感動。鹿島アントラーズ。よくぞここまで勝ち上がってくれた。プロリーグ開幕の前、日本のチームにジーコが入団と聞いた時、本当にあのジーコなのかと、練習場所も知らない入団先の住金に練習を見に行った事がある。全く事情を知らずにいきなりに訪れてしまった練習場所は、後にクラブハウスが建ったその場所だったと記憶するが、その場所のグラウンドに、壁を立ててＦＫの練習をするジーコの姿をその日たまたま外から見る事が出来た。今もクラブ関係者はジーコは初めから真剣だったと当時の記憶を話すが、私もジーコは本当にあのジーコなのかと書いたが、とんでもない、ジーコは本物のジーコだった。私が見たジーコが蹴るボールは、壁を越えてフワリと土のグラウンドに落ちると強いドライブの為に着地と同時にゴールの中へと伸びて吸い込まれていった。何本も何十本も。さして遠い日ではない、忘れ得ない一日となったが、あの日の強いとは言えなかった住金が今日は強くなってクラブ世界一決定戦の決勝！にいるのだ。感動とはこの事だ。