間放射線治療に通うのも大変だし
全摘にすれば少なくとも局所再発の可能性はゼロに近くなるし。

でも 調べているうちに
例えば温存したおっぱいに再発してしまったとして、
それから全摘をしても
生存率は変わらないとわかった。
だったら、再発したら取ろう、と私は決めた。
賭けみたいだけど 局所再発しなければずっと温存できるわけだもんね。
でも 現在 乳房再建が保険適用で身近になった事もあり、全摘して同時再建を
選ぶ人も増えているようだ。

『温存療法について』
温存療法は、がんとその周辺を部分的に切除した後に放射線を照射する治療法だ。その対象になるかどうかは、がんの大きさと胸とのバランスが基準になる。「乳房を残せるに越したことはないので、がんが小さい場合には温存療法が第一選択になる。温存手術をすると乳房がゆがんで左右の差が大きくなると想定される場合には、全摘して再建したほうがよい場合もある。
乳房再建が保険適用になり、それまでは自費で100万円以上かかっていた治療が、保険診療での自己負担は約30万〜40万円。事前に手続きをして高額療養費制度を使えば、病院の窓口ではさらに負担が軽減される。金銭的なハードルが下がったことで、全摘手術と乳房再建を望む人が増えているとみられる。

乳房温存手術について近年は、特に大きさに明確な基準を設けず、がんを全部取りきっても胸のバランスが大きく崩れないようなら、3cmを超えるがんでも温存療法が行われている。また、手術の前に抗がん剤治療を受け、がんが小さくなれば温存療法が受けられる場合もある。
一方で、がんが小さくて温存療法が可能なのに、『少しでもがんが残ったら怖いから』『再建したい』などの理由で、全摘手術を希望する人も少なくない。乳がんは、患者さんの希望や価値観が治療法の選択に大きく関わる病気。

乳がんと告げられ、ただでさえ気持ちが動転しているときに、乳房を温存できるのか、
全摘手術・再建を受けるのか、場合によっては出産をどうするのかまで考えるのは大変。
目の前の仕事、家事、育児をどうしようか、悩む事もある。
最終的には自分自身が治療法を選ばなければならない局面も多々あり、
情報がはんらんしている今、惑わされたりする事も有るが
主治医、看護師、体験者の方のお話しを聞いたりしながら
自分にとって何が大事なのかを考え、決断するしかない。